本日の陸軍パンフレット。

-あまゆみ「らぶ・れす」竹書房 ISBN:9784812474761
話○ 抜○ 消大 総合○

臨時バイトをお願いした幼なじみツインテっ娘のけなげな姿にファミレス店長すっかりほだされ表題作中編4話&描きおろし後日談+独立短編5本。マークなし。キュートで清楚な制服ガールズが羞恥と快楽にほおを染め随喜の涙を流しながらハートマークを乱舞させてイキまくるさまが脳髄にクリティカルヒットする作者9thコミックスにして非成年扱いの2冊め。
繊細かつ流麗なタッチはいささか古典的ではあるもののたいそう紙面に映え、大学生～職業婦人主体の頭身高め巨乳寄りレディースをいっそう華やかに演出。いまでは希少価値となったアナログ塗りの表紙だがCG彩色になんら遜色ない豪華絢爛さだ。他誌掲載の1本を除き「ドキッ!Special」が初出の収録作品は2008-10年と直近のものなので、不見転で買っても中身の絵柄は完全互換ゆえ一見さんも安心してレジへ向かうべし。残りの1作品も初出は古いが大幅な手直しが施されているとのことで違和感ナッシング。
そのカヴァーでうっすら涙をにじませながらほほえむ表題作ヒロイン・沙夕美ちゃんをはじめ女性陣はみな凛とした美しさを持つ昼のお顔とその表情を快感でゆがめ四方八方に甘い嬌声をばらまく夜のソレとの思いがけないギャップがなんとも扇情的。おきゃんな元気娘からスキなしのキャリアウーマン、ちょっとお堅い年上さんに極度の恥ずかしがり屋とヴァラエティに富んだキャラ造形もグッドで飽きさせない。
そんな女子どもと熱く激しくメイク・ラヴの物語展開はコンビニ売り誌にぴったりのスウィートな和姦ベースではあるものの、女の子サイドがことごとくM属性持ちでプレイにイジメ風味が加わるのが標準的なラヴコメとの相違点。といっても陰惨さはいっさいなくそれはひたすら2人の気持ちを盛り上げる触媒としてのみ機能する。このラヴラヴSMとでも称すべき唯一無二のスペシフィックなスタイルがあまゆみをして凡百の作家群からその存在をきわ立たせるポイントなのだ。
成年誌では縛りや器具責めなどハードな場面もあるがさすがにそこは描けないのでせいぜい言葉で嬲ったり鈍器で先端刺戟程度のソフトSMだが、嬉々として行為を受け入れ臆面もなく愛の言葉を放つ彼女らの痴態が内なる嗜虐心にさらなる火をつける。屹立する乳首を乱暴にまさぐられ熱い蜜壷を無造作にかき混ぜられるたびどっと涙腺をゆるめ汗みずくになりながらもだえまくる彼女らの懇願するまま熱い怒張を差し入れると、朱を掃いたようにほおを紅潮させ唾液と涙液と愛液にまみれいっそう激しくよがり狂う光景がじつにいやらしい。なんども互いの名前を呼び直情的なラヴワードを交わしながらいよいよ顔をグチャグチャにして絶頂を迎えるヒロインの膣内にたっぷりと白濁液を種つけだ。
慎太郎シール誌掲載作ゆえの制約で性器周辺の巨大な白抜きは避けられず、またこの作家のマークつき物件になじんだ人は調教シーンのソフトさに不満を覚えるかもしれない。それでも俺はこの作家の描く上品かつ妖艶なアクメ顔の持つパワーにより黄色い楕円仕様に負けず劣らず使わせていただいた。収録作のなかでは冒頭中編もむろんよいのだが、気丈なナースさんが真摯な告白を受けトロトロに崩れてゆく短編「恋ノおクスリ」に勃起中枢を恒久支配されましたです。