- 麻田起奈「女教師放課後の誘惑」久保書店 ISBN:9784765934305
ひっつめ白衣眼鏡女教師が真面目な男子生徒の童貞お召し
上がり表題作連作2本+夏の日の男子女子たち恋愛群像劇
シリーズ6本+短編2本。比較的新しめの作品である冒頭連作や
単発読み切りをエサにして分量的にメインの6出版社縦断
青春譚(最古の話で1994年度作品!)を読ませるのが目的と
いうある意味羊頭狗肉な作品集であるので、固定ファン以外は
内容確認後の購入を推奨。もはや絶滅危惧種である80年代
マニア誌的な絵柄でもってこれまたレアな周回遅れのフォーク
ソング風味のラヴストーリーを展開するこの作家、さすがに
直近の作品はがんばって色気を増やしたりビラビラまんこを
描いてみたりしてはいるものの、基本は流行りの萌えとも
近ごろ主流のガチンコエロとも無縁の浮世離れした芸風ゆえ
ちんこ的にはほぼ役立たず。とかほざきつつ購入したのは数
多くのエロ漫画雑誌をジプシーのように渡り歩いた10数年前の
記憶の欠片がこの単行本を手にすることでじわじわと脳裡に
よみがえってきたから。真夏の日差しと屋外プールの塩素の
匂いに彩られた古きよきハイスクールライフの幻想にまみれ
ながら自慰目的以外の漫画の存在が許された最後の時代を
振り返るための対おっさん用回顧ツールとしてはなかなかの
破壊力だ。今世紀に突入してからエロ漫画に触れた若人たち
には間違ってもお勧めしないが、別の作家のコミックスで1発
抜いてから賢者モードで読みふける用途には好適かと。
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