2008-07-28

本日の薩長土肥。

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話○ 抜◎ 消小 総合○

星占いを通じてカップル成立連作2本+短編9本+フルカラーショート4P。ここ

最近は「○○ねえ」で統一していた表題規則がついに崩れたものの、今回も結局

タイトルはそっち方面なわけで中身も姉/年上キャラ主体。ただ母親や自立した

大人女性が見た目減少し、ティーンの範疇におさまるおねいさん含有率上昇に

加えひさしぶりに同年齢カップルものも登場したので母性愛に包まれたい貴方は

混入具合が許容範囲内か要確認。とまあ若干構成要素に変化があったとはいえ、

この作家の魅力を構成する三大要素は依然高レヴェルで均衡しつつ君臨。すなわち

心とろかすようなヒロインの淫靡な表情/重力に抗えず横へ下へはみ出しながらも

みずみずしさを永遠に保っているマシュマロおっぱい/アンダーヘアー越しにテラテラ

光を放ちながらヒダヒダの1枚1枚までもがくっきり描かれた女性器の3連コンボが

ちんこの仰角を思いっきりアップ。シンプルな筋立てながら軽快にギャグで落としたり

さわやかな余韻を残したりの清涼感あふれるストーリー展開やなにげない日常

会話で見せるヒロインたちのコケティッシュな振る舞いももちろん魅力的だけれど、

この人の描く濡れ場の圧倒的な全能感は似たポジションの女性作家たちのなかに

あっても特別。屹立したクリトリスや膣のなかまでていねいに指でこね回されると

みずから拡げた女陰に怒張を挿入されて口元をヘロヘロに歪めながら快楽におぼれ、

熱くたぎる精液を子宮の奥深くで受け止めながら営みの余韻を反芻しつつ横たわる

彼女たちの媚態がたまらなくエロっちい。今回は俺的に待望だった下方向のエルダー

シスターものや同級生ネタが出て抜き評価を上限まで持ってきたが、これで次が

ひさしぶりにロウティーンや妹系まで全部入りになったらマイ殿堂作品になるかも。

話○ 抜○-△ 消小 総合△

オール短編全12本。のっけからふざけまくったカヴァーで一瞬土居坂崎や奴隷

ジャッキーのようなイロモノ系と誤解されそうな勢い。巻末収録の未発表作から

2008年に入ってからのまで初出に幅はあるが大部分は2007年度作品。その他

単行本収録漏れが多数あるはずで、刊行はさぞかし難産だったのだろう。アニメ/

エロゲ/少女漫画系のごた混ぜテイストにときおり極端なディフォルメ絵を混入と

振幅の大きい絵柄は端整な萌え絵主体のポプリクラブでは遺憾ながら見劣りする

部類。一方ストーリーはというとツンデレや地味っ娘、幼なじみやらお嬢さまといった

テンプレを臆面もなく援用するふりをしておきながらことごとく定型を外し突拍子も

ない展開をとげるのがこの人の特色。また神経症的に細かい科白まわしを通常時

でもエロシーンでも多用し、これによってお話面では掛け合い漫才のようなスピード

感を、濡れ場では彼氏彼女らのラヴラヴ度を高める効果をもたらしている。すなわち

コメディの皮をかぶってはいるがこの作家の基本は甘々和姦で、とくに素直になれ

ない系や無表情を貫くタイプのヒロインが男子サイドのストレートな愛情の発露に

触れて心を開くさまが印象的だ。なお雑誌掲載時は慎太郎シールの制約もあって

まっ白だった修整が黄色い楕円基準に緩和されるとちんこもまんこもガッツリ描き

こんであり、ことに女性器まわりの詳細な表現や男女ともいろんな汁を分泌しまくる

様子が非常に充実しているのはうれしい誤算。このおかげで単なるキワモノとして

ではなく正当に抜きツールだと推奨できる。ものすごく稚拙な部分とまぶしいほどの

才能のきらめきとが同居する危なっかしい作品であり、かつ表紙に代表されるように

エキセントリックな部分だけを強調するような売り出し方には感心しないものの、

安定感とは無縁なタイプの漫画家が実戦投入されるのは昨今レアなだけに期待。

個人的には超内気な男子女子がお互い激しい誤解と思いこみから斜め上展開で

速攻カップルになっちゃう「空、空、空回り」がお気に入り。

話○-△ 抜○ 消小-極小 総合○

男性教師と告白された男子との間で揺れ動く恋心連作2本+誰にでもフェラ奉仕

する女子と彼女にマジ惚れした男子との関係正続編+短編8本。前2冊とは違い

小学校舞台縛りの雑誌で描いたものなので必然的にプライマリースクール

ガール専科。狭いレンジのなかでも完全つるぺたから巨乳小学生までキャラに

幅を持たせる工夫をしているのはえらい。アニメ/エロゲ絵の美味しい部分を

つまみ食いしたような趣のキャッチーな絵柄はベースこそ共通ながら掲載時期に

幅があるので最初期のと直近のそれとで変遷が見てとれる。最近作になるほど

トーンワークや描線の密度が上がり、頭と身体の比率がやたら変化していたのが

落ち着いてきた。ただ初期のデッサンの狂いがむしろ扇情的だった大胆な構図が

失われ、ヒロインたちの原初的な喜怒哀楽の豊かさが希薄になっているのは

気がかり。とはいえエロシーンは萌え絵だからといって手を抜くことはなく、幼女の

フラットな肢体を存分に愛撫しながらすべすべまんこをパックリご開帳し心ゆく

まで中田氏三昧のグッドな抜き物件。ストーリーもポプリクラブ掲載作品のような

テンプレ和姦一辺倒でなく微妙にダークなネタを織りまぜているこちらの方が

読み応えがあり、いくらタッチが魅力的でも話は……と思っていたのを見直した。

ゾーン低すぎと敬遠する向きもあろうが修整もゆるいし、この作家のファンなら

充分に挑戦しただけの見返りはあること請け合い。

話△ 抜○ 消極小 総合△

興奮すると母乳が分泌され、さらにそれには周囲を巻きこむ催淫効果もあって

ヒロイン受難表題作長編全9話。大ヴェテランながら律儀に昨今の潮流を取り

入れ改良を施すことでいつも古さを感じさせないアニメ調のタッチは長所。その

一方でまんま官能小説かと思わせる前時代的なタイトルは明らかにマイナスだし、

中身もそこから惹起される暗澹とした雰囲気などとは無縁の学園エロコメだけに

ツカミは失敗。それはさておきアホ毛爆乳メインヒロインのほかにその親友の

やや巨乳っ娘やヒロインの兄の男性教師に恋する貧乳後輩女子など抜きキャラ

複数配置でお話の進行とともに相互にからみあったり設定を利用して満員電車や

プールといった学園外でもエロを展開したりの巧みな構成はさすがの職人芸。

ただ最初からヒロインには好きな男子がいるのに本命とは最終話まで結ばれず、

発情時の性欲処理を一手に担ってきた兄や横から乱入の別の級友、面識なく

いきなり告白された後輩男子など恋愛感情のない相手とばかりセックスするので

純愛スキーには厳しいかも。そのへんをサラッと流せれば濡れ場は充実で、

たゆんたゆんのおっぱいの先端をグリグリしごかれたり舐めまわされたりして

母乳をたれ流しつつ子宮の奥深くまで貫かれ絶頂に達するさまが脳裏を直撃。

また消してないも同然の修整がていねいに男根をしごきあげ白濁液を美味そうに

飲みこむフェラシーンやドアップの構図を多用したぷっくりまんこ描写のエロ喚起

力をより増している。ストーリー面に若干不満が残るので総合点は下げたが

前作の母親メインものからハイティーン主体となり万人向けかと。



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