2012-12-20

今夜のパースペクティヴィズム。

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-堺はまち「ふれるな危険!」ヒット出版社 ISBN:9784894655768
話△ 抜◎-○ 消極小 総合○

接触した女の子を発情させてしまう特異体質のおかげで主人公はちんこの乾くヒマもなし表題作長編7話&前作収録シリーズとコラボ番外編+独立短編1本+前単行本宣伝ショート漫画。涼やかかつ端整なタッチでもってリアルな性器どうしのガチンコバトルをくり広げるたいへんお得な作風がまいど素敵な作者最新刊は通算4冊めのコミックスだ。
前世紀からの長きにわたるキャリアに比して世に出た単行本はずいぶん少ないのだけれど、昔はコミケ直前の顔見世興行専門だったのがここ数年はゆっくりしたペースながら定期的に描いてくれているので以前ほど飢餓感に駆られないのはありがたい。一昨年11月発売の前単行本「せっくすなう」から2年のインターヴァルはけっして短くはないが、ハイクオリティな作画はだいぶ前から確立されているので違和感なく新作に没入できる。
いわゆるアニメ絵の範疇ではあるものの、繊細な描線と上品なトーンワークとに彩られたそれは抜群の空間把握能力とも併せ非常にフォトジェニック。ロットリングで引いたみたくクールな筆致がひたすら美しい(まあ実際には多くの同業者がそうであるようにディジタル作画だとは思うが)。この滑らかなお筆先から生み出されるヒロイン群は少々ティピカルながらキッチリと定番を押さえており、才色兼備お嬢さま/ツンツン男嫌いさん/巨乳幼なじみ/フェロモンダダ漏れ保健教諭/関西弁クラスメイトなど多様なニーズにお応え。おっぱいサイズも比較的巨乳寄りながらちっちゃいのも大きすぎるのも用意された全方位外交。
これらの女の子が催淫体質の主人公の手にかかればみなさんたちまちエロエロに豹変という、ドスケベ男子の欲望に忠実なお話造りが読み手の股間に強烈アピール。まあ一部なんもしなくてもなびいてくれる女子もいますが、ともあれいろんな女の子が次々寄ってきては陥落し、最終話ではお約束の全員集合大乱交というハーレムものの黄金パターンを踏襲だ。作者いわくこれが初の長編連載ということでキャラの出し入れがぎこちなかったりヒロインの言動が唐突だったりはするけれど、主人公のちんこパワーで紆余曲折あった女子連中もみんな幸せにえっち三昧というエロ漫画的王道ラストで読後感スッキリ。
堺はまち最大の美点である緻密な性器描写を十全に活かしたエロシーンはあいかわらずの高密度で、すらりと長い手足に彫像のごとくメリハリの効いたトルソをお持ちのビューティフルガールズが乱舞する光景が美しくもいやらしい。男女ともわざと説明口調でセックスを実況中継する独特の科白まわしも効果的にエレクチオンを励起せしめ、子袋の形に飛沫がぶつかるフィニッシュに合わせてこちらも昇天だ。
すっかり発情した女の子を褥に横たえ、愛液でうるんだ蜜壷をM字開脚くぱぁ。ゆっくりと血管ピキピキシャフトを内奥へ沈めてゆくと彼女も昂ぶりを抑えようともせずよがり狂う。2人して世界中に宣伝するみたいに淫語をばらまきながらハードに粘膜どうしを打ちつけ合い、幾度となく体位を入れ換えてはいっそう摩擦運動に拍車がかかる。ハートマークを振り散らかしつつしきりに膣内射精を懇願するヒロインのご要望どおり、締めくくりとして大量の白くねばつく分泌物を子宮口めがけ叩きつけて両者TKO。
女の子の造形いかんにより私的抜き度に差が開き妙な採点になってしまったが、総じて優秀な精液分泌支援物資といえよう。長編としての完成度はともかく砂糖菓子のごとく繊細な作画とパワフルきわまりないハードエロとのギャップのすばらしさでは業界でも屈指の存在だ。ショートヘア大好きっ漢の俺としては表題作中盤あたりから登場の幼なじみ短髪メガネ巨乳っ娘・新田こずえたんがレイプ/ラヴラヴ両方こなす奮闘ぶりも含め最高に使わせてもらった次第。

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