2011-02-15

今宵の拘束制御術式。

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-あずまゆき「らぶしぇるたぁ(1)」実業之日本社 ISBN:9784408172989
話△ 抜△ 消大-無(女性器詳細描写なし) 総合△

セフレ同士の幼なじみ2人の関係があこがれの年上女性の帰還とともに変化しはじめて表題作長編7話&前日談番外編(以下続刊)。萌えまっしぐらのタッチを武器に一般誌でも活躍するこの作家がエロ用名義を用い恋愛に踏み切れない女の子の揺れる心情をヴィヴィッドに描き出す最新コミックスだ。1月下旬発売作品の遅延レヴュウとなるがそのわけは次の段落で。
じつのところ秋田書店や双葉社でお色気担当をやるようになり商業エロが腑抜けのようになって以来長いことこの人の単行本はごぶさただったのだが、老舗のエロ漫画評価サイト「まんがさんぽ」での本作レヴュウを目にして俺のクリティカルな萌えポイントである関西弁女子てんこ盛り作品と知り遅ればせながらレジへ。もっともそちらでは自分と逆に関西弁を減点要素としていたのだけれど。
そもそもあずまゆきの名前を最初に認知したのはみた森たつや「さらく~る」での大阪弁監修としてなので、この人が当然ネイティヴな上方言葉遣いであることは承知していた。そんな彼女が大阪を舞台に学園ものを描くというのだから期待せずにはいられない。近鉄いてまえ打線に魅せられ毎年の大阪遠征を実施するうちに上方しゃべりガールのとりことなった俺の予想どおりそこには桃源郷が広がっていましたよ!
オハナシはまあ定型どおりの恋愛ストーリーで、友達以上恋人未満のセフレカップル・悠里と秋夜が毎回合体ノルマをこなしつつ昔なじみの美人教師が闖入したりクラスメイトの報われない恋を織りこんだりのソープ・ドラマ的展開。よほどのことがない限り物語の最終形は見え見えで新味はなにもないが、漫才的どぎつさとは無縁なはんなりした科白のやりとりが快く耳に響く。
寸止め用PNのみならずガチエロ時の名義でまでもろくすっぽ本番してくれないことへの失望から購入をストップしていたのだが、今回は総量こそ多くはないものの毎話なんらかの形でファックしてくれているのはうれしいところ。もっともまんこ周辺は手足で隠されるか擬音をかぶせられるかしてそのシルエットすら判別できず、ちんこもパイズリシーンでかろうじて白抜きの輪郭のなか姿を現すのみ。卓越した萌え絵によるキュートなアヘ顔が興奮をブーストさせてくれるとはいえハードにマイサンを酷使するのには不向きだ。あとは1巻終了時点でまだ貫通場面のない巨乳ティーチャー・美沙姉さんが次巻景気よくいたしてくれることに期待しよう。
この作家が商業登場初期にものした萌えガチエロ作品を知る身にはまだまだもの足りないが、この単行本のほか少し前にホットミルクで描いた読み切りなどわずかに往時の姿をしのばせる作品がポツポツ出てきて一時の不信感はだいぶ回復した。エロだけでなく流れるような関西弁トークを楽しみに2巻も購入するつもり。

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