2008-03-28

今夜のトリニティ実験。

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話△ 抜○ 消極小 総合○

初等部舞台連作短編全9本。表紙登場の巫女っ娘がいちおうの主人公だがそのほかに各話ごとにクラスメイトたちの数名がスポットを浴びる構成。よって全員ロウティーン固定で規格外の巨乳さんとか発育不全のちびっこもおらずキャラの多さのわりに見た目の変化は少ない。
全体を貫く大きな物語は皆無で、そのぶん「毎回エロシチュを変える」との作者コメントどおりノーマルな性交から奇抜なプレイの数々、はたまた実現不可能なイカれた設定までひたすらヴァリエーションを増殖することに命をかけているのが見てとれる。ボディラインが判別できないほど精液まみれになる話や裸でメス豚コスプレとか奇をてらいすぎのネタもままあるがそこはご愛敬。
この人のお家芸であるヒダヒダの1枚1枚まできっちり描き切る精密な性器描写はあいかわらず抜き度アップに多大な貢献をしており、ぷっくりまんこにガッツリ中田氏されて白濁液を膣口からドロリと垂れ流す光景がグッとくる。
長編でよくやるド真っ暗な近親話や救いゼロのダーク系はいっさいなく彼の描くシリアスネタに慣れた人にはもの足りないかも知れないが、全編ロリなのを許容できるならこの稀代のまんこ描写命作家入門用として好適。

話○ 抜○-△ 消極小 総合○

少子化が進み人口が激減した世界では学校で子作り実習中編4話+自然繁殖を学ぶために姫様と女従者コンビが地球の男とアレコレ前後編+友達以上恋人未満カップル連作2本+短編2本。
この単行本収録作のいくつかは景えんじ名義だったのが突然改名してびっくり。まあリネーム前後で作風に変化があったわけではないから支障はないとはいえ。司書房で描いていたころはその他大勢という認識だったがここにも載っている「日常のメイドさん」がすごくよくて以後動向を欠かさずチェックする漫画家に。
萌えっぽさは皆無ながら独特の空気とエロシーンに突入してからの甘く切ない雰囲気がほかにない個性を演出。なんの変哲もない行為だけでむやみにハードな展開も備わっていないのに、ヒロインたちのなにげない仕草やふと見せるいとおしい表情が心の奥深くに突き刺さる。
スタイルばっちりではなく妙にバランスが悪かったりする肢体描写が逆に生々しく扇情的なのも加点ポイント。テンプレ萌え漫画も嫌いじゃないけどこのようなビンビンに作家性を主張するタイプの作品も味わい深いものだ。

話○ 抜○ 消極小 総合○

アンコ系汗クサ剛毛デブ男子がなぜか大モテ表題作長編全8話。表紙にも裏表紙にも主人公のごっつい姿はいっさいないので雑誌掲載分を読んでいた人はともかく初見だとページをめくったとたんにトラウマになりかねないので注意。
別名義のショタものや再録をのぞけば21世紀初単行本(かな?)。卓越した画力はあいかわらずだがクセの強い描線と平均的美少女漫画のセオリーをハナっから無視した変格キャラだらけなので激しく人を選ぶこと請け合い。メイン扱いの巨乳生徒会長はまだしも太眉ダサ眼鏡ちんちくりん漫研部長や色黒ショート貧乳陸上っ娘など訴求対象の狭そうなサブヒロインはセールス的にどうよとよけいなお世話。
液汁まみれになりながら性器同士のガチンコバトルをくり広げるエロシーンは迫力満点で、セックスという行為が内包する身もフタもない生の部分を見せつけるようなすごみのある描写はままごとエッチに飽き足らない貴方の
脳裏をバッチリ刺激。とはいえ主人公が圧倒的な巨体を打ち震わせて射精の快感におぼれる表情までドアップで展開するのはさすがにやりすぎです先生。


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