話○ 抜○-△ 消小 総合○
純情可憐な彼氏彼女が恋してハグしてえっちして短編全11本。たいそう愛らしい造形の男子女子が覚えたてのセックスに耽溺し幼い肢体をむさぼりあうさまがほほえましくもエロっちい作者通算2冊めにして初の黄色い楕円つきコミックスだ。
去年3月に刊行の処女単行本はガチのショタホモ勢ぞろいゆえ性的嗜好が笑えるくらいにコンサヴァティヴな自分は鄭重にスルーさせてもらったのだが、この作家の描く男女イチャラヴは大好物なので今回は慎重に見本チェックののちレジへ。一部本性を現しそうになる場面はあるものの、おおむね期待どおりの良質なインピオで愚息もご満悦。
萌えまっしぐらのコケティッシュな絵柄でおっきな瞳のスレンダーボーイズ&ガールズが横溢するヴィジュアルは訴求力抜群で、執筆時期により若干タッチのブレはあるもののおしなべて高水準。故・姫盗人初出の2本を除き初等部舞台テーマアンソロ掲載作品ゆえ必然的にプライマリースクール所属となるキャラたちはおおむね年相応のささやかなお胸とすべすべのスリットを装備。そのなかでは巨大なバスト&モサモサの下腹部をお持ちのおねいちゃんが活躍する巻末短編1本だけがきわ立って異質だが、ちびっ娘しか見たくないんだい!という貴方はラスト数cmのみ封印すれば無問題。
一方ストーリーはというと基調はもっぱら和姦ながら、赤面ものの純情ラヴにはじまりあやしげな空気をただよわせる微アブノーマルネタに至るまで多種多様な愛の交歓を描いて読者を飽きさせない。とりわけ収録作の大半を占める演劇部員オムニバスシリーズにおいては、ツンデレ/奥手/積極派など当番回ヒロインの性格に応じ物語のテイストを最適にチューニングする演出の妙が光る。すなおになれない女の子を真摯な愛情で包みこみ心を開かせたり、小動物系の彼女をソフトにイジメたりのささやかな工夫によって甘口エロスにほどよくアクセントを加えているのだ。
かくして突入のおこちゃまメイク・ラヴは充分にヴォリュームが割かれ、第2次性徴直前の滑らかなボディを密着させながら稚拙に腰を使う男の子とそれに反応して甘い吐息とハートマークとを小刻みに放つ女の子のさわやかな身体協奏曲が止むことなく響きわたる。羞恥と快楽にほおを真っ赤に染め上げうっすらと涙を浮かべながらよがりまくる2人の幸福そうな痴態にぼくらも心臓のドキドキと股間のおっきが止まらない。また元来がショタ畑の作家だけにアナルの活用についてもまんこと同じかそれ以上にリキが入っていて、性器+指or性器+器具による2穴責めに児童さんたちもたまらず悶絶するさまがいっそう読み手の興奮を励起せしめる。激しく粘膜をこすり続けて互いの発する言語から意味が失われだすといよいよ行為も終盤で、勢いよく子供まんこへホットミルクが注入されるや2人仲よくラヴリィなアヘ顔さらして絶頂だ。
男の娘アイテムの逐次投入により男子のセクシュアリティですら貪欲に商品化してみせるラディカルな姿勢が自分にはときにつらく感じたりはするものの、大半のエロ漫画読みにはむしろごほうびなはず。熟女スキーにだけは絶対向かないが、キュートなロリっ娘/漢が無邪気にたわむれ性を享受する2次元ならではのアハ体験へ没入したい君にうってつけの桃源郷だ。
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