2008-06-10

今月のミスティック・コード。

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  • ジャイロ余目「ふくらみかけの処女たち」三和出版 ISBN:9784883564118

話○ 抜○-△ 消小 総合△

臨海学校の浜辺でカップル初ハメ&後日談フルカラーショート+短編9本。表題

どおりの第二次性徴なりたてロウ~ミドルティーン同士カップルの甘々H主体。

ようやくブラが必要になったレヴェルのつつましい双丘やうっすらそろいだした若草

などを備えた華奢なボディラインのアリスたちと、これまた精通したての小生意気

だったり奥手だったりする男子(でも意外にちんこは立派)との微笑ましい愛の交歓に

読者の頬もゆるみっぱなし。とはいえ教師×女生徒や成人男女ものが1本ずつ混入

しているのはコンセプトに一貫性を欠き、せっかくならお子様エロで統一してもらい

たかったところ。またカヴァーだけが最近の絵で中身はものすごい旧作寄せ集め

だった前2作と異なりやっと表紙も本編も統一され3冊目にして羊頭狗肉物件の

汚名をそそいだ……と書きたいところだが作者サイトによると無断再録が2本あり、

うち片方がもろ80年代りぼん/なかよし風味の昔の絵柄でこのへんも残念。それ

以外は最新型ではないにせよ萌えフレイヴァーを注入し近代化を果たしており、お目々

ぱっちりのプリティなキャラたちがおさわりプレイから本番突入とか性器見せっこ

から大人への階段を登ったりなど子供同士ならではの稚拙で素朴な濡れ場を展開。

そのつどティーン特有のしなやかな肢体をくねらせて未経験の快楽に打ち震える

さまが素敵だ。ねちっこいプレイや奇抜な演出は皆無ながらエロシーン含有率

自体は高く、そのへんが絵は魅力的なのに萌えへ逃げてヌルエロでごまかす連中

とは一線を画すところ。さまざまな事情で今回も減点要素が出てしまい評価は落とし

たが、単行本運のなさを次こそは克服して傑作をものしてもらいたい。

話△ 抜○ 消小-極小 総合○

短編7本+おまけショート。粗っぽくはあるものの泥くさくはない現代風のタッチで

パッと見しらんたかしっぽいと思ったがもっとソリッドな質感。一部の例外を除けば

ハイティーン~20代のヒロインがゴムマリのごとき巨大なおっぱいを標準装備。

行為はハードだが和姦基調で悲惨なオチには決してしないというむしろ昨今の

コミメガ系に近い作品傾向。帯で謳うように気前よくパイズリ&玉袋から竿まで

ていねいに舐めまわしの2大ご奉仕プレイに多くのページを割いており、大ゴマで

まんこご開帳し血管バキバキの男根をくわえこみ大量に白濁液を受け止める本番

シーンも複数ラウンドに及んだり乱交に励んだりと収録本数の少なさをまったく

ハンディと感じさせない充実ぶり。そのぶんお話は駆け足になるがアイディアは

おもしろいので濡れ場を減らしてもやっていけそう。いわゆるひょっとこフェラを

ひんぱんに出してきたり逝くときの表情がヒラメ顔っぽかったりといくぶんクセの

ある描写をするので若干好き嫌いが分かれると思われるが、劇画臭皆無なのに

萌え絵でもないこの個性は買いだ。実用性を維持しつつもう少し描線が整理され

安定してくれば楽しみな存在。なお白抜きながらシャーペン芯2本分程度とかなり

がんばった修整もプラス材料で、この水準で続けてくれればこの出版社のここ

数年の消し基準への不満が一気に好転するのでぜひ今後も。



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