2010-08-24

今期の調査捕鯨。

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-猫守麻里鈴「汗萌え!2 ex-STREAM」オークス ISBN:9784861059964
話○-◎ 抜△ 消極小 総合○

記録追求のため局部まる出しの新型水着でがんばる水泳部員のドキドキスイミングライフ表題作長編8話&番外編&顧問教師の日常描きおろし。おっとりなごやか牧歌的な雰囲気のなかなかおしべめしべドンとおっ広げのシュールな世界観に脳みそ洗脳されまくりなこの作家第11単行本。
新しいとか古いとかを超越した柔和なアニメ絵はとことん毒気が除去された取っつきのよいものだが、この人の場合ここに乗っかる基本設定がまいどどこかバッドチューニングなのがきわめて独創的。男子も女子も積極的に性器をさらけ出してはイージーに合体するどっかネジの飛んだ光景があたかも3度のメシみたいな当たり前の日常として描き出されるのだ。この長編においても国際競技の場から部活レヴェルにもフィードバックされたという設定の胸と股間をモロに露出した「ex-STREAM水着」なるイカれたアイテムを軸にさまざまな状況が生成されていく。
前作の小学生から若干年齢を上げミドルティーン専科のキャラたちは髪型を除けば相似形の顔立ちだが、こと下のお口の形状だけは2つと同じもののないよう差別化が図られているのが猫守麻里鈴ワールド。今回も土手高/デカクリ/スジマン/ビラビラなどという具合にみなさん個性を発揮しているので、いちど読み通せば再読のころはもうまんこのみで女の子の判別ができるようになれるだろう。
物語の基調は1話完結数珠つなぎ方式で毎回奇抜なシチュから全員ご開帳→気持ちんよかーのオートマティズムだが、これまで以上に作者の悪ノリが光る。親父ギャグ1歩手前のしょうもないダジャレが機関銃のようにばらまかれ続けるのを無自覚に摂取していると読んでる方がトリップしてしまいそうだ。なかでもペリーの黒船襲来ならぬ黒水着パツキン女子軍団が来校する第7話のバカバカしさは秀逸。水泳勝負ののち男子部員も乱入して快扱く(開国)だの上位(攘夷)だの金玉(勤皇)だのの不謹慎きわまりないおかげ参りが披露されるに至ってはシャッポを脱がざるを得ないですよ。
犯ることはきっちりやっているのに空気がほのぼのすぎて勃起中枢への作用が思うようにならないのが弱点ではあるものの、この特異なストーリーテリングはエロ漫画の無限の可能性をかいま見せてくれる最良のサンプルのひとつ。けっしてメインストリームにはならない人だろうがいつまでも独自の戦いを貫いてもらいたい。

-山崎かずま「プチチチズム」オークス ISBN:9784861059537
話○ 抜△ 消無 総合△

不思議空間に迷いこんだ少女の性的遍歴巻頭カラー&後日談+ロリっ娘神様のお世話役を命じられた少年の当惑と成長前後編+幼児体型女教師×教え子少年の婚約者同士デコボコラヴ前中後編+フルカラーショート1本+独立短編1本。キュート&リリカルなぷにぷにガールズの大量供給に読者の子息もご満悦な作者初コミックス。
萌えとオサレの美味しい部分を綺麗にくみ取ったセンスのよい絵柄はたいそうキャッチーで、ちんまりかわいらしい丸顔女子のコケティッシュな笑顔に思わず魂も吸い取られそう。後半のファンタシーもの短編ヒロインの巨乳さんおよび前後編のやられ役キャラ以外はおおむね表紙の印象どおり寸胴ちっぱい女子が並び立つ。もっとも見た目ロウティーンの彼女らは年齢不詳の人外さんだったりじつはいい年こいた大人だったりで外見と実際の歳が一致するのは少数派ゆえアリス原理主義の方は要注意。余談だが男子側も昨今のトレンドどおりずいぶんかわいらしいのでショタスキーにもよし。
ストレートな純愛ラヴコメから和風/洋風ファンタシーまで用意の作劇は美麗なタッチにふさわしい口当たりのよいものが主体だが、けっして甘口一辺倒ではなく途中で暗雲ただよわせてみたりちょっぴりダークに締めたりで陳腐化を防止。またヒロイン/ヒーローの揺れ動く心情をモノローグによって細やかに表現する手法が多くの作品で効果的に用いられており、のっけからストーリーテリングは達者。ことに中盤のちびっ娘女教師ものでは自分の育たないボディにひたすら劣等感を抱き続ける眼鏡っ娘ティーチャー・さっちゃん先生の暴走ぶりがいじらしくてたまりまへん。
天使のように滑らかな肢体を大切そうに褥へ横たえてはつるつるまんこをご開帳のエロシーンはいささかヴォリューム不足ではあるものの、恥じらいながらも未成熟な蜜壷を自ら拡げいきり立つ怒張へ腰を沈めてゆくおにゃのこの献身ぶりが劣情を誘う。カラーページ以外ではまったく前途をさえぎらないあっぱれな無臭性ぶりもまたエレクチオン力アップに貢献。幼い子宮をキュンキュン締めつけドプドプ精液しぼり取ってはかわいらしくイキまくる眼福な光景を心ゆくまで堪能だ。
けっして抜きオリエンテッドなつくりではなく総合評価は下げてしまったが萌えツールとしての完成度は処女作から高いので、ちまちまラヴリィなニンフたちを存分に愛でる用途には最適。俺的にはこの人のたまに描く巨乳っ娘がツンとニップル立たせながらよがりまくるさまがなかなかグッときたので、次回は少しだけ乳あり率が増加するとうれしいなあ。

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