酒とエロ漫画の日々。: 今宵の便衣隊。

話◎ 抜◎ 消小総合◎

ふとした偶然からセックスした2人が徐々にはぐくむ愛の行方は……な長編全10話+描き下ろし

おまけ。「さらくーる」の最初の方を読んでそのエロさとおもしろさに驚愕して以来、むしろ期待は

ことごとく裏切られどおしでなかばあきらめていたころに放たれた場外ホームラン。この作品の

連載開始から以後は再び信頼度MAXに回復。ストーリーラインとしては純愛系ながらプレイはどんどん

変態度を増していき、小池田さんは完璧なマゾ奴隷になるわ木村君は危ない目つきのご主人様へ

変貌するわで大変だ。2人して淫語吐きまくりつつお互いを激しく求め合うさまはラヴラヴSMものを

お捜しの貴方にはぴったりフィット。性器およびその結合のしっかりした描きこみや汁系描写の充実

ぶりなどオハナシを別にしても単純に抜きツールとして高水準。連載が進むにつれ緊迫度が高まって

いくのを見事にどんでん返しするラストには大笑いさせられつつ安堵。いかにもマンガマンガした

絵柄はリアル嗜好の方には向かないが、2005年度におけるエロ漫画のひとつのメルクマール。強いて

疵を挙げれば去年あたりのコアの単行本と比較すると若干トーン濃いめなのが残念だがほぼ文句なし。

話○ 抜△ 消極小総合△

作者処女作短編12本+別冊小冊子（ゲスト総勢19人）。すらりとした肢体や端正なキャラ造形が

美しい表紙はそれだけで表紙買い誘発度ド高め。カプコン系というか胃之上奇嘉郎フォロワーっぽい

絵柄でストーリーも凌辱寄りのものは胃之上風味。ひたすら完成度の高いタッチだがこれで抜き漫画と

しても強力かというと微妙。なんか体温が感じられないというかきれいすぎて感情移入しにくいと

いうか、ちんこを握って読むのとは別回路な感じ。そのなかではアフリカン褐色少女がカワイくも

けなげな「NATIVE HEART」が個人的ベスト。それといろいろなところで言われているが限定版と

してもちょっと割高感は否めないところ。収納ケースもなく薄っぺらな別冊添付で1050円→1470円は

ややぼったくられ感が。作者買いの人以外は通常版待ちがよろしいかも。

話- 抜○ 消小総合△

オールロリ短編集。コミック短編6本+グラビア記事風イラスト多数収録。いわゆる漫画の体を

なしていない作品主体なので通常のコミック単行本を期待すると肩すかしを食らう。作者みずから

あとがきに記しているように同人の再録メインらしいのでそちらを所持している方はいらないかと。

すっきり系の端正な絵柄でありながらネタ的にはけっこう凌辱っぽくて、イラスト作品もダーク

寄りな感じ。ちんこの役に立つという意味ではほのぼのよりはこっち系の方がいいんで無問題だが、

もともとカラーだったのが冒頭の数枚以外みんなモノクロページに収録されてしまっているのは

いただけない。あまり量産のきく作家ではなさそうだから単価アップを承知で大判のカラーメインの

単行本の方がよかったかも。それと消しが面積こそ小さいものの黒ノリべっとりで減点。

話△ 抜○ 消無総合△

主に平和出版系で活動していた作家が同社消滅で移籍。ショートショート主体全16本。以前から

1話あたりの尺がやけに短く登場キャラのモノローグ主体で構成される「成年マークつきG-taste」

ってな趣の作風だが今回も変わらず。前の単行本からずっと持ち越しのキャラもいたりして既存

ユーザー向きといえよう。表紙・裏表紙の印象どおり丸顔巨乳キャラがバリバリ犯られる話ばかりで

潜在的な実用性は高いと思うのだが、いかんせんページが少なすぎていつももの足りない。もう

4冊目でこのスタイルを崩す気はないのかもしれないが、個人的にはもう少し長いページ数でエロ

描写充実なのを読んでみたいところ。せっかく無臭性で抜き度2割増しなんだから特に。

酒とエロ漫画の日々。