2008-09-10

本日の女性上位時代。

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話○ 抜○ 消極小 総合○

優等生だけどちょっと変態メガネ男子×彼の寄せる怒濤の好き好き

光線に抵抗しつつも惹かれてゆくツンデレ女子との一進一退ドタバタ

ラヴコメ表題作10話(その12~最終話、完結)。ちなみに俺は前巻

(コアマガジン2007 ISBN:9784862522788)発売時にサンプルを

一瞥後回避してしまったので今回改めて両巻同時購入のうえレヴュウ

する。以前パスしたのは自分にツンデレ属性が希薄なせいだが別

名義の一般誌のがおもしろかったのとばんがいちでの本連載の終盤を

見て気に入ったので再挑戦。絵柄は基本すっきり系ながら過不足ない

性器描写で実用性を確保。つり目ツインテと典型的なツンデレっ娘の

水野さんもさることながら黒髪ショート天然の主人公の妹春ちゃんや

長髪空回り女子佐東さんなど脇キャラも魅力的でこちらで抜くもよし。

水野さんに「大好き」と言わせればエンドと到達目標が明確なので

それに向かってお話が邁進する一方で、2巻ぶんの長丁場をマンネリ

化を避けながら乗り切るべく前述のサブヒロインを途中効果的に配して

上手く速度調整し破綻なく全行程踏破したのはおみごと。また随所に

挿入されるキャラたちのアホな行動がベタベタの純愛ストーリーに

適度なツッコミを与えさらなる感情移入を容易にさせてくれる。エロ

シーンは決して潤沢ではないが青姦や放尿などヴァリエーションを

持たせて陳腐化を防止し、科白まわしと表情の変化でこちらの欲望を

奥底からすくい取る手練れの技。オチはいったんミスリードしておいて

キッチリとみなさまの願望どおり着地しついでにサブキャラの伏線も

すべて回収して大団円。長編の構成をマズってグダグダになる作家が

多いなかこの鮮やかな結末は一般誌で活躍するのもむべなるかなと

いうデキ。ツンデレ好きの方なら評価をもっとアップして問題なかろう。

個人的にはもうしばらく成年向けにいてもらってこんどはガチンコの

抜き特化短編を描いてほしい。

話○ 抜○ 消小 総合△

オール短編全10本。予備知識皆無の作家だったが緑色ベースの

装幀がとても美しくて衝動買い。黒目がちの大きな瞳が印象的な

絵柄はアニメ/エロゲ絵の範疇ながらきわめて個性的なタッチで、

独特の華やかな空気をまとっている。ロウティーン~20代半ばくらい

までのヒロインたちはどちらかというと巨乳寄りで、年少キャラでも

甘食レヴェルの乳を装備しているのでフルフラット嗜好の方は回避で。

ストーリーに奇抜さはないものの姉/妹に教師や教え子といった続柄

属性、メガネや無表情にケモノ耳から妖怪までの萌えポインツを

縦横無尽にフォローし万全。また緊縛や器具などプレイに幅はある

けれど展開はすべてスウィート和姦で読後感もさわやか。かような

テンプレに乗っかりながらもそれだけにとどまらずネタを魅力的に

しているのが彼女たちの表情の豊かさ。喜怒哀楽をくっきりと見せ

ギャグでは思いっきり顔を崩したりとくるくる変化するさまがいとおしく、

それらとエロシーンで披露してみせる切なげでキュートなアクメ顔

との落差がいっそう抜き度アップに貢献。たしかな質感のおっぱいと

ボタンのようにデカい乳首をともに激しく揺らしながらぷっくりまんこを

ご開帳しきゅんきゅんちんこを締めつけて内へ外へとたっぷり精液を

浴びご満悦。とまあ初単行本としては合格点ながら気になるところも。

執筆時期による絵柄のブレはさほど感じないがどれもやたらタッチが

粗っぽい。登場人物の頭骨がしばしば歪み人間じゃない生物に化け

たり、ボディと背景と擬音とが区別なく乱舞してどこまでが人体なのか

わからなくなったりするのは困りもの。ドライヴ感はそのままに煩雑な

描線を整理すればもっと高く評価できる。

  • 岡村杜巳「幼熟妊姫(ハレンチしょうじょ)」久保書店 ISBN:9784765934138

話○-△ 抜△ 消小 総合△

オール短編全9本。ここ1、2年は落ち穂拾いのように未収録作品を

続々単行本化しているがこれもその一環で、いろんな年代の原稿を

時系列ランダムに載せた拾遺集。ひとつ前のが許容範囲外の熟女

てんこ盛りでガッカリだったが今回は幼女からママさんまでさまざま

ながら平均値を取ればおよそ10代後半くらいで安堵。むしろ男子側の

ショタ率がやたら高いのが特徴で、こちらこそがセレクトの裏テーマ

ではないかと思われる。そんなわけでタッチにばらつきはあるが基本

的に今世紀突入のあたりで作風が固定したのでそれ以前の数本

以外はテイストに大差なし。たまに救いのない話も描くがこんどのは

甘々ラヴからせいぜい微弱ビターくらいまでと取っつきもよさそう。

あとショタメインということでヒロイン主導型の展開が多く、ウブな

彼氏の暴れん坊を優しくまんこに導き手取り足取り指南しながら

2人で絶頂に達する青い体験をニヤニヤ反芻するのに絶好の物件。

残念な消し具合だった前作と比較すると決してゆるくないながら考え

られた修整になっていて評価アップ。とはいえ現代の水準からすると

性器描写もエロシーンの迫力も力不足といわざるを得ず、実用性

だけを追求する向きにはオススメできない。あくまで固定ファン用の

コレクターズアイテムであり抜きは二義的な要素。



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