2018-11-01

今月の美少女クラブ。

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-赤月みゅうと「ヒナギクヴァージンロストクラブへようこそ」ティーアイネット ISBN:9784887747074
話○ 抜◎-○ 消小 総合○

想い人に告白したものの別人と勘違いされた奥手少女が状況を逆手に取り正体を隠してガチハメ三昧表題作長編4話+昼間は超ツンツンの姪っ子は毎晩主人公の寝しなを襲い一転ベタベタ連作2本+学園の女王様は下僕男子を性欲処理にフル活用のはずがいつの間にか立場逆転前後編&2人をけしかけた親友も餌食となり続編。出てくる女子みな目にも止まらぬスピードで腰を振り膣内をギュッと締めつけて精液搾取しまくりのハイカロリーエロスを軽妙な物語に乗っけてお届けの作者最新刊は通算10冊めのコミックスだ。
すでに確固たるキャリアを築き多数の単行本を送り出している正真正銘の売れっ子でありながらどうも縁遠いエロ漫画家というのが自分には幾人か存在する。今回初めて当ブログで評価記事をものするこの人もそんななかの1人で、波瀾万丈の大河ドラマをバックに従え豪華絢爛女体過剰供給のダイナミックなエロシーンを得意とする、ティーアイ執筆陣でも五指に入るであろうスター作家であるこの人のことを長年スルーし続けてきたそのわけはいろいろあるのだけれどもなんにせよまことに申しわけない限り。しかしながらどういう風の吹き回しなのか今回はふと書店で見本を手にしてそのまま赤月みゅうと作品初購入へと至ったものだから、僭越ながらもレヴュってみる次第ですよ。
女体てんこ盛りの見るからにゴージャスなカヴァーイラストが我々を熱烈歓迎の表紙で早くもツカミはOK。中身のモノクロ原稿もその第1印象を踏襲するもので、いくばくかのザックリ感を残しつつもキャッチーネス満載の売れ線まっしぐらなタッチ。例によって自社作品のみだとここは収録作の初出を書いてくれないのだが、検索してみたところ2018年執筆の最新原稿ばかりのようで作画の安定感も抜群だ。むろん出版社提供の単行本情報ページでたっぷりとサンプル画像をおがめるので、貴方自身の目でそれを確認するのをオススメ。
たまには成人女性や逆にロリっ娘なども描くけれど、この作家が得意とするのは育ち盛りの制服ティーンズ。今回は全作JKヒロインなので赤月みゅうと漫画のまさに王道ラインだ。年齢レンジは狭くとも女の子の描き分けは多彩で、キュートフェイス/ビッグバスト女子を主体としつつルックスも乳サイズも性格づけもこと細かに差異を設け誰ひとりキャラが被らないのはさすがプロフェッショナルのお仕事。かくも魅力的な彼女らがエロシーンではこぞって性欲魔人のごとくザーメンを子宮の奥で飲み干しまくるのだからたまりませんな!
ふだんは1冊まるごとや上下巻のロングラン連載を主体とするこの人が今回手がけるのは数話構成の比較的コンパクトなお話が3本。といっても物語の密度は昨今のエロ漫画としては非常に高いしアイディアも盛りだくさんに乗っけられているのだけれど。告白相手の誤解からいつの間にか大規模中田氏ハーレム形成へ一直線の冒頭長編「ヒナギク・ヴァージン・ロスト・クラブへようこそ」、社会人青年の主人公に罵詈雑言ばかり投げかける姪が毎晩睡眠薬を盛ってきては逆レイプを画策の連作「猫屋敷夢美は今日も睨む1/2」、高飛車カリスマ女子高生×小動物系下僕男子の性的主従関係を描きつつ最後は下克上前後編「女王様はMの奴隷」とそれぞれ赤月みゅうと特有のフックの効いた三者三様のエロスが堪能できる。まいどおなじみの豊穣な物語空間を保ちつつも、いつもの長尺もので見られるような極端にスケールのデカい仕掛けだの山あり谷ありジェットコースター展開だのはさすがに控えめ。そのへんがまいど圧倒的なストーリーテリングに驚嘆させられつつも同時にある種ついていけない部分も感じてしまうこの作家のプロダクトを今回だけはわりと抵抗なく受容できた要因かも知れない。
しかしながらここだけはまったく変化ないのが超絶ハイカロリーな女体エクスプロージョンの濡れ場。ことに冒頭長編のようなハーレムものではタイプの異なる女の子が次々と褥へ参戦してはモリモリとちんこにまたがり息つくヒマもなく精液をしぼり取ってゆく膣内射精回転寿司が圧倒的な密度で読者の脳裡へ侵入してくる。トロトロのイキ顔さらし大量の孕み汁を膣内深く叩きつけられ絶頂する女子連中の痴態を休みなく画面にばらまき続ける赤月みゅうとマジックに自慰表明のピッチも上がりまくること必定だ。
おっとりさんもツンツンさんもいざちんこを前にすれば女子どもこぞって問答無用セックスマシーンへと変身。むっちりボディをしとどに濡らし自分からまんこおっ広げてシャフトを腰を下ろし粘膜どうしの真剣勝負を開始するのだ。男子サイドからなんらアクションを起こさずとも勝手に内奥を締めつけては派手派手しい擬音をバックに独立した生きもののごとくスペルマを飲み干し続ける光景は男の願望具現化のこの世の天国かはたまた腎虚になるまで体力を消尽させられる地獄か、いずれにせよ最後に目前へ現れるのは柔肉のピンクと精液のホワイトの2色だけの世界。
現代エロ漫画界屈指の女体絨毯爆撃&スペルマ連射マイスターの生み出す壮絶なセックス曼荼羅に今回ようやく言及することがかない感無量。といっても既刊よりは読み口ライトなこの新刊だから手に取る勇気が出たのであって、いつものように語る気力を起こすのもひと苦労のバロキッシュな超高密度ストーリーだとやっぱり近寄れないかも。私的嗜好いかんでいくらか実用性に幅は生じたものの、とにかく膣内射精がたっぷり見たいんだ! というニーズに対しての最適解がこの作家であることは疑いない。収録3シリーズのなかでは、唯一1on1の構図が貫かれる叔父×姪ストロングファック連作「猫屋敷夢美は今日も睨む1/2」が個人的ベスト。

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