2020-07-12

今月の佐世保鎮守府。

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-だむ「穴あきガール!!!」ワニマガジン社 ISBN:9784862697141
話○ 抜◎-○ 消小 総合○

かつての高級キャバレーから時代は流れ現在はソープとして営業を続ける老舗に集う泡姫たちのガチハメライフ連作5本+独立短編3本。ときに明るくときにダークにと多種多様な物語に乗っかりつつ発育良好ドスケベガールズがド迫力ボディをフル活用しケダモノじみた咆吼を発しながら肉食ファックに没頭の作者これが記念すべきファーストコミックスだ。なお本来は今月初頭発売のものを記事書きが遅延しているうちに某密林ではその存在が抹殺されてしまったので、書誌データのリンクはFANZAのサイトへ。
昨今の自分は商業漫画だけでなく同人誌にも大いに股間がお世話になっているので、作家の新規開拓はそちらが先になることもままある。今回評価の俎上に載せるこの人もそんななかのひとりで、以前ふと手にした某ブラウザゲーの広島弁巨乳駆逐艦の薄い本が超絶抜けまくるのに驚いていたところ、後日当版元の「COMIC失楽天」でも作品を載せていることを知り2度ビックリ。それからさほど間を置かずさっそく単行本発売のお知らせを目にしてもちろん問答無用で購入予定リスト入りですよ。
訴求力抜群のカヴァーイラストに引きこまれページをたぐると、出てくるのはなかなかに端整かつ密度の高いアニメ/ゲーム系の絵柄。描線そのものはオーソドックスだけど、むやみに手数の多そうな濃いめのトーンワークはワニ各誌のなかでもディープな執筆陣をそろえている失楽天がいかにも好みそう。この新刊に収録のものは2018-20年にかけての同誌掲載分と直近原稿ばかりゆえ表紙と中身とのギャップもなくいきなりの衝動買いも安心だ。例によって版元公式web内のコミックス情報ページでサンプル画像を参照できるので、だむ初挑戦の方は購入前にそちらを覗いておくのをオススメ。
このキャッチーな筆致に乗っかる女性陣は年のころ推定ハイティーン~20代前半とエロ漫画購買層の平均的嗜好にのっとったラインナップ。女子みな過剰なほどトーンを効かせた画面処理ともあいまってお肌のムッチリ具合が尋常でなく、それが元来グラマラスな彼女らの肢体をいっそういやらしく彩るのだ。ルックスはそれほど極端な差別化要素はないけれど性格づけなどは各自さまざまに尖った個性を持たせメリハリのあるお話運びに貢献。あとこの作家の造形で特筆すべきなのは、もとよりキュート寄りの造形ながらことに濡れ場の最中で見せる、ほおを紅潮させ眉をしかめながらの独特な発情フェイスがなんとも蠱惑的。理性などどこかへ吹き飛び鼻息荒く交合に没頭しながら肉食獣のごとく性の悦びに身をまかせるエロメスどもの痴態にぼくらの暴れん棒も屹立しっぱなしです喃。
収録コンテンツは大まかに二分され、巻頭から中ほどまでが元名門キャバレー現ソープを舞台に創業者一族だの売れっ子嬢だのの泡姫たちがくり広げる明朗快活特殊浴場オムニバス「~首ったけ!」シリーズ、うしろの方はノン・シリーズの読み切り群だ。かつてはコンビニ売りだった失楽天の誌風を逸脱しないライトエロ主体ながら、一部不穏な今後を予感させるお話も入れこみ引き出しの広いところを見せる(自分が読んだ同人はそうしたダーク系だった)。いずれも単なる抜きの付属品としてでなく、彼女らを取り巻く状況をちょっとした転機から別の高みへと押し上げてゆくドラマ性の高さが特徴的。あるものはソープ嬢として成り上がり、あるものは未知の愉悦へと積極的に墜ちてゆき、また別のものは行きずりの邂逅から最高の刻を過ごして……ヒロインそれぞれの確固とした生(Living)のありようを巧みなお話運びでまざまざと見せつけてくれるのだ。
物語のトーンがどうであれ、エロシーンでは全作品液汁たっぷりダイナミックファックを余すところなく展開。1本あたり20-24ページと尺は長くないのだけど、ソープ連作のように本番突入しやすいもののみならず通常短編でも濡れ場総量は潤沢でありたいそうユースフル。前述したいようにエロティックなアヘ顔百面相はむろんのこと、ガツガツと巨根をねじこまれ大量の分泌物を噴き出しながらのウェッティな特濃ファックの応酬がたまらない。日本語にならない咆吼を発しながら子宮の最深部めがけ勢いよく熱い白濁を叩きつけられだらしなく絶頂する女子連中の艶姿に精嚢のストックもスッカラカン。
艶めく肢体を惜しげもなく白日のもとへとさらけ出し彼女らは単なる1匹のメスとして目前の快楽のみに身をゆだねる。男の股間へ自分からしゃぶりつきハードなご奉仕でたちまち第1ちんこ汁を搾取だ。休むヒマもなくこんどはサクサクとM字開脚し匂い立つ牝臭を放つ蜜壷をおっ広げてレッドスネークカモン。男子諸君辛抱たまらずたちどころに怒張をねじこみハードな摩擦運動を開始だ。強烈な快感に瞳孔を開き息も絶え絶えになりながら全身を打ち震わせるさまがおそろしくエロっちい。ガツガツと粘膜どうしを打ちつけあい四方八方へ体液をまき散らしながらファイナルアクメへ一直線の彼女のド淫乱まんこに特濃ザーメンの奔流を疾風怒濤の勢いでぶちまけたその刹那、だらしなく唾液たれ流しイクイク連呼しながらヒロインも同時に昇天だ。
容赦なきストロングセックスの応酬は薄い本で見た当時から知っていたものの、豊富なアイディアをちりばめ登場人物の喜怒哀楽をヴィヴィッドに描き出す作劇の妙はこの単行本を読み通しはじめてその魅力の全貌を見せつけられた次第。一部のゴムつきファックでトータルの実用性評価は若干マイナスしたけど、総体として非常に優秀な精液分泌支援物資だ。作者の丹念な取材とそれを反映させた各種のディテイルが骨太のドラマをきっちり支えた「~首ったけ!」シリーズの完成度の高さにはうなるほかないですよ。引き続き商業/同人とも旺盛に筆をふるい我々を楽しませてもらえれば重畳きわまりない。そう言いつつマイちんこ的には後半の読み切りたちの方がよりフィットして、ドエロボディ地味メガネっ娘が常連痴漢の手で秘められた情欲を開花させられ……の「あのヒトを追いかけて」と、巨根チェリーボーイが行きずりのヒッチハイカー女子に美味しく童貞をいただかれ「無責任に連れてって♪」でことのほか愚息をハードユース。

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