2013-03-27

本日のカンヴァセイション・ピース。

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-滑空「しゅーしゅくしゅ!」ヒット出版社 ISBN:9784894655874
話○ 抜○ 消極小 総合○

謎の寄生虫に情動を支配され発情したヒロインは兄のちんこを求めて……表題作長編4話短編5本+フルカラーショート1本。バカップル2人してうれしはずかし甘々トークをくり広げながらのようロリラヴファック三昧に読んでるこっちも顔がほころぶやら股ぐらがいきり立つやら大忙しの作者ようやくの処女単行本がこちら。
自分はこの人が現在本拠地としている「コミック阿呍」を定期購読しているので以前からその作品を楽しく読んでいたのだけれど、同じ版元とはいえまるっきり別人の単行本に試し読みつきの分厚いチラシをはさんでみたり広告で自虐スレスレの紹介をしてみたりとなりふり構わないパブリシティでその存在を認知した方も多いのではなかろうか。とはいえ一読すれば編集サイドが必死こいて売り出しに注力するにふさわしいスケール感の持ち主であると理解できるはず。
スレンダー元気っ娘の笑顔もまぶしい表紙の印象そのままに、中身の漫画でもアニメライクな愛らしいぷに絵でつむがれるキュートなロリっ娘が所狭しと活躍する。ただ初出一覧を見るとわかるのだが執筆活動の途中に長いブランクがあり、そのせいで初期作品と直近のそれとで画面の雰囲気の違いがおびただしい。昔の原稿も加筆修正はほどこされているしそもそも最初から画力は水準以上なのだが、最近描かれたものは瞳の処理や肢体のトーンワークなどが段違いに洗練されているのでどうしても格差がきわ立つのだ。しかしまあこれほどハッキリ絵が上達したのだから長期不在も結果的にはプラスに働いたといえるのかも。
登場するのはみなさんティーン以下or10代なりたてのちびっ娘ばかりで、お胸の方も当然あるやなしやのささやかすぎる隆起を備えた真性ツルペタ。よっておっぱい星人には間違ってもオススメしないが、どの女の子も反則級にプリティで特別強固にょぅι゙ょ好きでない自分もなにやら脳髄の奥までキュンキュン。相方たる男子は兄またはそれに準ずる存在の年長男子で固定されており、完全に信頼しきって無邪気に彼のもとへじゃれついてくるおにゃのこ連中の小動物ティックなアティテュードに本番前から我々の愚息もそびえ立つ。
そんな彼女らが乗っかるのはファンシィな作画にふさわしいハピネス炸裂のイチャラヴ専科。先にケチをつけておくとストーリー進行はやや煩雑というか未整理な感じで、ことに大仰な設定に立脚するタイトル・チューンは物語の根幹をなす寄生虫が立て板に水のごとく長広舌をくり広げるわりにはイマイチその言わんとすることが脳裡に入ってこずになん度も読み返すハメになった。しかしながらそんな瑕疵を帳消しにしてあまりあるのが彼氏彼女の間でくり広げられるラヴい雰囲気のダイアローグ。なんでもない日常会話からスタートしてお互いの恋する気持ちを直接/間接に引き出してゆき、エロシーンに突入すればもう隠すことなくナマの愛情を豊饒な擬音をバックに従えつつぶつけあう。丁々発止/緩急自在な会話のキャッチボールはまさに絶妙で、バカップル2人だけの甘々ワールド全面攻勢にニヤニヤが止まらない。
セックスもそうした睦言たちの延長線上に展開され、引き続きしゃべくりを続けながら自然に舌を絡めあい女の子の華奢なボディに口づけしてゆく。そのさなかの甘やかなピロウ・トークとにぎやかな擬音とが渾然一体となって画面いっぱいに広がる光景は滑空漫画の最大のウリ。性器描写自体はさほど緻密でないのだけれど、多幸感あふれる科白まわしに彩られながら少女のすがりつくような表情を見せつけられると温泉のようにこんこんと情欲がわき出すから不思議だ。
なにひとつ視界をさえぎるもののない滑らかなスリットを押し広げながら大人ちんこを侵入させてゆくと女の子はこみ上げる衝撃にうっすら涙しながらもいつしか自然に快楽に身をゆだねハートマークをまき散らしはじめる。されている行為を自分から実況しつついっそう表情をとろけさせてゆくさまがじつに扇情的だ。性器どうしの真剣勝負もいよいよ佳境となり膣内をきゅんきゅん痙攣させて手書きエロワードをのたうち回らせる彼女の幼なまんこへ総仕上げとして大量の白濁液をプレゼント。
勢い優先で少々雑然とした色合いではあるものの、2人だけの世界のなかでひたすら愛の交歓にいそしむ少女と青年の仲むつまじい姿に共感とも嫉妬ともつかぬ感情をかき立てられるすばらしきロリエロ物件。ことに直近作品の急激な作画のレヴェルアップは目を見張るものがあり、今後ずっとこのクオリティで楽しませてもらえればこれ以上の僥倖はない。収録作のなかでは妹ちゃん&その親友と両手に花の表題作長編はむろんのこと、自制していた一線を越えて隣家の妹分的存在の女の子とようやく結ばれる「こちらこそ、さゅ」が俺によし。

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