2008-07-13

本日の対象a。

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話× 抜○ 消小-極小 総合△

前巻で記憶喪失になった主人公の前で無口不思議ちゃん藤乃と恋するマッド

サイエンティスト三田さんとの冷戦がくり広げられるさなかサバサバと相談に

乗ってくれる養護教諭さんやいわくありげに登場の化学教師までがエロ参入で

物語はさらなる混沌の彼方へ……な長編「ストレンジ・カインド オブ ウーマンズ」

6.5話(第3.5~9話、完結)。藤乃ラヴなはずの主人公深谷くんは記憶を失って

以後三田さんの押しの強さにすっかりアテられて2巻は完全に彼女のターン。

アピールの場を失い劣勢と思われたフジノン=藤乃がようやく想いをこめて彼の

耳にマジックワードをささやき深い絆を取り戻すところでFIN……だったら間延び

した展開もまだ許容できたのだが。当初から藤乃(断じて「フジノン」ではない!)

ひと筋の俺的にはそれ以降の三田さんの苦悩と再起やらラストの再どんでん返し

などはあくまで蛇足。じつに美味そうなおっぱいや消し緩和でいっそう扇情的な

まんこ描写で抜き的には依然高水準なだけに巻を重ねるごとにストーリーが反

比例して劣化してしまったのは悲しい。ことに教師連中の中途半端な介入ぶりは

オハナシの締まりのなさを助長するだけの結果に。無印「初犬」の藤乃×深谷

連作3話を目にしたときの新鮮な感動はどこへやら。とまあ長編作品としては

破綻をきたしてしまったが合間にときおり掲載された短編は作劇/濡れ場とも

良好だっただけに、そのへんが収録されるはずの次作に期待。てな具合に

文句はたれたがキャッチーな女の子たちをシリアスでもギャグでもイキイキと

操り、かつおかずとしても強力無比という犬の美点が色あせるわけではないので

この先も彼の動向には注目していくつもり。なんにせよキャラ立ちが強力すぎる

ヒロインを生み出してしまうってのもいいことばかりではないですなあ。ことに

藤乃みたいに動かしづらい女の子を長尺ものに援用するのはヤバすぎる賭け

だったと思う。



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