2007-03-11

本日の扶清滅洋。

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森崎くるみ「Precious」コアマガジン ISBN:9784862521439
話△ 抜△ 消極小 総合△

高校男子×幼なじみ姉妹三角関係中編4話+短編8本。初回版は特典としてイラストブック付属。いかにも万人受けしそうな少女漫画/エロゲ絵のハイブリッドでほのぼのラヴからちょっとセンティメンタル風味まで。
現在の「ばんがいち」を体現するライト萌えエロのメートル原器のような作品で、最後のひと粒まで注意深くダーティな要素を排除したていねいな造りが光る。五感のすべてを快感原則に捧げたかのようなウェルメイドな作風はとびきりの萌えツールとして日常に疲れ果てたすべての人々に好適。そのぶん性交描写全般はおとなしく、いますぐちんこを握りたい貴方には不向き。
すでに一般誌に進出を果たしているようにエロとは不可分でない芸風なので、ファンなら仕事をそちらにシフトしてしまう前に確保しておいた方がいいかも。

伊駒一平「犯され少女と○○者」富士美出版 ISBN:9784894217249
話×(ホメ言葉) 抜○ 消小 総合△

浮浪者×少女連作3話+女教師×変態同僚連作3話+少年2人同時進行連作2話+短編2本。中身は以前出版された「犯され少女と浮浪者」(平和出版1999 ISBN:4938384248)の復刻。裏表紙にその旨記載があるし作者サイトでも告知しているが初見の方はいちおう注意。
大ヴェテランのわりにこの人の作品はろくに購入してなかった俺は原版を見ていないので実質新作感覚。もうこのころには現在とほとんど変わらない絵柄になっていてその意味での違和感はない。最近作は熟女がデフォで30代40代当たり前だがこの単行本はミドルティーン主体で(まあ社会人もいますが)、大人キャラ苦手な俺もこれならいけると手を出してみた。
お話らしきものはほとんどなく、やる気のないモノローグと唐突なオチで強引に締めるなんともオフビートな展開。だがこの妙な脱力具合がほのぼのした味わいをかもし出していて強要系主体のプレイの印象を和らげてくれる。
萌えとかそんな概念とは数百光年も離れたタッチなので誰にでもオススメとはいかないが、インスタントな抜き物件としてはさすがの職人芸。やっぱり新作も中高生くらいメインで見たいなあ。

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