2010-10-18

今夜のビッグ・イニング。

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-ZUKI樹「ハッピーガール」竹書房 ISBN:9784812474594
話○ 抜○-△ 消大 総合△
一つ屋根の下暮らす4人姉妹それぞれの恋愛模様オムニバス5話+独立短編5本。マークなし。互いに想う感情をストレートにぶつける彼氏彼女のさわやかなラヴ・アフェアをシャープなタッチと軽やかなストーリーテリングに乗っけてお送りする作者通算9冊めにしてこのレーベルからの第3弾だ。
ヲタっぽさの希薄な一般青年誌調の絵柄はいささか描線に固さはあるもののたいそうソフィスティケイテッドで、破綻の少ないたしかなデッサンとともに完成度高し。適宜挿入されるギャグ顔がソリッドな画面をほどよく緩和してコンビニ売り誌にふさわしい親しみやすさをかもし出す。この端正な筆致で描かれるハイティーン~20代の巨乳寄りキュートガールが大胆に肢体を投げ出してはガツガツまぐわうお得感いっぱいエロスを全面展開だ。
成年誌ではどちらかというと肉体先行型の作劇をする人だが今作は連作/読み切りいずれも恋心の芽生えからすれ違い/葛藤を経て最後に気持ちを確認しあい結ばれるオーソドックスな恋愛譚。とりわけ分量的にメインの「彼女の~」シリーズでは4姉妹がそれぞれ順ぐりに主役回を担当しながらアイテムも関係性も少しずつバトンを渡していく構成の妙が光る。いくばくかの波乱をはさみつつ最後に「世はなべてこともなし」で締められる彼女たちのなごやかな笑顔に乾杯。
定評のあるハードな濡れ場はさすがに巨大な白抜き修整のためにだいぶ興が殺がれるが、それでもドーンと乳房をまろび出しパックリ股間を開いていきり立つ怒張を激しくピストンの過激派ファックは健在。容赦なく蜜壷を突き上げられてはほおを真っ赤に染め涙とよだれで顔をぐしゃぐしゃにしながらろれつの回らぬ睦言を放ちまくる女の子のあられもない姿が勃起中枢をクリティカルヒット。エグいアングルを多用し結合部をこれでもかと見せつけながら子袋めがけ白濁液を一斉放出のフィニッシュで愚息も昇天だ。
黄色い楕円でやるような全部の穴フル活用のフィジカルなセックスではさほどハンディでなかった女子の柔らかみに欠けるボディが1on1のムーディーな交歓では少々気になってしまうが、甘くときにせつない上質なオハナシと制約のなかで目いっぱい扇情性を高めた性交描写とのコンビネイションによりコストパフォーマンスは抜群。俺的には純朴おさげJKっ娘がじつは濡れ濡れで……な「キスの次には」がたいそうグッときたです。

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