2011-06-18

今月のラフ・トレード。

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-HG茶川「牝犬の日々」エンジェル出版 ISBN:9784873063874
話△ 抜○ 消小 総合○

エクストララージなおっぱいを誇示のキュートガールズ&レディースが卑劣な罠にかかり凌辱の限りを尽くされて快楽の淵へと堕ちてゆき短編全8本。好感度の高いプリティなアニメ絵を用いながら凶悪きわまりないフリーキーな乳房が乱舞するというすばらしきギャップを武器に活躍するこの作家がおもにストーリー面で大幅なモデルチェンジをはかった第3弾単行本だ。
自分のところのような評価サイトで漫画家のウリについて説明する場合は通常それなりに文章を費やさなければならないものだが、HG茶川の場合は表紙画像さえ持ってくれば一目瞭然。お顔をはるかに凌駕し上半身のほとんどを占めるといっても過言ではない雄大な2つの胸の突起が、それ以外はごく標準的なバランスの女の子の肢体に乗っかっているさまは壮観。
一方でこのびっくり箱的な要素はそのままに、初単行本の少々頼りなげな筆致からキャリアの蓄積とともにぐんぐん画力が上がっているのを新刊発売のたび見てとれる。こうした一種飛び道具的なボディを看板にする作家だと熱狂的なファンの支持に甘えて絵の進歩を止めてしまい化石化する例がしばしば見られるなか立派なことだ。とくに2011年に入ってからの作品はヒロインの顔の造作にいっそうかわいらしさが加わっていてナイス。また肝腎かなめのおっぱい描写だってシルエットの均整がとれ乳首のトーンワークも洗練されてきてとさらに魅力アップ。
ベースラインは踏襲しつつ細部のクオリティ向上が図られてきているヴィジュアル面とはまた違い、今回作劇に関しては驚くべき方向転換がなされた。前作「おっぱいマイスター」までは和姦風味の学園ラヴコメが主流派だったのを、この作品では一転して問答無用のガチ凌辱全面フィーチャーへと進路変更(著者あとがきによれば「悪い茶川」だそうな)。これについては編集部とのディスカッションが重ねられたことが示唆されているが、なるほどたしかにできあがったものはエンジェル倶楽部伝統のベタベタに官能小説ティックな堕ちもの/調教譚。個人的には従来型路線の奇妙な味わいが大好きだったのでじつは少々残念なのだが、掲載誌の誌風にはよくマッチしていると思う。
かくして整えられた舞台装置の上で純潔を汚され性欲処理の道具として開発されてゆくのはハイティーン主体に人妻やら看護師やらの年長系を若干プラスの女性陣。なにも知らない純真無垢な女の子やら気高く誇らしげなクールビューティやらをぐっちょんぐっちょんに犯してゆき多種多様な性戯をほどこしてはちんこのことしか考えられない一匹のメスへと変貌させてゆく黄金パターンを話数分くり返す。さすがにこうしてまとまると一本調子なのは否めないが、エロな若人の好むシチュを飽くことなくリピートすることで読み手の勃起中枢を効果的に励起せしめる優れた精液分泌支援装置だ。
セックスマシーン一丁あがりに至るまでのプラクティスとなる濡れ場でもっとも存在感を見せつけるのはやはりなんといってもその勇壮なるバスト。いきり立つ如意棒を胸の谷間に沈めてゆき両サイドから圧迫のゴージャスなパイズリやらひょっとこフェイスで高速ぎゅぽぎゅぽのフェラチオやらに心も躍る。絶妙な刺戟に辛抱たまらず先走り汁を口内や乳房周辺にまき散らせば表面的には嫌悪の言葉を吐きつつも彼女らすっかり発情して股間はびしょ濡れだ。すかさず胎内奥深くへシャフトを打ちこむとたわわな双丘をブルンブルン震わせながらトロトロに表情を崩しアヘ声を乱射する。なんども穴をえぐられて悶絶しまくるエロメスどもの懇願するまま大量の白濁液を前にも後ろにも流しこみなおも性の饗宴は止むことなし。
既刊2冊を読んでいたファンにとってこの突然の凌辱シフトは驚愕を隠せないところだが、同人等ではそちらがメインだったのでむしろ水を得た魚のようにイキイキしている。できればラヴラヴ話もどこかでまた描いてもらいたいと願うものの、この単行本に関しては作風のブレもなく統一感のとれた良質なプロダクト。作品解説などでうかがえる研究熱心な姿勢もすばらしく、クリエイターたる自覚と向上心が生産物の品質底上げにそのまま直結している好例だ。俺的には叔父の手で処女喪失→肉体を支配され「姪姦」と、仕事熱心なナースさんを変態医師がSM調教の「凌辱病棟」の2トップで際限なくティッシュペーパーを消費。

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