2011-04-30

今夜の流星機。

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-陸乃家鴨「半熟でぃべろっぱー」竹書房 ISBN:9784812475515
話○ 抜△ 消大 総合△

研究開発に我を忘れて没頭する彼女はセックスの集中力も尋常でなく……前後編+転職先のちんちくりん女上司にえっち指南中編3話+学生時代からの腐れ縁な天才画家の日常生活は究極のダメ人間で読切+ライヴァル会社の御曹司に始終迫られ困惑しつつも流されファックの辣腕ウーマン中編3話。マークなし。とびきりの才女であると同時にやたら自由奔放な性格のヒロインたちにボンクラ男子ども振り回されっぱなしの様子をコミカルに描く作者1年ぶりの最新刊だ。
エロ/非エロ問わず長年にわたり活躍の大ヴェテランでコミックス刊行数も膨大なこの人だが、古典的なオタ絵ベースの絵柄を歳月の経過とともにきっちりブラッシュアップしていてなんら古びていないのがすばらしい。ただここ数年はお仕事がコンビニ売り誌に傾いてきており、年少系も美味しく描ける作家なのにヒロインが大人女性ばっかりになっているのは個人的に残念。まああまり熟女感を押し出さずオンナのかわいい部分を前面に押し出す描き方をしてくれるのは救いだが。
今回のお話はいくつかのユニットに分割されてはいるものの、すべて同じ職場を舞台のいわばオムニバスシリーズ。ひとつの物語でメインを張ったカップルが次の話では脇に引っこんでをくり返しつつ全体の時間軸は一直線に進んでいくポリフォニックな構成がじつに巧みだ。また新製品の開発部門というバリバリ理系な職場のトリヴィアルな逸話を随時はさみこみ一種のギョーカイものとしても楽しめる。前作の司法修習生話も同様だが、こうした職業ネタの上手さでは現行エロ漫画界で右に出るものなし。
前述のように登場キャラはすべて20代なかばの職業婦人で固められているわけだが、エロ担当となる4人全員がとびきりねじくれた造形にされているあたりが陸乃家鴨の真骨頂。天才天然系ありちびっ娘巨乳あり女王様タイプありズボラ女子ありと文字に起こせばテンプレ的属性と大差なさげに見えるけれども、実際読めば彼女らが度を超してエキセントリックな味つけをされているのがわかるはずだ。とはいえそこは男性向けエロ漫画ゆえやりすぎて引いてしまう1歩手前で抑制されてはいるものの、こうした規格外ヒロインを躊躇なく投入して破綻を起こさせないのはさすが年の功。
そんなスペシャルな女性陣にどちらかというと平凡な彼氏たちが一喜一憂するのがベースラインなのだが(一部逆転パターンも用意)、そんなドタバタぶりを快く受容できるのは彼女たちなりに真摯な思いをぶつけ愛し愛される喜びを全身で表現するから。甘やかにキスを交わし激しく性器どうしを打ちつけあいながらスキスキ暴露合戦を臆面もなく展開のスウィートな情事に読者たる俺も思わず赤面ですよ。
慎太郎シール誌の宿命でエロシーン占有率は高くないが、仕事だけでなく性にも有能な理系女子の旺盛な探求心はプレイにも反映されてみなさん大胆不敵につがいまくり。オフィスだろうと出先だろうとおかまいなしに身体を重ねあい、せわしなく着衣をずらしたわわなバストを揉みしだきながらゴリゴリちんこをちんこを出し入れするたびよがりまくるその痴態がたまらなく扇情的だ。ハートマークを振り散らかし全身を打ち震わせながら膣内射精をおねだりするヒロインズの絶品まんこめがけ白濁液を大量チャージして両者TKO。
欲をいえばまた黄色い楕円つき最前線に戻ってきて存分に腕をふるってもらいたいところだが、奇抜なキャラと一般的でない舞台設定をなんの抵抗もなくスルスル読ませてしまう作劇の冴えはさすがで今回も楽しませてもらった。ヒロイン4人衆のなかでは表紙にも登場のジーニアスな天然白衣っ娘・初子ちゃんがたいそうツボで、ぼくも彼女に気持ちよく生ハメしたいです!

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