2006-05-01

今夜のファリック・ガール。

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話○ 抜○ 消小 総合○

オール短編全10本。一般へ寄り道していたぶん成年向きが若干長めのインターヴァルを置いての

出版になったが、あいかわらず高水準の抜きツール。お話的にはおおむね和姦のライト系主体で、

ハイティーン~社会人女性と年齢層もそれなりに多彩。初出がコンビニ売り誌ゆえの制約なのか、

たまに描くゴリゴリの救いのない凌辱ものがないのが個人的にはもの足りなくも思う。とはいえ

この業界のなかでは出色のデキのアクメ顔描写を十全に生かしたエロシーンの淫靡さはさすが。

プレーンな描線でエロエロというサプライズがこの作家の最大の美点だろう(一般作では地味さを

誘引するだけで、いまいちくすぶり感がただよっていたりするのだが)。消しもワニにしては

がんばっている方で、ティーアイや暗黒期の松文館に比べれば許容範囲。これまでの単行本と比較

すると薄味感は否めないのでフルマークの満点はつけられないが、この調子で一般をこなしつつ

エロ方面もきっちりお仕事してもらえれば重畳きわまりない。

話△ 抜○ 消小 総合○

つるぺた専科短編11本+描き下ろしピンナップ&ショート。前作あたりからデフォ買いの作家だが、

あいかわらずそれなりにポップな女子キャラと劇画そのまんまの野郎キャラとの落差が激しい。

大ヴェテランなだけにすぐに改善するのは難しいだろうが、折り返しのディフォルメキャラとかを

見るとちゃんと時代に追随できる腕はあると思うので、もう少し男子のデオドラント化を推進して

いただきたい。おがわ甘藍みたいにそのへんが改善されれば客層が確実に拡がると思うので。

とはいえエロそのものに文句はなく、テンプレなストーリー展開ながら抜きどころをきっちり

おさえたよい仕事。ティーン以下を好んで描く人は萌え重視になるあまりまったくちんこの役に

立たなかったりすることがままあるがそんな懸念はこの作品にはみじんもなく、手抜きのない性器

結合・中田氏描写が抜き度アップに貢献。実用性さえしっかりしていれば多少タッチが前時代的

でも……という方になら自信を持ってオススメできるロリ物件。



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