2008-06-20

今週のSoul Bossa Trio。

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話○ 抜○-◎ 消小 総合○

オール短編10本+全ヒロイン競演巻末ショート。一般誌やイラスト仕事でも別名義で描いているがエロでは初単行本。
表題ほどママ専科ではないものの年上含有率はかなり高め。熟れまくった巨乳/爆乳レディ勢ぞろいでつるぺたなのは男の子だけなので胸に起伏があると死んじゃう病の人は絶対回避で。やや彩色のくどい表紙/裏表紙よりは中身の白黒やカヴァーをはぐと出てくるプレーンなカラー絵の方が断然いい感じで、アニメ系の丸っこいフェイスにたゆんたゆんボディ装備のキャラたちは類似品の見つかりにくい独特の絵柄。
精密画のようなリアル系の描写こそないが断面図などを適宜織りまぜつつ鮮度抜群の逸物を完熟まんこで受け止め粘度の高そうな液体をあふれんばかりに注入されるさまがたいそう抜ける。俺的には熟女や母親はむしろ苦手ジャンルなのだがこの人のポップなタッチで描かれるそれは加齢による臭味や肌のハリの衰えが上手く中和され、制御不能の若い情欲を優しく包容し最大限の快楽を導き出す母性愛のよさだけが抽出されていて心地よい。そんなわけで男子側は年下受け身キャラ主体で、百戦錬磨のアダルトさんにリードされつつ適度に攻守交代させてもらったりと操縦される喜びを存分に擬似体験できる。
お話も必然的に幸せ追求型で、ほんわか前向きエンドや軽くギャグで落としたりとのんきに和姦。もっともそのぶんインモラル感は薄れるのでみやびつづるとか艶々あたりの背徳的でドロドロのガチ近親系を希求する向きにはオススメしかねる。てな具合に男子の下半身にご奉仕するというエロ漫画の本分を忘れることなく他者にマネできないカラーもしっかり出せていて非常にウェルメイド。ちなみに自分的にはじつは挿入/射精シーンだけをピックアップしたような抜き特化型の描き下ろし巻末作品がいちばん使えてうれしいやら作家さんに申しわけないやら。
なお通常エロの他にショタホモも描く人なので混入を心配したが今回はきっちり棲み分けられていてひと安心。表紙よりは帯にある掲載作の数コマのピックアップが判断材料として役立つので、そこにある絵を受容できるのなら文句なしの実用物件。

話○ 抜○ 消極小 総合○

キツネ耳神さま押しかけエロコメ表題作中編4話&インタールード+短編5本。
ペンネームどおりケモノ耳だったり髪型が擬似的にそれっぽかったりするキャラが多いが首から下はちゃんと人間体型なので獣姦大好きっ漢は注意(まあ尻尾くらいは生えてますが)。年齢不詳さんばかりながら見た目は中高生以上30代未満、乳サイズもやや貧~やや巨と中庸。まあこの作家のキモは華やかなタッチで描かれる女の子たちの表情の豊かさなので年齢や体型などはほぼどうでもいい要素だけれど。
きらびやかでディフォルメの利いた特徴的な絵柄はひと目で他者と区別できる。どの作品においても基本は明朗快活ハッピーラヴコメで、無理にギャグやパロディを挿入しなくても自然にテンションの上がるアッパー系。乱交話でも強要や脅しなどいっさいない100%ライト和姦。
エロシーンもむろんぬかりなく、愛液でテラテラ光るまんこを自分から押し拡げる彼女たちのご要望に応じてピキピキちんこをインサートし全身を愛撫しながらガッツリ往復運動。激しくあえぎ声を発しながら全身からいろんな液体分泌したりされたりしつつ恍惚としたアヘ顔で絶頂に達するさまがグッドだ。
濡れ場に限らず日常パートにおいても喜怒哀楽に応じて大胆に崩れたりキリッとしてみせたりとくるくる動くヴィヴィッドな表情の変化が最大の美点。無表情設定のヒロインですらわずかなアクションでキャラの内面まで見せてしまうのはすごい。
そんなわけで活力賦与剤としては最適な1冊だが同時に懸念も。キャラ立ちの上手さが濃厚エロ以上に引き立つ健康的な作風は一般誌への移行を促す材料となりうるので、中長期的には羽田としのり(宗我部としのり)のように成年誌から徐々にフェイドアウトするのではないかと推測する。まあ作家本人がどう思っているのか我々に知るすべはないが。

話△ 抜○ 消小 総合△

短編9本+フルカラーショート。ハイティーン~20代でどちらかというと巨乳寄りのヒロインたちが局部全開でバリバリ膣内射精エンドのいさぎよい作品集。
コア勢のなかでは少々古典的なアニメ絵で新鮮味はないが、TIやエンジェル出版などにいるネオ劇画系とは一線を画する。妹キャラからお嬢様、ナースさんや義母などそれなりに多彩なキャラたちを用意しさまざまなニーズにお応え。
昨今のこの出版社は編集方針がガッチリ固まっているようで、この単行本においてもエロはハードに/話は和姦にというコンセプトで一貫。女の子たちは大まかに分類すると最初からやる気満々タイプか性知識乏しいのに無理して大胆チャレンジ系かで、いずれもサクサク導入をすませると女の子側から積極的にちんこにむしゃぶりついてきて口中に先走り汁をゴックンしたりおっぱいの谷間でホットドッグのマスタードがけを作成したりと準備万端。おもむろに観音様をご開帳するとあとはひたすら性器同士のガチンコ四つ相撲で、派手にグラインドをくり返し身も心もとろかされだらしないアヘ顔さらしながら大ゴマでクライマックスの黄金パターン。
とまあちんこのお供としては申し分ない作品ではあるものの、そこまでは現在のコミメガ系で掲載枠を確保している作家陣はほとんど必要条件を満たしている。この激戦区でもう一歩抜け出すには独自色がほしいところだがそのへんが現時点ではまだ見えてこない。抜き度では遜色ないのに前述の2人より採点を落としたのはそうした個性で見劣りするから。今後はこれなら誰にも負けないというウリが必要となろう。


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