- とむたみお「えろチュ」フランス書院 ISBN:9784829679050
オール短編全8本。ペンネームから漢字がなくなってからは初。
ふにふにと血色のよい巨大な瞳の童顔巨乳っ娘がパックリまんこ開いて洋ピン系の明るくフィジカルなエロスを展開が変わらぬ持ち味。その一方でこの人は移籍するたびに仕事先のカラーに過剰ともいえる適応を示すのが特徴で、故ファンタジィカクテルで田中ユタカ完全コピーを敢行したと思ったらロリ雑誌ではつるぺた幼女オンリー、はたまた先日お亡くなりになったコミックジャンボでは劇画寄りの泥くさい年上ものとベースこそいっしょだが変幻自在。パピポに移ってはたしてどうなるかと思ったら明確な色を見せる前になんと雑誌そのものが消滅してしまった。
だもんで今回の作品集もガチロリから人妻エロまで、桃園時代の香りを残すタッチがあればいま風の萌え絵フレイヴァーを添加した物件もお目見えとみごとに傾向がバラバラ。まあ全般的にはオヤジ臭ただようようになってしまった絵柄を若向けに戻そうという意図が感じられ、それ自体は成功していると思うが。
そんなわけで見た目もさまざまならお話もお得意のエロコメだけでなくライト凌辱系も混入と幕の内弁当。そのぶんとっ散らかった印象はまぬがれず明確な訴求対象を定めづらいのは弱点。
俺的にはおっぱい星人ご用達の能天気エロが好きだしその方向でブラッシュアップしてもらいたいところだが、この作家に関しては掲載誌がどこになるかの方が芸風に影響大なので妙なところに流れ着かないのを祈るばかり。
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