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2019-11-10

本年度のプレミア予選。

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-しのぎ鋭介「妹とエッチするのは、お兄ちゃんの義務だよねっ!」ティーアイネット ISBN:9784887747494
話○ 抜○ 消小 総合○

主人公の前に平行世界から同じだけど微妙に違う妹たちが次々に現れ全員集合子作りハーレム中編3話+独立短編2本+前単行本収録長編番外編1本。いろんな個性の妹ちゃんと相思相愛ガチファックで気持ちよく膣内射精三昧のスペクタクルな光景を端整な作画とともにお送りする作者最新刊は通算7冊めにして当レーベルからの6thコミックスだ。
美麗きわまりないソフィスティケイテッドな作画とそれにふさわしく微妙な恋愛の綾をしっとりと描き出す作劇を武器に活動してきた人だが、少し前からあえてその端整な成り立ちを崩すトリッキーな趣向を導入しまたひと皮むけた印象。過去最高のハジけっぷりを披露した昨年初頭刊行の前単行本「ボク女子校に入学しました」の記憶も新しいところ、およそ1年半のインターヴァルを経過して投入されたこのニューエスト・モデルは果たして如何。
けっして最新型とは言えないもの精緻にコントロールされたまことに端整なヴィジュアルがしのぎ鋭介最大のチャームポイント。この新刊でもそれは如実に表れており、必要以上に情報量をうるさくしないトーンワークに彩られたそれはたいそうビューティフル。残念ながら収録作の初出明記はないがおそらく前作刊行後の「COMIC夢幻転生」掲載分のはずで品質も高値安定。例によって出版社提供の単行本情報ページからサンプル画像閲覧および1話試し読みが可能なので、この作家初挑戦の方は先にそっちを確認しておくのをオススメ。
この滑らかな筆致でもってょぅι゙ょから熟女まで本来はいろいろ描きこなしてみせるのだけど、ここ最近はもっぱらティーンズ制服女子に集中。個人的にもこの作家の本領は10代女子にあると思っているのでまことによい傾向でございますよ。世間では爆乳流行りながらこの人は比較的現実的なサイズの適量おっぱいを中心に上品な女体を提供してくれるのでデカチチ恐怖症の方々も安心。
真摯な恋愛模様だの度しがたい衆生のありさまだのシリアスエロを得意としていたキャリア初期~中期から、昨今は露骨なパロディをも辞さぬエンターテインメント路線へとにわかに軌道修正。後半収録の読み切り群はわりかし昔のしっとりテイストに近いけれど、前作の番外エピソード1本や実質的なタイトル・チューンに相当する冒頭中編「妹まるちばーす」はケレン味たっぷりのすこしふしぎエロコメに仕立て上げられておりまことに壮観だ。2人きりの兄妹のはずがオーソドックス/積極派/ネコっ娘/アダルト/メガネ/フルアーマーと多種多様に分裂した妹ちゃんにこぞって迫られるのだからまことに辛抱たまりませんね。いささか盛りすぎの感もある設定ながらドタバタ右往左往しつつも最後にキッチリとオチをつけたのはさすが信頼と安心のしのぎ鋭介ブランドといったところで、その結末についてはみなさま自身の目でぜひご確認を。
ツンデレから犯る気満々なのまで、ちんまいのあり妖艶なのありの妹ちゃん'sが一斉に襲いかかってきては我先にとちんこを奪い合うのだ。据え膳食わぬは男の恥とこちらも勢いよくルパンダイヴを決めては滑らかな肢体にむしゃぶりつき敏感な部分を執拗に刺戟しつつ準備万端の蜜壷へお兄ちゃんちんこをフェードイン。ハードな抽送をくり返すたびトロトロのイキ顔さらし小刻みに嬌声を発しながら未曾有の快感に全身を打ち震わせるさまがいとおしくもエロっちい。ズラリと並んだ妹まんこに交互に怒張を出し入れしながら最後は彼女らの子袋の最深部めがけ続けざまに特濃孕み汁をお見舞いだ。
今回も随所に挿入されたベタなパロディに大笑いしつつ奇抜なシチュがきれいに収束するしのぎ鋭介マジックを存分に堪能させてもらい気持ちよくオタマジャクシを放出。前の単行本に引き続きこの路線を踏襲したというのは自分以外の読者にも好評なのだろうな。それでいて上品さを失わないファックシーンはあいかわらずの美点であり引き続き継承していただきたいところ。ちょっとだけワガママを言わせてもらえば個人的には陰毛モサモサよりパイパンの方がガッツリ使えるのでツルツル率が高かったらさらに使えたです。ともあれ冒頭中編において秀逸なストーリーテリングを楽しみつつ大いにヌキヌキさせてもらい感謝感激雨あられ。

2018-01-06

今月の劇画村塾。

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-しのぎ鋭介「ボク女子校に入学しました」ティーアイネット ISBN:9784887746756
話○ 抜○ 消小 総合○

名門お嬢さま学校の共学化により最初にして唯一の男子生徒として入校した主人公はセックスに興味津々のJKたち全員を相手に四六時中ガチファック表題作長編全4話。女の園にまぎれこんだか弱き子羊のごとき少年が一大ハーレムの堂々たる王として成り上がる全男子垂涎のビッグサクセス実現な作者最新刊は通算6冊めにして当版元からの第5弾コミックスだ。
端整かつ美麗な作画を武器にこの出版社の看板雑誌「COMIC夢幻転生」誌上で前身の「COMIC Mujin」時代より息の長い活躍を続ける人。いっとき他社でも執筆していたが最近はまたTIにガッチリ本拠を構え執筆中だ。ただ作品産出ペースは元来特別に速い方ではなくストック蓄積も時間がかかって、前単行本「おしかけっ! マイハニー」刊行からおよそ2年半の決して短くはない歳月を経てようやくの再会である。
この作家の手になるなにやら叙情すらただよわせるエレガントなタッチはどちらかというと力任せパワーピッチ系の多い夢幻転生にあっては貴重な存在。濃厚トーンベタベタで不必要に画面をにぎやかすことなしに線の抑揚とわずかな陰影だけでキッチリ女子のまろやかなお肌の質感や性器近辺の肉艶を出すことのできる洗練された筆致がなによりの魅力だ。例によってご無体にも収録作の初出記載がないが作者ブログを見るに2016-17年にかけての直近原稿ばかりのようでクオリティは高値安定。いつものように出版社公式webの著者別紹介ページからサンプル画像が参照可能なので、近くに見本を置いている本屋がない環境の方はそちらを見ておくのがベター。
本来はちびっ娘からママンまで多様な年齢層のヒロインを描ける手練れなのだが、今回は学園舞台の長編作ということで女子連中はハイティーン固定。まあ従来もマジョリティはこのへんだったので特段の違和感はないし、どうしてもという方には女教師や学院長など大人女性も用意されているので支障はないかと。そうしたわずかの例外も含め基本的にはキュート寄りの造形で、この人お得意のロングヘア大和撫子を中心にいろんなタイプのJKを取りそろえよりどりみどり。お歳のレンジが狭いぶん非常に気を遣った描き分けがなされていて、髪型や乳サイズに細かく差異を設け大量の女生徒間でほとんどキャラ被りがないのはお見事。モブの女子連中がアニメ全般にうとい俺ですら元ネタがわかるレヴェルでどっかで見たことある人ばかりなのはまあご愛敬ですね。
お話のトーンは硬軟自由自在、掌編からロングラン連載までなんでもござれのオールラウンダーが今回取り組んだのは1冊まるごとの長丁場。直截的な単行本タイトルが表すとおり、内容的には星の数ほど輩出されてきたハーレム学園ものの系譜に連なるものだが、どちらかというとオーソドックスかつていねいに物語をつむいできたこの作家が今回いろんな面ではっちゃっけていて驚く。
時代の潮流に乗り共学化へと踏みきった由緒ある良妻賢母育成校「天音(あまね)女学院」を破格の条件に惹かれ受験した天涯孤独の主人公・九条一(くじょうはじめ)。首尾よく合格した彼だが入学してみれば男子生徒は自分だけであとは見渡す限り女子ばかりの息が詰まる生活がスタート。そんな憂鬱な日々が一変したのは学食で謎のランチを口にして勃起が止まらなくなったところを純粋培養お嬢さまのクラス委員長に組み敷かれ逆レイプされてから。群がる女子に次々と射精を強いられそののちは縦ロール成金上級生・山田香奈子(やまだかなこ)先輩が権力にものを言わせ参戦。ついには全校規模で引っぱりだことなり枯渇する精巣資源を専属マネージャー・五十川琴美(いそかわことみ)のスパルタ管理により円滑かつハードな運営を可能として主人公のハーレムロードはまっしぐら……という具合。あらゆる生徒を竿姉妹化し意気軒昂のところ思わぬ事実が明かされ一転苦悩と葛藤にさいなまれる主人公、そんな彼を待ち受けるものは果たして!? ということで以降は実際に単行本を手にしてご確認を。ヴェテラン作家だけありスムーズな進行ながら展開そのものはどうしても平板になりがちなところ、しのぎ鋭介は従来あまりやらなかった大胆なパロディを随所に導入し明るく楽しくちょっとアホな主人公の成長物語として昇華させることに成功した。前世紀末~ゼロ年代序盤あたりのオタカルチャーを臆面もなく反映させた本歌取りの嵐に俺はじめいい年こいたオサーン連中が反応しまくること必定(中身を読めばなぜこの記事タイトルにしたかも理解できるはず)。元ネタの作家さんたちから訴えられても知りませんよ先生!
誰もが期待するとおり濡れ場は頭からシッポまでいろんなタイプのJKたちを手当たり次第に食い散らかしまくりの王道後宮性活。1話あたり40-50ページにもなる長大なヴォリュームをすべて多人数ファックへと割き、微乳並乳巨乳爆乳あらゆる女体を制覇しては彼女らの内奥に容赦なく種つけ汁をぶちまけるのだ。加えて比較的プレーンな絵柄なのに性器描写のみはやたらとリアルで、肉ヒダがこすれ合いめくれながらダラダラ液汁が分泌され結合部から下品な音が放たれるさまが淫猥でたまらない。さすがに全校生徒ともれなく交合するわけではないものの、主演級数人のほか幾多の名無しキャラたちともちゃんとフィニッシュまで行為を遂行し、お約束たる複数まんこを並べての乱交ももれなくフィーチャーしてすべての女性資源を独り占めする愉悦を存分に堪能できる。
純粋培養のご令嬢たちが率直すぎる性欲を発露し次から次へと目の前のシャフトへと殺到だ。ピッタリ閉じたのからいやらしく柔肉を見せているのまで多種多様なまんこが熱烈歓迎。ティーン特有の弾むような体躯を覚えたての快感でよじらせ庶民さながらのはしたない嬌声を発しながら次々と熱い白濁を注ぎこまれ彼女ら絶頂。ひと回りしたのちまたしてもオートリバースのごとくまんこが続々と流れてくる魅惑の女体回転寿司に向かい精根尽き果てるまでチャレンジは続くのだ。
従来はその上品な絵柄にふさわしく物語もわりかしお行儀よくまとまった雰囲気だったのだが、お約束にとどまらないハーレムを模索しているうちにいい意味でハジけてくれた感じ。どちらかというとタイマンラヴ嗜好な自分は一人ひとりのエロ密度がどうしても下がる多人数ものはそれほど得意科目でないのだけど、今回は至る所にぶちこまれた露骨なオマージュやらインスパイアやらにその都度ニヤリとさせられ楽しく読み通してしまった。正統派の恋愛模様だけでなくたまにはこういう思いきった変化球もよいものです喃。怒濤のごとく女子が出まくり彼女らがそろいもそろって乱れまくる光景をいずれも美味しくいただいたが、俺的にはしのぎ鋭介作品にはめずらしいショートヘア女子にして途中までの生真面目な姿勢とそれ以降のデレっぷりの落差がナイスな有能マネ・琴美さんがいっとう好み。

2015-08-14

今夜のヴァージンロード。

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-しのぎ鋭介「おしかけっ! マイハニー」ティーアイネット ISBN:9784887745742
話△ 抜○ 消小 総合○

悪人面で誰も寄ってこない主人公のもとへ同級生女子がいきなりやって来てはうれし恥ずかし尽くされ放題表題作シリーズ長編全5話。昼は貞淑夜はえっちな美少女から一途に慕われ身体でご奉仕されてはドプドプ膣内射精三昧のすばらしすぎるドリームワールド具現化たる作者最新単行本は通算5冊めにして当レーベルからの4thコミックスだ。
スッキリした描線で緻密につむがれる一般青年誌調の清楚な絵柄は、どちらかというと勢い優先で荒々しいタッチの漫画家が幅を利かせる「COMIC夢幻転生」の執筆陣にあって異色の存在。実際にTIのほかウェルメイドな完成品志向のワニマガでも仕事をしていたくらいだし夢幻転生をたまにスポット買いすると周囲からちょっと浮いてる感じではあるのだけれど、それゆえに唯一無二の個性を放っていてお得な作風といえよう。
当社より2013年に刊行の前単行本「少女のいろは」発売から2年近くのインターヴァルを経て再会のこちら、表紙からむやみやたらと煽情的なウェディング・ヴェール姿のキュートなおっぱいっ娘がお出迎えでまずは読者のハートをわしづかみ。裏返したらこんどは同じ娘が裸エプロンでお料理中と、どこまでもエロな若人の情欲を刺戟してくれる。いい意味であざとすぎるこの熱烈歓迎ぶりがたまらんですな!
収録作の初出について残念ながら明記はないのだけれど、作者ブログの記述によれば2014-15年にかけ夢幻転生誌上に掲載されたもの。この作家の清潔感あふれる絵柄は早い時期から完成形だったとはいえ、直近執筆のものばかりがそろえば当然クオリティはさらに高値安定。おおむね中身の作画は表紙互換とみて間違いないけれど、慎重を期し確認したい場合は例によって版元提供の作者単行本リストより見本閲覧が可能なのでそちらを参照すること。
1話完結の短編と数話構成の連作とが混在していた既刊に対し、今回は冒頭タイトル・チューンではじまるひとつのシリーズが頭からシッポまで占領。もとより明朗快活ラヴコメから暗黒凌辱エロスまでおよそなんでも描ける人だが、この長編に関しては明確に前者寄りでしかもそのスウィートネスがハンパでない。コワモテの容貌で恐れられるも内実は平凡な高校生男子たる主人公・平和田優平(ひらわだゆうへい)のもとへ、通学途中の痴漢現場を救ったことで知遇を得た同じ学年のロングヘア大和撫子・新妻菜々美(にいづまななみ)が押しかけてきて、ケガで手元不如意な彼の世話を焼きまくり……という夢のようなシチュから物語がスタートする。のっけから好感度100%の彼女から誠心誠意ご奉仕されしまいには処女まで捧げられてと全男子垂涎の光景が目の前でどんどん実現してゆくスピーディな展開がたまらない。しまいには彼女の従妹たちや母親までもがスキを見てモーション掛けてくるのだから思わずこのリア充死ねとか呪詛しちゃいますね(まあ代償として各話必ずケガに見舞われるオチがつくのだが)。元来じっくり腰を据え凝った仕掛けのお話運びをやる作家がこれほど直球のご都合主義に徹するミスマッチがむずがゆくも奇妙な快感であり、題材のベタさゆえ冒頭お話評価で△をつけつつも不思議に心かき立てられる作品ではあった。
そんなわけで長丁場のストーリー中に抜き担当として君臨するのは基本的に主演女優たる菜々美さんひとり。前述したように彼女の従妹や母親が主人公のちんこを美味しくいただく展開もあるのだがそれらはあくまでも火遊びであり、1on1の甘く激しいイチャイチャファックが全編を支配する。料理得意で世話焼きでと日常パートではあくまで良妻賢母タイプの菜々美さんが夜はパイズリやフェラを積極的に仕掛けては自分から股間にまたがり大胆不敵に乱れまくるド淫乱ぶりを発揮するすばらしきギャップがまた読み手の秘めたる願望を忠実にトレースしてくれていて辛抱たまりません。
なぜかw手先が使えなかったりベッドで身動き取れなかったりの彼のためにヒロインは自分から股間にしゃぶりつき豊かな胸でシャフトを挟みこみながら稚拙ながらもていねいな舌技を披露。たちまち精を放ったのちも元気なままの怒張をこんどはしとどに濡れた蜜壷へ迎え入れみずから往復運動をスタートだ。はしたない自分の姿にほおを紅潮させ恥じらいながらもこみ上げる快感に身をよじらせ隠しきれない嬌声を小刻みに発する彼女の痴態にいっそう興奮しきり。腰の動きを加速させ呼吸を荒げてラヴワードを連射するえっちな菜々美さんのJKまんこの最深部めがけ恋人ザーメンの奔流をたっぷりぶちまけたその刹那両者ダブルノックアウト。
ストーリー巧者があえてテンプレに徹しご都合主義上等のタナボタエロスを臆面もなくくり広げる職人芸にまずは心もちんこも乾杯。欲を言えばヒロイン従妹'sや母親などファミリーはエロ参戦するより後方ニヤニヤ要員でいた方が相思相愛カップルの甘々ファックに注力できたのではと思わぬでもないけれど、あんなこといいなできたらいいな的シチュを高水準の作画/作劇でずんずん具現化してくれるシンプルかつ一本筋の通った展開が殺伐とした日常に疲れきった読者の心身をやさしく包みこんでくれる逸品だ。さまざまな誘惑や試練を乗り越え最後めでたく華燭の典を挙げた2人の前途に幸多からんことを。

2013-10-11

今晩のミキモト真珠島。

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-しのぎ鋭介「少女のいろは」ティーアイネット ISBN:9784887744936
話○ 抜○ 消中 総合○

大雪のなかたどり着いたボロ宿で一夜の逢瀬を過ごした少女(じつは幽霊)に取り憑かれた主人公の生活は一変して……連作シリーズ4本+独立短編3本(うち当社前単行本収録作続編1本)。たおやかな黒髪美人がはしたなく乱れよがり狂う光景が眼福すぎてたまらんですたいな作者通算4冊めにしてMujinレーベルでの第3弾コミックスだ。
この人は今春にワニマガジン社から前単行本「揺れる濡れる」が発売されたばかり。TI物件としての前作にあたる2009年7月刊の通算2冊め「委員長の恋人」から3冊めの前作までは4年も待たされたのに、今回は極端に刊行のインターヴァルが短くてうれしいんだかありがたみ薄いんだか。いずれにしても実力のある漫画家の新作がさほど間を置かずに続けて読めるのはよいこと。
いわゆる初出一覧のたぐいがまったくないので収録作品の執筆時期は明確にはわからないのだけれど、端整で落ちついたアニメ系の絵柄はキャリアの比較的早い時期に完成していて絵柄のバラつきはさほど感じられない。これ見よがしな派手さはないものの実直で暖かみのある描線が心に深くしみ入る。
ティーンも大人女性も両方イケる作家だが今回登場するのは一部人外さんを除けばハイティーン相当の食べごろ世代中心。まあ長生きこいてる数名もルックスはたいそうあどけないので、全体的には俺のような10代女子スキー御用達な雰囲気。みなさんツヤツヤの長い黒髪とあまり大きすぎないおっぱいを標準装備のいかにもつつましやかな大和撫子ばかりであり、黒髪ロング大好きっ漢にはまさにエルドラド。
こうしたヒロインズの和風ティックな装いがストーリーの方にもそこはかとなく反映されていて、冒頭からの伝奇もの風連作「幽玄~」シリーズや、横溝正史的なドメスティックダーク系巻末短編「闇月の女神」など、伝統的な日本のアトモスフィアただようお話がズラリと並ぶ。このような作品をおおう空気といったものは既刊収録のものでもそこはかとなく感じられたのだけど、今回は以前のオーソドックスなラヴコメに比べもっと積極的に和のテイストを押し出すようになった感じ。
既刊に比べより変化があったのが濡れ場パートで、最初期の作品を除きMujinでは1on1のタイマンラヴばかりを投下してきたのが今回は陰惨な雰囲気の強要エロスやら輪姦やらも随所に。ただこのへんはワニでの前作「揺れる濡れる」にも兆候があったのでTIの単行本だけしか読んでなかったという人以外は免疫もあっただろうし、しのぎ鋭介のしっとりした描線にはむしろ多少隠微な趣向をまとわせた方が似つかわしくもある。あと以前カヴァー下でこっそり性癖をバラしていた触手ネタが堂々と本編に登場したのにはちょっと笑ってしまった。こりゃキルタイムに移る気満々ですね!(違う)。
艶めく黒髪を振り乱すようにして褥に横たわり、少女はゆっくりと衣服をはだけ火照りはじめた柔肌をあらわにする。みずから蜜壷を広げて男を誘い、ただちにたぎる剛直で内奥を貫かれて小刻みに嬌声をもらしはじめる光景がなんとも淫猥だ。ふだんの凛とした表情をたちまちメスのそれへと変貌させながらはしたなく腰を使い、締めくくりにたっぷりと精を注がれ全身を打ち震わせて絶頂に達する。
作画/作劇とも総体的には前作の空気を踏襲したものとなっているが、個人的にはティーン含有率がアップしたことで評価もプラス方向へ。しっとり&しっぽりの和風テイストが前面に押し出され作家性アピールが強まったのにも好感だ。あと前々作「委員長の恋人」ヒロイン宮代さんにキュンキュンさせられまくってた自分としては彼女の再登場がもうたまらなくうれしく、後日談パート2・3もさらにお願いしたいところ。だもんで抜き的にはその後日談短編「委員長のあいさつ」と、互いに意識しあっていた血の繋がらぬ妹とようやく結ばれ「不揃いのパズル」がお気に入り。

2013-04-03

今季のトゥエルビ野球中継。

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-しのぎ鋭介「揺れる濡れる」ワニマガジン社 ISBN:9784862692405
話○ 抜○-△ 消小 総合△

鼻つまみ者の父の手で酒代がわりに身体を売らされる少女はあきらめにも似た気持ちで刹那的な快楽におぼれ連作4本+♂2人×♀1人の奇妙な肉体関係はいつまでも続き本編&描きおろし後日談+幼なじみ男子が故郷を離れると知ったヒロインはとある行動に出て本編&描きおろし後日談+独立短編5本+フルカラーショート1本。端整な筆致でものされる清楚な大和撫子'sが艶めくイキ顔さらして乱れまくるさまがなんとも淫靡な作者3冊めの単行本は当レーベルでの初お目見えだ。
前作「委員長の恋人」がティーアイネットより上梓されたのが4年前とえらくインターヴァルが空き、なかばその存在を忘れかけていたころに新刊予定リストで本作の発売告知を見つけ思わずなつかしさで胸がいっぱいに。ちょっとググってみると成年誌のほか非エロのお仕事もしているようで、そのせいで執筆ペースに若干ブレーキがかかったのかも。
巻末の短編1本を除き「COMIC快楽天」掲載のものを集めた収録作品は2007-13年と初出年代はえらく幅広いが、オーソドックスな一般青年誌調の絵柄はわりと早い時期で固まっており新旧の差異はあまり気にならない。リアル寄りではないがディフォルメ少なめのプレーンなタッチはいい意味でケレン味のない地に足のついたもの。最初から完成形の作家を好むワニ編集が比較的勢い重視の執筆陣の多いTIから引っぱるとしたらたしかにこの人だろうなーというセレクトではある。
ハイティーン~20代中盤あたりの黄金世代ばかりの女性陣は頭身高めのスリムなボディに漫画的誇張ではないほどほどの巨乳がプラスされた万人受けのヴィジュアル。端整なその絵柄にはとりわけ黒髪ロングのピュア日本人的なキャラデザインが似つかわしく、その手の女子をお好みの方には大いにオススメ。
このクリーンな作画にふさわしい甘口寄りの純愛ものをこれまでは多く描いてきたのだけれど、今回はめずらしくかなりダーク志向の売春少女ものがコンテンツのメイン。著者による作品解説では「拒否反応があって」と述懐しているが、個人的にはこういう影のあるお話も充分にマッチする絵柄だと思ってたのでこの路線を展開するのはまったく文句ない。因習に凝り固まった息の詰まる人間関係が昭和テイストのどこかなつかしい情景をバックにつむがれるさまがどうしようもなくドメスティックジャパン。とはいえ従来型のオーソドックスなラヴコメも用意して既存読者を必要以上にとまどわせない配慮はさすがだ。1on1のイチャラヴから3Pに乱交と性愛のヴァリエーションも多彩で読者を飽きさせない。
物語主導型でエロシーンは決してド派手ではないが、うっすら汗を浮かべながら身体を重ねあいしたたかに性器どうしを打ちつけあう淫靡なセックスがじわじわと勃起中枢に染みわたる。奇抜なギミックなしにひたすら肉体の交わりにフォーカシングしつつ熱に浮かされたように紅潮するヒロインのアクメ顔を随所に挿入し巧みに興奮を励起せしめるのだ。グチャグチャに表情を崩すわけでもないのにほんのひとすじお口からよだれが垂れる繊細なイキっぷりがなんともエロティックなのですよ。
ちっちゃなお口に男のモノをおずおずと含みじっくりねっとりご奉仕ののち腔内でたっぷり精を受けとめる。おっきも収まらぬうちに彼女は濡れそぼつ蜜壷にみずから指を添えくぱぁとご開帳して万全の受け入れ体勢だ。ひとしきり怒張をインサートしうねる膣内を貫けばたちまちほおを朱に染め小刻みに嬌声を発してヒロインは快楽享受に専念。いっそう激しい抽送を懇願しながら表情をとろけさせる彼女の膣内へ白くねばつく液体をビュルビュル放出だ。
個人的には10代女子に比べ大人ヒロインもので若干使い心地が後退して評価をいくぶんマイナスしたが、しっとり叙情派ストーリー&しっぽり燃える濡れ場はどこか和風テイストで他にない味わい。今後もラヴラヴにとどまらない懐の深さをことあるごとに見せてもらえれば重畳きわまりないところだ。収録作のなかではどこか投げやりとも取れるヒロインの言動のその裏の切なさまでをセンシティヴに描写の「虜囚」/「旅愁」/「狂宴」/「終宴」4部作がやはり白眉。

2009-07-12

今月の婚活シート。

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話○ 抜○ 消小 総合○

口調も行状もしごくお堅いツリ目ぱっつん委員長が恋を知り

性の悦びを覚えて徐々に変貌連作4本&描き下ろしおまけ+

短編4本。甘々ラヴからせつない悲恋までド直球の和姦ネタを

取りそろえの作者2冊め。新しさこそないが健康的でイヤミの

ないアニメ絵がハートウォームなストーリーにほどよくマッチ

していて、TIよりむしろ穏健系のコンビニ売り誌が似合いそう。

とはいえそこは黄色い楕円つき、ねちっこい濡れ場としっかり

自己主張する性器描写とがラベリングの伊達でないことを

示している。またハイティーンから20代前半あたりの女性

キャラがもれなく装備するふにふに柔らかそうなほっぺの質感は

出色で、並~やや巨のこんもり魅惑的な美乳とともにたいへん

訴求力が高い。そんな彼女たちが蜜壷を濡らし柔肉をヒクヒク

痙攣させながら挿入をおねだりし、ハードに欲棒を抽送されては

半目を閉じ息を弾ませてあえぎつつ大量のザーメンを受けとめ

絶頂。てなわけでどのおにゃのこも非常にちんこの慰安に役

立ってくれたのだが、とりわけ表紙で全面フィーチャーのきまじめ

セーラーっ娘宮代さんが八面六臂の大活躍をする「委員長」

シリーズはさすがリキが入っていてグッド。ふと覗いた性行為に

興味津々のくせに反撥してみせたり、初めての快感が忘れ

られず夜通しオナったりの絵に描いたようなツンデレぶりが

ほほえましくもいとおしい。いちどつれなくして関係が気まずく

なるも最後にはようやく自分の気持ちに素直になりパートナー

たる小早川君の求愛を受け入れたときの幸せな笑顔がなぜか

やってる猫耳ウェイトレスのコスプレとともに印象的でした。

むやみに萌えっぽさを希求するのでなければすべての和姦

ガチエロスキーに対し自信を持って推薦。

話○-△ 抜○ 消小 総合○

人前では秘密だけど脳内は性への興味でいっぱいカップル

連作3話+ドS女子にもてあそばれ罵倒される隣人M男子連作

2話(同社前単行本より続き)+行き場のない女の子を泊めて

からなし崩し的に同居生活連作3話。中盤の継続作品をはじめ

全収録作が過去のお話やキャラと密接に連関してひとつの

世界をなしているという永井豪や松本零士もビックリの構成

なので既刊購入を強く推奨。アニメ絵の範疇ではあるものの

ザックリした質感やゴツゴツした肢体描写がとても個性的な

タッチはあいかわらずで、年齢を問わず肋骨を浮き彫りに

させ大ぶりなまんこをヒダの奥まで見せつけるフリーキーな

画面構成がたいそうエロっちい。ワニで出た作者3冊めは

大学生~勤労女性主体だったがTIに戻っての今作は高校生

メインに回帰。彼氏彼女の奇妙な性癖をスパイスに濡れ場を

進行する独特の作劇はことに前半の2本に顕著で、医学書や

エロ本で得た知識を2人で実践する課程を逐一我々に見せ

つける「ナイフリモドキ」や弱みを握った隣人男性をののしり

貶めることでさらに発情する嗜虐ヒロイン春日さんが大活躍

する「興味アリ」の倒錯ぶりは好事家にとってたまらぬご褒美。

いずれもガマン汁出してもどかしげにうごめく男根を下のお口で

ガッツリ飲みこんでは激しくこすり合わせ、陰核から膣壁まで

余すところなくご開帳しながら膣内射精されてはイキまくりの

身もフタもないエロスがマシンガンのように連射される。そう

いいつつじつはその両者より子猫ティックなおだんご髪っ娘

藤野さんの奔放でいながら純粋な愛情の発露がいとおしい

「家出少女」3本が個人的フェイヴァリット。作者お気に入りで

世評も高い「興味アリ」シリーズがどうしても肌に合わないので

△をつけようかとも思ったがこの話の存在で点数アップ。