2010-09-29

本日のお楽しみCD。

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-しでん晶「キャンディーガール」三和出版 ISBN:9784883564392
話○ 抜○ 消小-極小 総合△

小生意気でお色気過剰ないとこのマセガキに振り回され連作3本+短編7本+描きおろしおまけ。引っこみ思案から積極派までよりどりみどりのティーンズの痴態が楽しめる作者今世紀2冊めにしてじつに6年ぶりの新作単行本だ。
現在の主戦場であるマショウの前身「カラフルBee」の最初期から主力として活躍していた大ヴェテランながらコミック刊行ペースが異様にゆっくりで、前作が出たときもお久しぶり的なコメントからレヴュウを開始した気がする。90年代には流行の最先端を走っていたアニメ絵はいまやさすがに時代を感じさせるが、時の流れが止まったかのような作家陣をどしどし起用するマショウにあってはまだしも近代的な部類。
帯で訴求するように10代主体の女性陣は漫画的誇張の少ない現実的な肢体をお持ちで、ささやかな起伏の思春期入りたてガールから年相応のふくらみを備えた完熟レディに至るまでさまざまな味わいを楽しめる。ただ表紙や巻頭作品のようにリアル女子の生態を貪欲に取り入れようとするあまりか妙に3次元に引きずられたエグい責め顔/アヘ顔が頻出するのが気になった。個人的にはもう少し2次元ドリームに埋もれていたいです。
平成ひとケタのころから王道エロコメを連綿と描き続けてきた人だけに作劇の安定感は比類なく、終始ノーテンキに押しきる系からスウィートな恋物語、ちょっとせつない叙情派ストーリーまで自由自在。自分の嗜好と合わないタイプのお話はあるが展開そのものはとてもウェルメイドで文句をつける気はない。今回収録分では女子サイドから野郎どもの劣情をあおり立てては行為に持ちこむ系統のネタ多めなので受け身願望男子なら評価アップで。
矢も盾もたまらずちんこにしがみついては即座にハンドシェイクを開始する女の子の大胆なオフェンスに圧倒されつつまずはザーメン1発。すぐさま胸の谷間で息子を励まされ本番突入だ。激しく腰を使い快楽をむさぼり尽くす彼女らの肉食動物的ファックになけなしの精力を搾取されている間中だらしないイキ顔さらしてなんども絶頂に達するヒロインズのあられもない痴態で読者の摩擦運動もエンドレスナイト。
コアや茜新社あたりの最新型萌え絵に慣れた向きにはどうしても泥くささを感じてしまうことだろうが、濡れ場に向けて最小限の手間と無理のない盛り上げを両立させた達者な作劇およびちちしりまんこのエロパーツ各部を順繰りにねめつけながらフィニッシュへと駆け抜ける洗練された構成はさすがの職人芸。俺的にはルックスも言動も地味そのものなクラスメイトと犯りまくり短編「となりの和久井さん」がちょいと小粋なラストの演出もあってお気に入り。

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