- きお誠児「開脚遊戯」コアマガジン ISBN:4877349170
話○ 抜○-△ 消小 総合△
オール短編全9本。超ヴェテランでありながらそれを感じさせないアップ・トゥ・デイトで
乾いたタッチは健在。軽いラヴコメからちょっぴりダークな小品までなんでもござれな職人芸。
ロリからハイティーンまで訴求対象も幅広く、さすがに手練れのひと振り……といつもなら
書くのだが重大な欠点がひとつ。あとがきで作者本人も触れているのだがどうも一種のスランプ
らしく、完成度の高い描線のはずがやけに崩れが目立ったり仕上げが信じられないほど雑な
ページが混在したりと艤装面で明らかに従来作より見劣りするのだ。前作の完成度が高かった
だけにちょっとこの落差は耐えられないかもしれない。中盤の真っ白なページはなんとか手を
入れられなかったのだろうか。発売が若干遅れたのはスランプの余波だろうがどうせなら再延期
してでも徹底的にリテイクすべきだったろう。そんなわけで固定客以外にはオススメしかねる。
- みたらし侯成「メイドに願いを」松文館 ISBN:479011600X
話△ 抜○ 消無 総合○
ロリ巨乳押しかけメイド表題作&続編+短編8本。表紙のフルカラーはいい感じなのに中身が
えらく雑というのがもはや恒例なのだが、それでも前の数作に比べるとだいぶギャップが縮まって
一見さんにもさほどうらまれないデキ。この人に関してはCG導入がすなおにプラスに働いている
もよう。いつもどおり年齢層は幅広くネタも多彩なのだが、凌辱系の話が減ってギャグ寄りの
オチが増えた印象。貧乳でも巨乳でもわりとメリハリのある肢体描写でちんこまんこもしっかり
描きこんであり、抜きツールとしていい仕事。それを側面から支援するのが先月の新刊群に
引き続き貫徹されている無臭性っぷり。なにか意図があるのか単に開き直っているのかは
わからないがグッジョブ松文館。俺的にはいままでの作品のなかではもっとも高評価。
0 件のコメント:
コメントを投稿