2017-05-01

今月のプルテウス幼生。

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-東雲龍「セックスガールフレンズ」ワニマガジン社 ISBN:9784862694881
話○ 抜○ 消小 総合○

おぼこいJKから熟れ熟れの人妻まで出てくる女子みなドスケベフェイスをさらけ出しイキまくり射精されまくり短編9本+巻頭フルカラーショート1本。ガチエロ界から飛び出しライトお色気漫画や非抜き物件で羽を伸ばしてきた俊英がひさびさにリミッター解除で問答無用ストロングセックスを大量投下の作者最新刊は完全新作黄色い楕円作品集としての第13弾コミックスだ。
この作家の存在を知ったのはたしか10年以上前のことだと思うが、おそらくは女性向け仕事から転向してきた直後で絵柄もオーセンティックな少女漫画絵そのままなのに、異様にリキの入った性器描写と背徳感あふれるエグい作劇を怒濤のごとく展開していてすっかりその魅力のとりこ。以後は当ブログでもこの人の新刊が出るたびに速攻購入しつらつらと感想をつづっていたのだけれど、昨今は成年誌での執筆が極端に減り単行本も出るのは自慰表明に向かない系統の作品が続いてすっかりレヴュウがごぶさたに。そんななか突如としてガチ成年指定の新作リリースが予告されたのだから意気消沈していた俺のポークビッツも俄然ビッグマグナムと化しましたよ!
最近でも旧作の再録集はときおり出ていたのだけれど、ガチ成年向けかつオール新作単行本としては2012年にエンジェル出版より刊行の「デレてみだら」からじつに5年以上経過してのお目見え。こちらで記事にするのもnot18禁で同年秋に発売された「なでしこ・すいむ」(少年画報社刊)以来4年半ぶり。なお版元公式web内のコミックス情報ページでサンプル画像や各ショップ購入特典が参照できるので、いきなり本屋へ向かうより先にそちらを覗いておくのをオススメ。
いざブツを手にするまではガチエロからしばらく遠ざかって現場感覚も薄れているのでは……と勝手に思っていたのだけど、のっけからビッグバストをまろび出し液汁まみれでえげつないアヘ顔を披露するカヴァーイラストを前にそんな心配も雲散霧消。中身のモノクロ原稿も端整なBL/TL系のタッチをベースに上品さと淫靡さがほどよくブレンドされた、俺の記憶しているとおりの東雲龍印。ただ収録作の初出が2011-17年とかなりワイドレンジなぶん絵柄の新旧差はハッキリわかる部類で、後半に収められた古めの作品群は若干表紙絵とのギャップがある。昔の作品はいささか筆は粗っぽいもののよりポップで弾けた雰囲気で、最近のそれは描線が整理されいくらか迫力を失った代わりシルキーに洗練されたと評せようか。個人的にはどちらのタッチも好きなので1冊で2タイプのヴィジュアルを楽しめてお得な感じ。
この滑らかなお筆先から生み出される女性陣は年のころハイティーン~アラサー附近の黄金世代で占められる。花も恥じらうJKちゃんからフェロモンダダ漏れ奥さま連中まで多種多様なヒロインがお出迎え。お歳の上下を問わずキュートかつきらびやかなフェイスにド迫力ボディの組み合わせがこの人の昔から変わらぬ武器で、ツヤベタも美しいおぐしや繊細な下着類のディテイルもまた女性作家らしいフェミニンな空気が表出されておりナイスだ。そう言いつつも豊満すぎていくらか崩れはじめているおっぱいのラインやぷっくり土手が盛り上がった美味そげなまんこなど魅惑のエロパーツ描写が想定読者層たる男子諸君の劣情を大いに励起せしめる。
長編シリーズでは疾風怒濤の大河ドラマや愛憎入り乱れる寄る辺なき衆生の業を訥々とつづってゆくこの人も、本作がそうであるように読み切り作品だと肩の凝らないライトエロコメが中心。現代日本の日常生活をベースに据えつつ甘々タイマンラヴから楽しく多人数ファックまで、はたまたおバカなノリありほの暗い愛の機敏を描くものありとヴァラエティ豊かな恋愛模様を展開してみせる。連載もので見せるような少々重苦しいくらいダイナミックにうねるお話運びも悪くないけど、私的嗜好からするといろんな味わいのアラカルトを楽しめる今回のような短編群がよりフィット。いずれにせよエロ/一般を股にかけ長らく活躍するそのキャリアは伊達ではなくリーダビリティはきわめて良好だ。
1本あたり20-22ページの平均的な容量でエロシーン密度も突出したものとは言えないけれど、東雲龍謹製のゴージャスボディが画面狭しと入り乱れるさまはそれだけでもう眼福。加えてSMティックな趣向を導入したり男女どちらかに主導権を寄せて支配/服従の構図を浮き彫りにしたりとノーマルエロにとどまらない刺激的なギミックを随所に織りこんでセックスの背徳感や臨場感を高める工夫がマーヴェラスだ。ここに古めのお話だと大量の分泌物まみれのウェッティな交合が、直近作ではトロトロのだらしないアクメフェイスを前面に押し出した淫猥なセックスがそれぞれ加わることで読み手の摩擦運動を大いにアシスト。
清純な少女も妖艶な淑女も日常の仮面をひと剥ぎすればたちまちセックス大好きドスケベっ娘へと変身。たわわに実った双丘にたぎる怒張を迎え入れ即座に先走り汁を搾取したかと思えば休憩など許さずこんどは屹立したままのシャフトへしとどに濡れた蜜壷をゆっくり沈めてゆく。激しく内奥を貫かれるたび呼吸を荒げダラダラよだれ垂らしながら脳を灼く快感に全身を打ち震わせ法悦の態でよがり狂うさまがなんともエロティックだ。ビッグバストをブリブリ揺らし自分から結合部を突き上げてはしきりに膣内射精を懇願する彼女のリクエストにお応えし、子袋の奥深くまで特濃孕み汁の奔流をしみこませフィニッシュ。
活動の主軸はもはや成年マーク業界以外のところに置いている人だけど、往年の熱に浮かされたような狂騒をいくばくかは追体験できて昔からのファンとしてはありがたい限り。毎月どこかのエロ漫画誌でその姿を見かけた全盛期のノリを再び……とまでは言わなくても引き続きたまにはこっちに戻って容赦なきストロングファックを見せつけ貫禄を示してほしいもの。個人的には新旧どちらの作品も美味しくいただいたけれど、母乳が出ちゃう体質の同級生女子を男子2名が調子に乗ってハードに蹂躙しまくりの「佐伯さんの日課」がオールドタイムの、フラレナオン後輩JDのヤケ酒につきあう先輩男子が複雑な思いを抱えつつ据え膳頂戴「飲み友達」がニュータイムの、それぞれ私的ベストバウト。

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