2005-05-10

今月のへヴィー・ローテイション。

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話○ 抜○ 消小 総合○

オール短編全7本。この人11冊目の単行本。デフォ買い作家なので見もせずレジに直行したのだが、

薄さはほとんど変わらないのに値上げしてあって一瞬往生。ポストカードが封入されていたのと

初回限定の帯がプラス分らしいがちょっと暴利むさぼりすぎではないのか一水社。内容的には

さすがにこの世界の第一人者だけあって趣向もさまざま、エロっちい肢体描写もあいかわらず最強。

一時期のやりすぎなグレイスケールもすっかり改善されて画面処理が気になることはもうないだろう。

でも個人的には洗練とともにエロ喚起力が薄くなってきているようで心配。抜き評価は○にはしたが

△に振れる寸前といったところ。雑誌掲載分を下書きで載せたり原稿を落としたりとヤバそうな

兆候が出まくっているだけに今後が不安。

話○ 抜○ 消小 総合○

金持ち坊ちゃん主人公×同級生メイドほかわらわらとハーレム話長編全9話。あとがきにあるように

露骨に萌えフォーマットを剽窃した作品で、いわゆる泣きゲー的展開と意図して属性をバラした

女子キャラ配置という枠組みを用いてメインヒロイン死亡のラストシーンまで非常にウェルメイドな

パロディとして機能している。絵柄は完全に趣味の問題なのでともかく、ストーリーテリングでは

これをフェイクとしてでなくそのまま受容できそうなほど。もう大ヴェテランだけどガンパレや

スクランの同人で絵柄改造もそれなりに成功したようで、妙に濃すぎる性器描写以外は今日びの若い

もんでもいけるかと。個人的にはここまで狙いがすけて見えるとちょっとしらけるけど仕事の方向性と

しては正しいんじゃないでしょうか。ただ最近の富士美はまた消し強化に出たようで、先月発売の

亜麻木硅あたりから無臭性を解除してトーン消しを用いている模様。いまのところはまだ許容範囲

だけど動向が気になるところ。



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