今週のフィルダース・チョイス。

• 魚肉ん「らんぶるらんぶる!!」晋遊舎 ISBN:4883804976

話△ 抜○-△ 消小 総合△

初単行本からずいぶんインターヴァルの空いた2冊目。スパッツ妹×兄連作2話+幼なじみカップル連作2話+ウェイトレスもの連作2話+学園三角関係ドタバタ連作2話+短編3本。
表情も肢体もさらにはちんこまんこまでもひたすらぷにぷにした質感でファンシィな印象でありながら、汁っけたっぷりな性交描写で実用方面もおこたりなし。スパッツやブルマなどのぴったりフィット感もエロ喚起力を向上させている。
それでいて減点するのは明確にタッチの違う初期作品が混入されているから。こちらの方は現在の水準からするとワンランク使い勝手が劣るのでどうしてもこんな採点に。最近の作品だけならノー文句で○をつけられるのだが。

• ほかまみつり「Chocolat」茜新社 ISBN:4871828077

話○ 抜○ 消極小 総合○

前作に引き続き大人♂×ロリっ娘♀専科ラヴラヴ短編全9本。ぷに系というには描きこみの多いタッチでリアル系というには顔の造作が明確に違うという微妙なポジションが個性を演出。
ひたすら和姦モードの甘々話でありながら挿入・中田氏描写が充実していてきっちり抜けるのがこの人の美点。前作のような痛い展開の話がないので二次元ドリームのなかに埋もれていたい貴方も安心。
年齢的には就学前から中学生前半までと明確なのでロリ属性皆無の方はパスで（まあわかるか）。この人は最近になってちょっとだけ胸の出てきた女の子を好んで描くようになったので純粋つるぺた嗜好の人向けではなくなってきたかもしれない。トップ部分の甘食みたいなぷっくら感がなかなかグッときて俺的には無問題だが。
個人的にはポニーテイル鹿児島弁少女が凶悪にツボ突きな「じゃっどじゃっかもじゃらせんけ」がベスト。方言ってほんとうに素晴らしいですね（by水野晴郎）。

• 家内制自転車操業。「粘膜交慰」富士美出版 ISBN:4894216558

話△ 抜◎ 消極小-無 総合○

オール短編全11本。裏表紙解説にあるとおりコスプレ調教やら男子M話やら小人化やらフェティッシュな描写多し。
表紙はそれなりにいま風だが中身の絵はもう少し古くて90年代アニメ絵という感じ。お話方面にはさほど重点は置かれておらずどちらかというと抜き主導型。
とまあマイナス点を列挙してみたのだがこの人にはひとつ強力な武器がある。それは膣描写が緻密でエロティックなところ。ただ単に詳細描写をする人はもう珍しくないが粘膜の質感とかちんこへのからみようとかがヴィヴィッドに表現されていてエロ喚起力を高めているのだ。そのへんを十全に生かした名器な彼女の話「彼女がエッチを拒む理由」はイチオシ。
ほかにも口腔や菊門など粘膜がらみの箇所がねっとり描かれていてなかなかいい感じ。凌辱寄りではないのにプレイがハードめなので強姦スキー・和姦スキー両極の方には微妙だが雑食の貴方にはお話の種にいいかも。

• ユナイト双児「相姦エプロンクリーミィ母」オークス ISBN:4861052750

話△ 抜○-△ 消無 総合△

ドジっ娘母さん表題作2話+短編7本。長いこと買っていない作家だったがよさげな表紙に惹かれて購入。
ティーン～母親まで年齢層は幅広く（絵柄のせいで熟女っぽくはならないが）、ダーク系もライト系も両方ありウェルメイドな作劇はさすがヴェテラン。すっきり系のタッチに巨乳寄りの肢体描写と拒否反応の少ない芸風。
それでいて評価を落とすのはいまとなっては緻密な部類とはいえない性器描写のヌルさとダーク系の話が個人的嗜好からだいぶはずれるせい。女装少年とかショタ奴隷とかが出てこなかったら抜き評価は留保つきじゃなくなるのだが。逆にそっちが大好物の方は評価2割増で。