本年度の受賞作品。

• ほしのふうた「水の戯れ」久保書店 ISBN:4765909360

話○ 抜△ 消小-中 総合△

魔法学園もの2話+少女×エロ仙人2話+短編7本。貧乳シリーズをメインに他社の作品をいくつか

ブレンド。ちょっとダークめの連載をほかでやっているが今回収録分はおおむねライト和姦主体。

あいかわらず絵本や童話の香りのする素朴な絵柄でつるつるまんこに中田氏三昧。健康的で快活な

女の子がなんとなく流されて犯られちゃうみたいな話が多いので厳密には和姦とはいえないが、

ほのぼのした空気は決して失われないのはさすがだ。ただ今回は子供同士とかよりはカエルだの

キノコだの人間以外に突っこまれる描写が多くて個人的にはちょっとマイナス。ファンタシーもの

多めだとお話的には軽快になるが抜き度は下がるような気がする。もうヴェテランの域の作家だけに

描写面でケチをつける箇所はないが消しが現代の水準としては面積こそ小さめながらトーンが

濃いのが気になった。俺と逆に現代ものより幻想系のストーリーが好きな方なら評価3割増で。

• きのした黎「ボクの妹ちゃん」ティーアイネット ISBN:488774174X

話×（ホメ言葉） 抜○ 消中 総合△

オールロリ短編全8本。この業界でもそうとうキャリアの長い部類に入るはずだが妄想をそのまま

自動書記したみたいな構成力ゼロのネームは進化が止まって久しい。作品として享受するには

はっきりいって苦痛。でも抜きツールとしてはほとんどハンディにならないのでロウティーンあたりの

手足長め少女たちがツボならばぜひ。お話に脳みそを使わないぶんプレイは濃密で執拗な性器描写は

実用性大。ただ絵柄を変えにきているのかブランクがあったせいなのか、ときおり表情があり得ない

角度でゆがんだり妙に間延びするのはいただけない。初出一覧がないので正確には判断できないが

冒頭の短編は一瞬別人が描いているのかと思った。もともと古典の域の絵柄だけにここでさらに方向を

間違えられるとちょっとつらい。表紙で大丈夫ならいい抜きツールだが個人的にはこの先微妙。