2011-08-30

今宵のマス・イメージ論。

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-高橋こばと「甘熟花実」双葉社 ISBN:9784575839562
話○-△ 抜△ 消大 総合△

大人になっても恋は甘くせつなく短編全10本。マークなし。清涼感あふれるタッチで描かれるキュートガールズ&レディースがステディな彼の腕に抱かれてアンアンもだえまくりのスウィートエロスてんこ盛りな作者通算10冊めの単行本だ。
キャリア初期はポプリクラブを主戦場にしていた人で、たしか最初の単行本は購入した記憶があるのだが当時はあまりピンと来ず以後スルー。そうこうしているうちにさっさと慎太郎シール誌に出て行ってしまい、長らくご縁のなかった作家。それが最近ふとよつばと同人でお世話になりこりゃ商業も再挑戦しようと思っていたところが連載作ばかりでどうも気後れしてしまい、今回ようやく読み切りばかりを集めたコミックスを刊行してもらって晴れてチャレンジをば。
いかにも女性作家らしい端整な筆致ながら、男性向けでの活躍が長いこともあり野郎どもにも受容しやすいプレーンな雰囲気をかもし出している。あまりうるさく描きこみせず適度に情報量が間引かれた画面がコンビニ売りライトエロにはよくマッチ。それでいて濡れ場に突入すると一転女の子の顔にサッと斜め線を走らせ恥じらいを強調するそのコントラストがなんともエロっちいのだ。
厳しいレイティングのためか登場人物は男女とも18歳以上に限定され、酸いも甘いもかみ分けた世代のしっぽりエロスが全編を支配する。ただキャラクター造形が全般的に幼い感じなので俺のようにJC/JKスキーでもさほど抵抗なく摂取できるのはありがたいところだ。そうはいってもボディはみなさんご立派に成熟しおっぱいも景気よく盛られているので青い果実大好きっ漢はすみやかにほかを当たること。
お話の方もこれまたじつにコンビニエンスで、おおむね大学生~社会人のしごくオーソドックスなラヴ・アフェアに終始。特殊な趣向や奇抜なプレイはなにひとつないけれど、彼氏彼女のハートウォームなやりとりに心癒されるなごみ系エロスに想定読者層たる心身打ち枯らしたリーマン男子には一服の清涼剤となることだろう。またいったんは実らなかった恋を再燃させるタイプのお話を描かせるとじつに達者で、ソフィスティケイテッドな会話のなかにも隠しきれない熱情をふとしたきっかけで開放し大胆に乱れるヒロインの痴態が勃起中枢をチクチク刺戟してくれるのだ。
エロシーンの絶対量はどうしてもマークつきに対し見劣りするものの、結合部を激しく突き上げられながら大ぶりのバストをブリブリ揺らし舌先を絡めあいながら身もだえするおにゃのこズの上気したお顔がなんとも扇情的。性器から快感が伝わるたびほおを真っ赤に染め目をギュッと閉じては小刻みに嬌声を発するエロカワイイ表情を堪能しながら彼女らの内奥へ白い飛沫をぶちまけて両者TKO。
マークつき物件と比較すればやはり実用性では見劣りすると言わざるを得ないが、掲載誌の要請にフィットしたライトエロをとどこおりなく供給するプロのお仕事だ。いままでは数巻続く長尺ものばかりで敬遠してきたけど今後はまめにチェックしていきたい。自分的には大好物であるショートカット純情女子をガッツリ抱きしめ膣内射精「ボーイ・ミーツ・ガール」と、旅先の離島で現地の快活お姉さんと燃える一夜を過ごし夢心地の「潮風ステイ」の2つがとくによござんした。

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