2011-01-12

今宵のスカイバーゲン。

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-板場広志「制服と彼女と…。」竹書房 ISBN:9784812474938
話○ 抜△ 消大 総合△

売り上げノルマ達成に必死な家電量販店の女性店員が身体を張って実績計上正続編+短編7本。マークなし。さまざまなコスチュームに身を包んだボインちゃんたちが優しく激しくメイク・ラヴの親しみやすい芸風でお送りするこの人最新刊だ。
劇画ティックな荒々しい筆致で下品なアヘ顔さらし体液まみれのガチンコファックをくり広げる板場広し名義の黄色い楕円物件とは異なり、こちら一般作品/ライトエロ用ペンネームのときはポップなアニメ絵にコンビニ売り誌らしい明朗快活ラヴストーリーの組み合わせ。とはいえ最初期のころはマークつきでもライト和姦をやっていただけに、大昔からの愛読者である俺的にはなにやらなつかしい気分。黄色い楕円方面ではすっかり影をひそめたキュートネス全開の可憐なおにゃのこてんこ盛りにほおもゆるもうというものだ。
レイティングの都合で18歳以上限定となる巨乳専科の女性陣は表題どおりに制服キメキメレディースが勢ぞろい。一部単なるコスプレはあるものの、巫女にウェイトレス、ハッピや宅配作業着という具合に働くおねえさんが逐次投入される。尊い労働の汗を流す彼女たちをこんどは愛液やら精液やらでグショグショにしてしまう、そんなほのかな背徳感がさわやかエロスに絶妙のスパイスとして機能するのだ。
セックス抜きの青年漫画においても長年キャリアを積んでいるだけあり、どの物語もちょいとトゥイストの利いた導入からスムーズに本番へ移行しシメはきっちりオチをつけるという起承転結のお手本だ。タナボタエロを基本に甘酸っぱいイチャラヴからほの暗い愛欲の帳まで幅広く展開するクラフトマンシップは新鮮味こそないもののさすがのひと言。
not成年の宿命で性器は真っ白に修正が施されエロシーン密度もひかえめ。とはいえ元来特濃ファックでならした人だけにまんこ以外のエロパーツをフル活用し妖艶なアクメ顔(ただしアヘ顔ではない)をドーンと強調してと勃起中枢を結合シーン大安売り以外の手段で駆動せんと知恵を絞る。巨大なバストを景気よく揺らしながら多用なアングルで彼氏彼女の睦みあいを実況し、饒舌な擬音と甘いささやきをBGMにしながらたっぷり愛の証を注がれて絶頂する光景をコマぶち抜きで読者に提示だ。
えげつなさ炸裂の板場広し成年作品に慣れてしまうともの足りなさを覚えるかもしれないが、ヤングアニマル等に掲載の板場広志ラヴコメにも通ずるコミカルかつハートウォームなノリに思わずほっこりのウェルメイドな癒しツール。今回収録分では社会人はつらいよ的リアリティとこんなんありえねー的タナボタエロがほどよく混淆の「春な電気祭り」がマイフェイヴァリット。

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