- 井ノ本リカ子「LOVE・STORE」晋遊舎 ISBN:488380450X
話○ 抜○ 消小 総合○
風俗店ものオムニバスキャラ表題作5話+ケーキ屋っ娘連作2話+短編3本。表紙・裏表紙の印象どおり
たゆんたゆんな巨乳キャラでふわふわなラヴ話主体という井ノ本印の1冊。繊細なタッチながら
ねっとりと緻密な性交描写はちょっと線がうるさいかとも思うが実用性充分。メインの風俗ものは
ヘルス+イメクラの折衷という感じだがバリバリ本番アリのうえに生で中田氏というあたりは完全
ファンタシー。そのへんがさほど気にならない人ならばキャラの趣向もさまざまで万人向けかと。
凌辱スキーには間違ってもお勧めしないが女流っぽいタッチでも実用性を追及したい人に。
- 断華ナオキ「ミルクセーキ」オークス ISBN:4861052203
話○ 抜○ 消無 総合○
オール短編全10本。おそらく作者4作目。だんだん初期のややダーク目の路線から明るい話が増えて
いるような。絵柄的には以前と同様にやや墨ベタの目立つ、ちょっと陰のある感じではあるのだが。
表題だけ見ると汁系が多いのかと思うが別にそっちの色が濃いわけではなく、ノーマルから近親まで
バランス型の構成。キャラの描き分けがさほど得意でないようなので長編向きではないと思うが、
巨乳寄りのしっかりした肢体描写にバリバリ中田氏という実戦的な作風はクセのある絵柄がOKなら
オススメ。個人的にはなぜか姉→長姉→母と見た目が若返っている近親もの「乱れ雪月花」が好き。
- 藤瀬あきら「おとなたいけん。」オークス ISBN:486105219X
話△ 抜◎ 消無 総合△
ひたすら幼女の性器おっ広げて中田氏な短編10本。1本だけ母ものが存在するがほかはすべて
ロウティーン~ミドルティーンの貧乳パイパンぞろい。絵の上手/下手で評価すると間違いなく
後者の代表格だが、とにかく執拗にちんこまんこの詳細描写に徹しきっているので抜きツールと
しての汎用性は高い。和姦でもレイプでもひたすらハードに犯されて中田氏三昧という男らしい
構成なので、エロ漫画に愛や情緒を求める向きは回避すること。個人的にはこの作風でなんら
問題はないと思うものの、さすがにここまで絵が上達しないのは画力のある人がこの世界にも
増えた昨今つらいと思うので少々減点。無臭性なのはすなおにうれしいが。
- 弐駆緒「おねぇちゃんの汁」松文館 ISBN:4790114228
話△ 抜○-△ 消小 総合△
もろぷに絵な作者処女単行本。短編10本+非エロ4コマ連作。表紙よりは裏表紙の絵の方が中身の
印象を正確に伝えていると思う。というのも表紙のような巨乳系よりは男キャラのショタっぷりの
方がより強烈だからだ。ひんでんブルグがいま風な絵柄を手に入れるとこうなるのかという感じ
(といっても濃さでいえばあの1/100もないけど)。真性のショタものを描いているのかどうかは
知らないがそっちへ軸足を移したとしてもなんらおかしくないだろう。そんなわけでそちら方面が
苦手な俺はどうしても評価を下げてしまうのだが、純情ショタっ子きゅんが包茎ちんこを震わせて
はじめての射精……みたいのが好きな方はぜひチェックをば。そのへんのバイアスを抜きにすれば
絵柄のわりにエロは濃いめで消しもゆるいのでいい物件。
- SHIZUKA「ロリロリ・ラプソディ」松文館 ISBN:4790114236
話△ 抜○ 消小 総合△
兄妹相姦長編全9話。ガチンコSM作家になってからのこの人はまったく買う気が起きずに敬遠して
いたのだが、表紙とタイトルに惹かれてチャレンジ。文字どおり1ディケイドぶりにこの人の単行本を
購入したので的はずれな記述があるやも知れんのはご容赦を。亡き父が遺した地下室で見つけた
怪しい薬を使ったその日から兄妹二人はただれた愛欲の日々へ……というベタながらも抜きツールと
して定番な展開はすなおに使える。話が進むにつれ従姉や友達を巻きこみ、さらには母親まで加わり
謎が解き明かされるというハーレムな結末なので表題ほど純粋ロリ志向でないのだけは注意。以前
雑誌とかで読んだときはすっかり凌辱作家となってしまったと思ったのだが、今回読んでみると
SM系のフレーバーを導入しつつも基本はコメディという初期作の空気が残っていたのでちょっと安堵。
さすがに絵柄が今日では古いと思うので総合点は下げたが、いにしえの作家を再発見し満足。
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