2019-03-18

本日のほっとステーション。

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-杜拓哉「したくなっちゃった。」ヒット出版社 ISBN:9784894657953
話○ 抜◎-○ 消小 総合○

親の離婚で離れ離れになった姉弟はひさびさの再会からやがて身体を重ね……前後編+独立短編4本+前単行本表題作ショート後日談。平凡な日常を生きる少女や淑女がちんこを前にしてたちまちドスケベビッチへと豹変しだらしないイキ顔さらしながらドプドプ精液注がれ絶頂のマーヴェラスな光景をたっぷりとお届けの作者最新刊は通算6冊めのコミックスだ。
作者自身もことさら隠し立てせずオープンにしていることだが、元来は少年誌でデビューしその後成年向けへ転向してきた人。とはいえもはやこちらでのキャリアの方が圧倒的に長くなり、本拠地たる当版元の「COMIC阿呍」執筆陣のなかでも最古参の部類だ。にもかかわらず作品産出ペースがやたらと緩慢で、2013年秋刊行の前単行本「こんなコにしたのお兄ちゃんでしょ!!」から本作リリースまでじつに5年半もの歳月が流れたものだから我々ファンの股間も爆発寸前ですよ。
その出自が物語るとおりクッキリハッキリ明快な少年漫画系の絵柄をベースにエロ漫画らしくお肌や性器附近に扇情的なトーンワークをほどこしたそのヴィジュアルはもはや完成形。間違っても最新流行とは言えないまでも時代のニーズを的確に取り入れたその筆致は前世紀デビューとは思えないみずみずしさだ。収録作すべて2014-19年にかけての阿呍掲載分となるこちらは執筆時期のスパンこそ長いがすでに作画のベースは確立されており新旧差はほとんど感じないだろう。専門家に外注した表紙のカラー原稿と中身の白黒絵とではいくらか印象の乖離を覚えるけれど、そのへんが気になる向きは出版社提供の単行本情報ページおよび著者pixivアカウントの発売告知エントリからおがむことのできる大量のサンプル画像を吟味したうえで購入可否を決定すべし。
大ヴェテランだけありロリから熟女まで描けないものはないオールラウンダーだが、比較的ティーン主体だった前作の反動からかOLだの主婦だの叔母だの大人女性が増え平均年齢がかなりアップ。青い果実スキーの俺的にはあまりうれしくないけれど、逆に杜拓哉謹製のフェロモンダダ漏れアダルトさんが大好物な諸兄にはたまらぬご褒美かと。そんなわけで肢体描写も今回は明確にグラマラス寄りかつアンダーヘアモッサリの熟れ熟れボディであり、彼女らの牝臭プンプンな女体に埋もれただけでただちに射精してしまうこと必定。
成人誌へ転向したばかりのころはえらく殺伐とした作品もものしていたけれど、昨今は読み口ライトな軽妙エロコメが物語のベースライン。なんの変哲もない現代日本舞台のどこにでもある光景を背景に従えつつ平凡な男女の等身大のやりとりをつむいでゆくなかでほんのわずか「こんなことできたらいいな」的妄想シチュを滑りこませるのがまことに巧みなのだ。突如バイト先で3Pハーレム実現、かつての想い人と結ばれ、出会い系で両手に花、生き別れの姉と再会し激しく抱き合い……なんでもない日常にふと投げこまれた非日常から熱く狂おしい情欲の炎が燃えあがるさまがなんとも鮮烈なのですよ。
そして杜拓哉漫画最大のウリはなんと言ってもエロシーンそれ自体。大半のお話が30ページ以上の潤沢な容量を確保しており、さらにエロシーン突入も早いものなら1ページめから速攻なので濡れ場占有率がやたらと高いのだ。加えて前戯にせよ本番にせよ早回しの日常パートに対し急に速度が落ち異様にねっとりした描写へとシフトチェンジするものだからその密度はハンパでない。いちいちカットインされるヒロインたちの扇情的な裸体も興奮励起には効果的で、いよいよ怒張をインサートののち粘膜の1枚一枚が絡みあうようなド迫力性器結合断面描写から派手派手しく咆吼しトロトロのイキ顔見せつけながら子宮の奥へ幾度も中田氏され昇天のフィニッシュまでまさにちんこをしごく手も止まらぬ逸品だ。
コンビニやら安アパートやらどこにでもある光景のなか唯一無二のストロングファックが展開される。ぶっきらぼうですらある平凡なダイアローグを交わすうちある瞬間でスパッとスウィッチが切り替わり肉欲に飢えた男と女がやにわに対峙するのだ。たわわな双丘を揉みしだきながら下腹部へ手を伸ばし秘密の花園をくぱぁするやムワッと立ち上がるオンナの匂い。互いの敏感な部分を執拗にねぶり倒しいろんな分泌物にまみれるうちようやく屹立した陽物を蜜壷の奥へねじこみ本番スタート。粘膜も破れようかという勢いで激しくストロークを刻むたび呼吸を荒げうわごとのように淫語乱射しながら未曾有の快感に体躯を打ち震わせるさまがいとおしくもエロっちい。もはや日本語にならない嬌声をばらまきながら昇りつめてゆく彼女の淫乱まんこめがけ2度3度4度と白濁を打ちこみ続けなおも性の饗宴は続く。
いつもながらに壮絶なほどユースフルな浅ましき情交の絨毯爆撃にティッシュの在庫もただちに枯渇すること必至のお値打ち品。私的嗜好の都合により年長ヒロイン出演のいくつかのお話では若干マイちんこがしおれたものの、総体として2019年に入り屈指の抜き特化物件といえよう。凪のような日常から一転狂騒の濡れ場へと様相を変える卓越したお話運びといい、各種のエグいエロ演出をキュートな作画のなかへ惜しみなく投下のドエロすぎるヴィジュアルといい、エロ漫画に求められる要素すべてを高水準で満たす本物の職人だ。これで唯一にして最大の弱点である作品執筆ペースの遅さが改善されればガチで無敵なのに(帯で「寡作の人気作家」とか自虐ってる場合じゃないですよ!)。とまあ最後ケチはつけたものの全作品にわたり息子がたいそうお世話になって感謝しきりであり、とりわけ超絶キュートJKお姉ちゃんと毎晩しっぽりねっとり近親三昧の「部屋と姉とぼく」前後編と、バイトの同僚およびその友人を童貞中年が美味しくご賞味の「よろコンビニ挟まれて」のティーン主演2作品がことのほか使えまくりでございました。

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