-さめだ小判「ぷるぷるみるくぷりん」ワニマガジン社 ISBN:9784862691613
話△ 抜○-△ 消小-中 総合△
もぎたての青い果実から熟れ熟れボディまでよりどりみどりに女体をご賞味短編9本+フルカラーショート6本。売れ線まっしぐらのタッチとじつに美味そうな肢体描写を武器に一般進出し活躍中の売れっ子がエロでもあいかわらずのハイクオリティでお送りする成年向け第4コミックスだ。
すでにお仕事の比重は青年誌でのそれに傾いており、今回単行本化するにあたり過去作品を棚ざらえした結果、初出年代は2007-11年とかなりワイド。とはいえオタ/萌え/オサレがほどよく混淆した魅力的な絵柄は早くから固まっているので最古の作品と直近のものとを見比べても違和感はほとんどない。また帯にあるようにカラー収録が32ページと景気よくおごられているのにプライスは従来同様に据え置きとコストパフォーマンスも良好。
このエロ漫画界有数のキャッチーさを誇る絵柄でものされるヒロインたちはハイティーン~20代前半あたりのやや巨乳寄り童顔タイプとじつに万人向けな布陣で、彼女らがその端正なお顔を紅潮させこみ上げる快楽にとろめくフォトジェニックなアヘ顔がたまらなく読み手の股間をエレクチオンせしめる。
お話の方は唯一の微ダーク系ファム・ファタールもの「紫陽花の追憶」を除けばおおむねコンビニ誌によくマッチしたラヴコメ仕立てで、明るく楽しくエロっちくの快楽主義的ファックにぼくらの憂鬱もすっかり雲散霧消。飛び抜けて扇情的な身体の特盛状態が楽しめる乱交ネタの含有率も比較的高く、こと目の保養目的としては2011年現在最高峰の部類だろう。
慎太郎シール誌掲載ゆえ各話のエロシーン密度はさほどでないのだが、彫像のごとく張り出したつやつやバストや神秘的なまでのぷっくり感を持つ美麗まんこなどスタイル抜群のボディをいっそう素敵に見せるアングルの切り取り方がじつに巧み。激しくピストンされるたびにぷるんと双丘を揺らしキュッと蜜壷を締めつけてはキュートにあえぐおにゃのこの痴態が最高にエロっちい。シメは甘い吐息をもらし快感に身もだえする彼女らの秘密の花園へたっぷりホワイトミルクを注入だ。
行為そのものはごくオーソドックスで新鮮味はないしやや煩雑な黒線消しは興を殺ぐものの、ヒロインのかわいらしさを最優先かつ効果的に抽出してみせることで観賞用としての高い完成度を確保。ずっしりハラに応える読後感よりもスイスイ水のごとく五臓六腑に染みてゆくなじみやすさこそが身上のコンビニエロス模範解答だ。
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