2017-01-18

今宵のシティ・ポップ。

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-鮫葉いくや「なんでもあり」エンジェル出版 ISBN:9784873067445
話○ 抜○ 消小 総合○

不動産屋の手違いで同居することになった外国人姉妹とその母まで加わり竿の休まるヒマもなくハーレムライフ表題作長編6話&プロトタイプ前日談+独立短編2本+フルカラーショート2本。とびきりキュートなヒロイン連中のドエロい肢体に埋もれ軽やかな愛の交歓を満喫する極楽ラヴ・アフェアてんこ盛りの作者最新刊は通算2冊めのコミックスだ。
前単行本にして記念すべきデビュー作である「ワカゲノイタリ」刊行からおよそ2年半、購入当時はまったく未知の作家だったこの人も1冊めを美味しく堪能したのちはすみやかにデフォ買い対象に。そう言いつつも執筆媒体が自分の定期購読誌ではないので、今回はどのような内容なのかその実態を知らないままに2度目のチャレンジである。なお作者サイトトップの書籍情報で収録コンテンツ紹介と通販等へのリンクが参照できるので、いきなり本屋へ直行する前にチェックしておくのが吉。
商業単行本こそ数は少ないが同人方面では豊富なキャリアを持つ作家で、オーソドックスな一般青年誌系の絵柄は端整かつ上品な雰囲気のもの。基本ラインはオーセンティックながら時代のテイストを適宜取り入れたオサレ感すらただよう都会的なタッチが身上だ。双葉社のコンビニ売り各誌に掲載されたこのたびの収録作品群は2009-16年とかなり執筆時期は幅広いけれども新旧間のクオリティ格差は皆無でありジャケ買いも安心。
この滑らかな筆致でものされる女性陣は慎太郎シール誌物件ということもありオール18歳以上。とはいえ明確にキュート方向へ寄せた造形であり最年長の子持ちママンですら充分すぎるほどラヴリィフェイスなので逆に熟女スキーには不向きかも。わずかな例外を除き作中ではみなさん巨乳キャラとして描かれるが、昨今この界隈でとみにおっぱいのメガ盛り化が進むなかにあってはわりかし現実的なヴォリュームなので乳オバケ恐怖症の方には好適。
副題で「異文化エロコミュニケーション」と銘打たれているように、メインの長編(雑誌連載時のタイトルは「なんでもあり! -Everything Goes-」)をはじめ異なる生活圏の男女が出会い結ばれるタイプの物語が圧倒的多数。日本人vs外国人だったり一般人・ミーツ・お嬢さまだったりの出会いからすみやかに熱愛モードへ移行だ。いずれも鮫葉いくや作品に顕著な、ドメスティック・ジャパンのウェッティな情緒を排した明朗快活なラヴ・アフェアが従来以上に積極的に押し出され読み口爽快。とりわけ金髪碧眼女子の姉妹丼&母娘丼という美味しすぎるシチュを提示し個性豊かなヒロインズとそれぞれアプローチを違えながらハーレム構築へとなだれ込むタイトル・チューンの豪華絢爛さといったら圧巻だ。速攻犯ったりすぐ乱交に走ったりの洋ピンライクなおおらかさはまあご愛敬だけど、少なくとも作中ではいちど1本のちんこに捧げた操は守られ他の男根の侵入は許さないのでNTRとか嫌いな人でも大丈夫。長丁場を活かし背景描写にも力を入れ小ネタも豊富に仕込まれていてまさにこれまでの集大成とも言えるできばえ。
1本あたり18-20ページと特段多くはないヴォリュームのなかでも濡れ場占有率は高め推移で使い勝手は良好だ。奇抜なアイテムや変態的な趣向など用いず男性器バーサス女性器のシンプルなやりとりに終始するものの、男子サイドがことごとく巨根設定で女子みなそのちんこパワーのとりことなり乱れまくりですよ。加えて前作ではお外へぶっかけフィニッシュがやたらと多くて膣内射精大好きっ漢の自分は慟哭したものだけど、今回は女の子にモリモリ中田氏してくれていて歓喜雀躍。小刻みにしかし大量に盛りこまれる擬音やねっとり粘度の高そうな液汁も効果的に読み手の興奮を喚起せしめ、粘膜どうしの国際交流を濃密かつ執拗にくり広げたのちたっぷりと日本男児の精髄を注ぎこむのだ。
女子サイドから積極的に迫ってきては白磁のごとき裸体を惜しみなく見せつけて交合スタート。いきり立つ怒張をお口に含み愛おしげに舐めあげてただちに第1ちんこ汁を搾取だ。休むいとまもなくこんどはパックリ開かれた秘密の花園めがけシャフトをねじこんでゆく。粘膜のこすれ合う快感に脳を灼かれ全身を打ち震わせながら恥も外聞もなく腰を振るエロメスどもの痴態が煽情的でたまらない。いよいよ感極まりケダモノのごとく咆吼する彼女らの異人まんこに最後たっぷりと白くねばつく液体をプレゼント。
アーバンでコージーな男女の営みをしとやかに熱っぽくくり広げる従来からの持ち味はそのままに、いっそうエロシーン密度を高めゴージャスきわまりない女体乱舞を見せつける充実の1冊。前述したとおり中田氏比率がグッと上がったのも個人的にはうれしく採点アップだ。収録作のなかではやはりメインの長編が質量とも図抜けており、とりわけ開けっぴろげな姉や母に比べずいぶん身持ちが堅かったのにようやく陥落してからは堰を切ったようにセックスに没頭するツンデレ風味ツインテド淫乱チェリスト・ルーシィたんが私的イチオシでございます。

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