2011-04-12

今晩のカックラキン大放送。

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-狩野蒼穹「あねのねいろ」久保書店 ISBN:9784765934787
話○ 抜○-△ 消小 総合○

ある日突然性経験の回数が頭上に現れるようになり童貞弟をバカにしきっていた姉もじつは処女だとバレて中編4話+短編5本。ぼんやりもののお姉ちゃん×しっかりものの弟くんのほのぼのエロスの数々を飽くことなく描き続けてきたこの作家きっかり1年ぶりの最新刊はトータル8冊めだ。
大量のコンドームとそこからこぼれたザーメンにまみれてもの欲しげにこちらを見つめる全裸女子というえらく扇情的な表紙はなかなかのインパクトだが、さぞかしパワフルな抜き物件なのだろうと想像をたくましくしながらオープンセサミするといささか肩すかしを食らうかもしれない。というのも狩野蒼穹を古くから読みつけている人ならよくご存じのように、この作家の真骨頂はセックスそれ自体よりそこへ至るまでのどこかとぼけた会話のやりとりや事後のマヌケ含みなほっこり感にあるからだ。裏表紙の方がはるかに中身の雰囲気を嗅ぎとることができるので、購入前の相性チェックは平積みをひっくり返して行うことを推奨する。
初出の明記がないので作者サイトを確認したところ、前半部の連作は携帯コミックの連載が初出で、後半の読み切り群は前作「ぼくだって姉とセックスしてみたい!」同様に故・姫盗人からの収録とのこと。執筆時期についてもまたコミックのどこにも情報はないものの、すでにヴェテランの域の人だけにどこをとっても安定した作画でクオリティは折り紙つき。ただここ数作に共通するのだが、通常時からギャグパートへ移行した際のとんでもないSD化/描線簡略化は初見だとかなりめまぐるしい印象を受けるので注意。もっとも読みふけるうちにこのギャップこそがむしろ魅力なのだとわかってくるのだが。
お話はタイトルから想像がつくようにもっぱら姉弟相姦ばかりをズラリと取りそろえ……といいたいところだが、今回めずらしく兄妹ネタが2本ありビックリ。また冒頭連作でもメインであるお姉ちゃんのほかサブヒロインとして赤の他人(彼女の友人)を配しているので、エルダーシスター&ヤンガーブラザー純度100%をお望みの方は少々不満を覚えるかも。とはいえキャラ造形はこれまで同様のぼんやり女子専科で読後感もほとんど変わりはないので過剰に警戒せずとも楽しめるはず。
そんなわけでストーリー展開は毎回いさぎよいほどおんなじで、始終ボケ倒しのおねいちゃんを弟君が冷静にツッコミながらの日常漫才からそのまま本番へとなだれこむほのぼのエロス。互いの体臭を嗅ぎあい唾液と汗にまみれた性器を口に含んでは興奮を高めていくマニアックな性癖も健在だ。ドドーンと蠱惑的な肢体を誇示したりひんぱんに結合アングルを変えたりの派手なギミックとは無縁だが、そんな飛び道具に頼らずとも会話の細かい積み重ねや甘やかなキスの応酬などのさりげない描写により自然とメイク・ラヴの高揚を読み手に伝えてくれる。
姉弟のアホらしくも軽快なやりとりから2人はいつしか唇を重ね、着衣のままベッドに倒れこみ互いの性器をしゃぶりあう。すっかり発汗し濃密な匂いをただよわせる姉まんこをむんずと両手で拡げたぎる欲棒をインサート。弟くんのぎこちなくも執拗な腰つきに年上の威厳など吹き飛ばして突き抜ける快楽に身をゆだねキュートなイキ顔さらす姉さまの痴態がじつにエロっちい。彼女らがなんども全身をのけぞらせ随喜の涙を流してよがりまくる光景を堪能しつつ姉まんこ/姉アナルの奥深くへドピュドピュ白濁液をリリースだ。
この作家の描くヒロインのうちロングヘアっ娘よりショートカットさんの方が俺のちんこに断然響くので極私的実用度にやや差異が出るものの、まったりと快い脱力感を楽しむうえではどの作品も太鼓判レヴェルの出来。刺激的ではあるものの始終気の休まらない世間一般のエロ漫画に疲れたときはこの単行本が格好の賦活剤となるはずだ。今作収録分では一日中ごろごろのガサツ妹が突如発情し兄にのしかかり→攻守交代して兄ちゃんバックから膣内射精の「ひきこもり妹の生活」でマイサンをフル活用。

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