2019-06-09

今週のウニクラ丼。

このエントリーをブックマークに追加 このエントリーを含むはてなブックマーク
-東雲龍「毒ある花の甘い蜜」ワニマガジン社 ISBN:9784862696410
話○ 抜○ 消小 総合○

豊満ボディをフル活用し枕営業にいそしむ同僚女子の狂おしい情欲に主人公も徐々に巻きこまれ……表題作中編4話+アルバイトの娘からの告白を断った喫茶店店長は彼女からのメールに驚愕し前後編+独立短編5本(うち前単行本収録短編続編1本)。たわわな肢体を遠慮会釈なく酷使されては汗だく汁だくファックに没頭し派手派手しくイキ狂うエロメスどものはしたなさすぎる痴態を読者の脳裡へ大量投下の作者最新刊は新作青年マークつき物件としての通算14冊めにして本レーベルからの2ndコミックスだ。
元来はTL畑を出自としつつ中途で男性向けエロにやって来てから一挙にその才能を開花させ、もっとも脂の乗りきっていたゼロ年代末あたりには年間3冊も4冊もコミックスを刊行するというキチガイじみたペースで描いていたのがこの人。それが2010年代に入ってからはライトエロや一般誌へ活動の場を移しいっときはガチ成年誌での新作投入が完全に途絶え大ファンの俺は涙したものだ。しかしながら昨今は主軸こそ一般へ置きながら徐々に黄色い楕円仕事へカムバックしてきており、旧作混じりながらも一昨年には久しぶりの成年仕様単行本「セックスガールフレンズ」の発売にこぎ着けている。そして2年の月日が流れついに直近作オンリーの新刊リリースでございますよ。
お堅い事務服姿のOLがよく見るといろんな汁垂れ流しながら熱っぽい視線でこちらを見つめるなんとも扇情的なカヴァーイラストでツカミはOK。中身のモノクロ原稿も表紙の印象に準ずる繊細さと淫猥さとがほどよく同居したなんとも股間にグッとくるタッチだ。収録作すべて前単行本刊行後の「コミックゼロス」掲載分と最近の原稿ばかりゆえ、いっそう洗練の度を増した最新型東雲龍のヴィジュアルを堪能できる。ワニ物件の常で版元公式サイト内のコミックス情報ページからサンプル画像や一部ショップ購入特典を参照可能なので、あわてて本屋へ直行する前にそっちを覗いておくのをオススメ。
本来はいろんな年齢層のヒロインを描ける作家なのだけど、今回は1本のみJKが存在するほかはOLだの人妻だのの大人女性がズラリ。もとよりキュートフェイス&ビッグバスト女子が圧倒的多数の人ゆえアダルトさんでも熟女感はかなり希薄であるものの、東雲龍謹製のおっぱいティーンズ大好きっ漢たる自分としてはかなりガッカリ度が高くなってしまった。いずれにせよ下品なほど乳や尻はデカいのに腰は極端に絞られた2次元世界でしかあり得ないピーキーなボディデザインがむしろ異様にエロっちく、ここにこの作家得意のいやらしく濡れた土手高ビラビラまんこが標準装備となるのだからまことに辛抱たまりません喃。
短いお話ばかりだった前作に対しこの新刊は読み切り/続きもの混載で趣向は多彩。とりわけ巻頭からの表題作「毒ある華の甘い蜜」はかつての東雲龍長編凌辱作品をほうふつとさせるダーク&インモラル乱れ撃ちで古参読者も大喜びだろう。一見地味な眼鏡っ娘OLがじつはド淫乱で……というギャップに当初引いていた男性社員もいつしか彼女のむき出しの欲望の毒にあてられてゆくさまをじっくり描写の逸品だ。ライトエロや一般ではどちらかというとコミカルな味わいのお話を描くことが多いのでそちらから流れてきた人はほの暗い雰囲気の肉欲曼荼羅に直面しビックリするかも知れないが、元来この作家は陰鬱とした強姦輪姦調教系でならしていたのをよく覚えているので自分的には違和感なし。とはいえほのぼのとした味わいの和姦ものもちゃんと数本入れてあるのでトータルでの読後感はそう悪くないかと。
男子の精を搾取するためだけに存在するようなドスケベボディを存分に活用のエロシーンは1本あたり20ページ以下の掌編ばかりゆえ特大ヴォリュームとは言えないが迫力は充分。日常の清楚な表情を淫蕩な牝犬のそれへと変貌させ汗と涙とヨダレまみれになりながら景気よくまんこおっ広げ執拗に白濁を注ぎこまれるストロングファックの応酬に読者の興奮もうなぎ登りだ。また拘束だのピアッシングだのSM的シチュが随所に織りこまれ、女体を単なるモノ扱いしてはヒロインの人権を蹂躙しまくる背徳の光景がいっそう読み手の勃起中枢を刺戟。白磁の肌を朱に染めグルグル目を回しながら淫語まき散らし絶頂する狂気じみたイキっぷりに自慰表明もはかどりまくりだ。
大人しい昼間の顔を夜は売女のそれへとシフトチェンジし彼女は目前の快楽におぼれ性の隘路へと堕ちてゆく。着衣の下に隠された巨大な双丘を解き放ち牝臭をプンプン放つ蜜壷を白日のもとさらけ出して自分から挿入をおねだりだ。充血したビラビラをかき分け屹立した怒張をねじこんで激しくストロークを刻むたび淫汁噴き出し下品きわまりないエロワードを乱射しながらよがり狂うさまが淫猥でたまらない。だらしなボディを振り散らかし四方八方へハートマークをばらまきながら昇りつめてゆく彼女のドスケベまんこの最深部めがけ2度3度4度と白くねばつく液体をプレゼント。
途中すっかりガチエロを描かなくなってしまい失望した時期もあるけれど、こうしてハードコアエロスの最前線へと復帰してくれてまことに感謝の念に堪えない。欲を言えば今回年長さんばかりで10代女子含有率が極限まで下がってしまい愚息がしおれてしまったのと、本来ならば業界屈指の性器結合/射精断面図描写ができる人なのにもったいないお化けが出るレヴェルでそれらが出し惜しみされているのとが残念無念。来たるべき次回作ではそのへんが改善されているとうれしいなあ。このたび収録の物件中では一見地味じつはドスケベOLさんの気の触れたようなセックス満漢全席にいつしか魂を奪われ畜生道へ堕ちてゆくタイトル・チューンと、唯一のティーンズ登場作であり報われぬ愛情をこじらせ想い人以外のちんこに身体をゆだねてイキ狂うヒロインを活写の「天使の片思い」前後編の長尺もの2本が私的フェイヴァリット。

0 件のコメント:

コメントを投稿