今宵の節電気グルーヴ。

-ボボボ「PLDK」コアマガジン ISBN:9784864360449
話○ 抜○ 消極小 総合○

あふれんばかりの爆乳をこれでもかと誇示するナスティ・ガールズをちんこパワーでガッツリ征服短編全9本。オサレ感抜群のシャープなタッチで問答無用のガチンコファックを未来永劫輪廻転生の特濃エロスにのっけから満腹の作者初コミックス。
アニメ/ゲームの洗礼を受けつつもファンシィな萌え絵とは一線を画すエッジの効いた描線は初出年代の差により若干の絵柄のブレはあるがたいそう達者。このままどこかのフライヤーに載っけてもおかしくないスタイリッシュないで立ちは同じアンチ萌えでも旧来の劇画絵とはまったく逆のヴェクトルだ。既存作家でいえばレオパルドとか新堂エルあたりと受ける感触が近いかもしれない。
この先鋭的な絵柄を武器にものされる推定ハイティーン～20代なかばの女性陣はみなさん表紙/裏表紙の印象を裏切らない特盛おっぱい勢ぞろい。一部並乳さんもいるがあくまでイレギュラーな存在なのでちっぱい好きには速攻回れ右を推奨する。この重力にいまにも屈服しそうな特大垂れ乳がへばりついているボディもまた極端にメリハリのついたピーキーな造形ばかり。いわゆる写実的な美しさとは対極のだらしないボディラインなので好き嫌いは極端に分かれると思うのだけれど、アンバランスゆえの危うい美を尊ぶ向きにはこのうえない贈りものとなろう。
お話の方はその表面をなぞれば現行コミメガ一族の統一カラーである明朗快活和姦の系譜と言えなくもない。しかしながら実際に咀嚼してみればそのような分類がまったく不適当だと即座に気づくだろう。なんとなればこの作家の真価は性交へ至るプロセスではなくセックスそれ自体のなかで発揮されるからだ。煩雑な擬音とみっちり描きこまれた流線とで構成されるやたらと密度の高い画面から圧倒的な存在感で立ち上がる発情ビッチどものダイナミックな交合ぶりが読み手の脳裡全体をたちどころに支配する。
肉食獣そのものの貌を見せるヒロインたちのマッシヴな肢体にのしかかられその過剰すぎる性欲に気圧されながらも、男子たるもの負けじと怒張を全力で屹立させすかさず反撃開始だ。その双丘やお尻のみならずニップルや陰唇まですべてが大ぶりのエロパーツを乱暴に揉みしだきねぶり倒しながら建設機械のごとくリズムを刻み膣壁をこすり上げるとたちどころに下品なアヘ顔さらしマシンガンのように淫語乱射のエロメスどもがじつに猥褻だ。シメは男根だろうと器具だろうとおかまいなく全部の穴に突っこまれヨダレダラダラたれ流してイキまくる彼女らの子宮口までぶち破るような勢いで大量の白濁液を種つけし長きにわたる性的闘争にようやく終止符。
とびきりハードなプレイにもかかわらず物語全体のトーンはあくまでラヴコメ基調なので、見た目の凄惨さにおじけつかずトライしてみれば意外にも取っつきは良好だ。惚れたハレたの甘っちょろいヌルエロに飽き足らない貴方へ強烈なキックを食らわしてくれる激辛カレーの一膳を美味しく召し上がれ。個人的には見た目ビッチ系の日焼け幼なじみがじつは純朴素直っ娘で……なギャップが素敵な「今日から僕は!!」がフェイヴァリット。