2007-08-28

今宵の長七郎江戸日記。

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話○ 抜○ 消小-極小 総合○

オール短編全7本。成人向け10冊目(作者あとがきより)といよいよ2桁突入。今回も

この出版社の仕事は基本和姦縛りなのでガチンコの凌辱や陰惨な寝取られを

期待した方は他社の新刊待ちで。ネタに幅がなく性交シーンにヴァリエーションを

増やしづらいぶん情動のディテイルが詳細をきわめており、ヒロインズの心の動きや

感情の昂ぶりとともに微妙に変化する表情のわずかな揺れをもきっちりと描写。

とりわけガッツリファックしながら感情を抑えきれずうわごとのように呟くあえぎ声と

焦点も定まらない瞳に涙を浮かべビクビク肢体を震わせて逝ってしまうアヘ顔

とのコンビネーションが破壊力抜群で、今回収録の「OUT OF CONTROL」は

そんなごくふつうの性行為と制御不可能な快楽におぼれるヒロインの淫靡な表情の

ありようとの取り合わせが絶妙。プレーンな描線は萌え全盛の現在主流からは

外れつつある感じだがこの必殺のアクメ顔がある限り地位は安泰。個人的には

この出版社の単行本のヴォリュームの少なさは不満だし女の子の年齢ももう少し

下方向に幅広く取ってほしいところだが、ソツのなさでは当代随一のプロのお仕事。

話○ 抜○ 消小-極小 総合○

短編8本でお送りする作者処女作。一水社には珍しく萌えっぽさを前面に

押し出したキャッチーな絵柄で、それでいながらエロシーン濃度も高めと

いう売れ線の予感がビシバシする作家。初単行本刊行前から掲載誌の表紙

イラストを任されたりと編集サイドの期待の大きさがうかがえる。内容的には

標準~やや巨乳のティーンズなヒロインたちがラヴラヴだったり軽く凌辱

されたりと幅広く展開。個々のネタの独自性はさほどないが求められれば

なんでもこなせるなという印象。ぼっしぃやさめだ小判をちょっとだけ少女

漫画系寄りにしたタッチで描かれる女の子の上気した表情のエロ喚起度が

はなはだ高く、柔らかそうなまんこに屹立したちんこをハメられながら目を

半開きにして快楽に打ち震え絶頂に達するまでの一連の描写がたいそう

使える。前述のCuvieに比べるとヒロインのイキ顔のエロっちさではまだ

及ばず、また描線が未整理でややうるさい印象ではあるが成長しだいで純愛

果実の不動の2トップを形成するのも夢ではない。のっけから一般誌掲載が

決まったりしてエロ漫画仕事の前途が早くも危ぶまれるのが不安要素ではあるが。

話△ 抜○ 消極小 総合△

喪男浪人生兄×明るく可愛い妹ラヴラヴ長編表題作全11話+短編1本。

ガチンコの輪姦強姦凌辱を呼吸するのと同様にものしていた作家がガス抜きで

始めたベタ甘和姦単発ネタがいつの間にかシリーズ化。首から上はやや古典的な

アニメ系、肩以下はリアル寄りのグラマラスな肢体と萌えからは縁遠いタッチ

なのでそのへんに過敏な方は注意。自作の芸風のアンチテーゼなので「純愛?

なにそれ」な展開こそ至上価値と見なす旧来のファンには真っ向からケンカを

売っている内容だが、冴えない兄貴に無償の愛を捧げる妹の一途さに思わず

ホロリ。むろんエロ的にはぬかりなく、ゴムマリのような乳をもてあそびながら

いろんな穴を容赦なく責めたてて白濁液を大量注入。全体にただよう前世紀感は

いかんともしがたく総合点は落とすが、この作家の和姦ものなんてたしかペン

ネーム変更前にちょっと見たくらいなので新鮮な驚き。また次からは殺伐とした

レイプ満載の作品に戻るんだろうけど。



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