2008-11-03

本日の砕氷船理論。

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話○ 抜○ 消小-極小 総合○

数年前に引っ越した憧れのお姉さんがまた主人公の前に戻って

きて……な中編4話+恋愛感情のなかった幼なじみどうしが1歩

関係を踏み出して前中後編+短編1本。1話完結の読み切りで

見せるいつもの抜きオリエンテッドな作品群とは一線を画す濃口の

ラヴ・アフェアを軸に据えた最新作。和姦/凌辱の評価軸はこの

単行本にはなじまないが強いて言えば前者寄り。冒頭中編は大人

女性メインに高校の同級生がサブ、中間の短編は推定ミドル

ティーン、巻末3本は高校生カップル+かき乱し役クラスメイトと

バランスよくキャラクターを配置。極端な誇張のないすっきり系の

タッチでやや貧~やや巨のおっぱい描写も現実的な範疇。寄り道

しながらもなんとかハッピーに締める巻末作はともかく残り2つは

傷つき傷つけたその果てに成就の危うい関係だったりいつわりに

塗り固められた愛だったりのヘヴィな展開で、この作家に砂糖

菓子のような口当たりのよさを望んでいた人は強烈なしっぺ

返しを食らう。バックグラウンドがしっかり描かれているぶんお話

咀嚼に脳みその容量が割かれるため機械的にちんこをシェイク

するには不向き。そのハードルをがんばって乗り越え物語世界に

没入できれば清楚/淫猥のはざまで揺れながら涙を浮かべ快楽に

身もだえするヒロインのエロっちい表情はもう君のもの。そのまま

肉と肉とをからめ合い粘膜どうしを撚りあわせ気持ちよく膣内

射精だ。てな具合に即効性には欠けるもののストーリーとエロ

との重厚なハーモニーを堪能するには好適で、読み応えのある

恋愛模様を享受したいすべてのエロ漫画読みにお勧め。

  • さかき栞「が~るずぱにっく!!」キルタイムコミュニケーション ISBN:9784860326470

話△ 抜○-△ 消小 総合△

同僚奪還任務の潜入先で捕らえられ凌辱くノ一前後編+精液

美味しく頂戴サキュバス連作2本+短編5本。以前桃姫などで

描いていたときはさほど心に残らずアンリアルで執筆するように

なってチェック対象に。最新型ではないものの時流に乗った萌え

系のタッチで女の子は幼い顔立ちながらドカンと巨乳というミス

マッチが素敵だ。掲載誌の性格上現代日本ではなかったり人類

じゃないものたちの世界が舞台だったりするが触手や怪物などの

お約束アイテムは控えめ。のんきなラヴコメから凌辱成分多めの

作品までなんでもこなすがどちらかというとライトな話の方が

絵柄にも合致。ガチなダーク系2本以外は強要っぽい流れでも

最後は明るく落とすのでさらにその印象が補強される。とはいえ

1本あたりのページ数が少なめなぶんエロシーン突入が早いので

ストーリーはあくまで添えもの。乳と股間をこれでもかと強調

したアングルを多用してどんどん対象に近づきすみやかに下着を

取ればこんもりおっぱいとパイパンまんこがお出迎え。マスク

メロンのような双丘をギュッと揉みしだきながらズンズン肉棒を

出し入れし子宮の奥まで見せつけたそのなか目がけて膣内射精

三昧だ。題材によってはそこに触手をからめたりヒロインの

お股にそびえ立つちんこライクな物体からも液体分泌したりと

ヴァリエーションも増加。ふたフォビアな俺はどうしてもダメな

ネタがあり評価を落としたものの、イージーゴーイングな抜き

物件としてよい仕事。ただ既刊2冊を書店でチラ見した限りでは

絵柄も作品傾向もだいぶ変貌をとげているようなので作家

買いをしていた人はとまどうかも。



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