2010-10-31

今週のモザイクな夜。

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-中年「年刊中年チャンプ 初期作品号」マックス ISBN:9784863790315
話○-△ 抜△-○ 消小 総合△

エキセントリックな連中が妙ちくりんなシチュで純情ストレンジラヴ短編13本。どこかの出版社方面からのツッコミが心配になる挑戦的な表紙をめくるやいなやとことん定型を逸脱したおもしろカワイイおにゃのこが乱舞する作者第3単行本だ。
巻末あとがきを信用するならば既刊2冊から漏れたものの拾遺集である今作において「中年」名義の執筆作品はフルコンプリート。漫画家としてのアクティヴな活動をしていない現在、この単行本が最後の作品集となる可能性が高い。ファンならばすべからく3冊の聖典を遺漏なく確保すべし。
登場人物たちのえらくハイテンションな行状がときに落書きしているのではと不安になるほどに脱力系のタッチに乗っかるという奇妙なミスマッチはすべての中年作品に共通する要素。ただし女の子の突出した個性がきわ立つ後年の作品と比べて初期のそれはまださほどドライヴがかかっておらず、むしろ男子サイドのアホらしさの方が目立つものが多い。また中年漫画を特徴づける暴走の末の甘ったるラヴは今回いささか希薄。とはいえキャリア初期から早くも凡百の萌えエロ漫画とは明らかに文法の違う作劇が展開されるさまに既存ユーザーはニヤリとさせられるはず。
ミドル~ハイティーンのみずみずしい肢体を美味しく頂戴のエロシーンは基礎画力のつたなさゆえ多少のヘタレ感はあるもののマークつきとしての水準はキッチリ満たしており、ぷっくりとした恥丘の盛り上がりが素敵なJKまんこを性春ボーイズのソーヤングな怒張でゴリゴリ貫通する。汗と涙と唾液にまみれてキュートにあえぐ彼女らの発展途上まんこめがけてたっぷり白濁液をお見舞いだ。
本来お蔵入りにするはずだったものがアクシデントのためとはいえこうして世に出たことにまずは乾杯。正直完成度や女性キャラ造形のおもしろみでは前作/前々作に見劣りする部分はあるものの、装幀の遊び心や楽しさ、なによりときにひどく魅力的になる女の子の表情など中年を中年たらしめるエッセンスは3つのコミックス共通。願わくば俺の予想などくつがえして完全新作を続々発表する中年にまた出会いたいものだ。

-まりぴょん「らぶ・あふぇあ」双葉社 ISBN:9784575838312
話△ 抜△ 消大 総合△

現カノと死んだはずの元カノとが彼氏をめぐってセックス合戦前後編&番外ショート+短編8本。マークなし。キュートなお顔にもっちりボディの食べごろヒロインズがかわいく乱れるさまがナイスな作者7冊めの単行本は非成年枠での第4弾。
直近のピザッツ系列での掲載作が大半だが巻末にえらく古い他社初出の2本を収録する。しかしながらこのころからすでにレディース/アニメ絵のハイブリッドなタッチは確立していてほとんど違和感なし。お腹周りの肉のつき方やシワの入りようなどやけにリアルな肢体描写が生々しいエロスを喚起するのだ。
レイティングの制約上オール18歳以上の女性陣は一部飛び抜けて熟女っぽい人はいるもののおおむね童顔系ゆえティーンで通りそうな造形。おわん型のラージなおっぱいとずっしり重量級のお尻とをもれなく標準装備の彼女らはしかし変にカマトトぶるよりは積極的に行為にいそしむタイプぞろいなのがさすが年の功。
コンビニ売り誌にふさわしく和姦オンリーの物語世界は新鮮味こそないがたっぷりの甘さとわずかばかりの苦みをブレンドした上質ラヴコメ。気になる女子とわずかばかりのきっかけをムダなく活かしてセックスになだれこみ首尾よく思いのたけをぶちまけるタナボタエロを浅ましくがっつかずに洗練されたスタイルで提示する。
ヒロインたちの肉感的な肢体を存分に見せつける濡れ場は慎太郎シールの宿命で結合部こそ真っ白にされるがなかなかに扇情的で、とりわけ大ぶりの乳首をクリクリいらいたおしたりバスト全体をゴムマリのようにもみしだくお胸活用プレイがナイス。たちどころにトロンと目をうるませ甘い吐息を発する彼女らのえっちな下腹部めがけ侵入開始だ。ガツガツ腰を使われるたび身体をのけぞらせよがりまくる彼女らの痴態を堪能しながら気持ちよく膣内射精しフィニッシュ。
not黄色い楕円のくせに異様なほどエロシーン占有率の高かった前作「御主人様の作り方」の強烈な印象に比べるとごく穏健なライト和姦の今単行本はどうしてもちんこ的におくれを取るものの、肉体至上主義の即物的なファックはどうも苦手という貴方にはこちらの方がフィットする可能性あり。まあヴェテラン作家ゆえ完成度では近作いずれも粒ぞろいなので絵柄が気に入ればぜひ。

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