2011-11-05

本日の根フォーク。

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-友美イチロウ「潤愛彼女」双葉社 ISBN:9784575839821
話△ 抜△ 消大 総合△

道ばたで泥酔していた女の子を助けたことで関係がはじまり中編3話+ひなびた銭湯の看板娘がえっちに活躍連作2話&連載ウラ話+ふられ続ける幼なじみ女子をなぐさめるのはいつも主人公で前後編+独立短編4本。マークなし。重量級おっぱいをブルンブルン揺らしながらキュートにHによがりまくるヒロイン満載の作者ひさしぶりとなる単行本だ。
ざっくりした描線のアニメ絵でもって魅惑のバストを標準装備したエロカワイイ女子どもを前世紀から描き続けるこの人だが、キャリアが長いわりに商業ガチエロ媒体での執筆がほとんどないものだから世に出た抜き用コミックスはわずか。むしろ非エロの活動の方が有名で、毒舌少女を狂言まわし役にオタク男子の行動様式を徹底的におちょくり倒した怪作「みーたん」の作者と言った方が世間での通りはよろしいのではなかろうか。
この作家については大昔に別名義で描いていたころからそれとなく追いかけていた自分もまさか商業エロを再開していたとはつゆ知らずに今回購入が遅れてしまったのだが、当初気づかなかった理由のひとつに表紙絵の豹変ぶりがある。本来の画風からするとずいぶん大人びて見えるカヴァーガールはまるで春揮とか宮崎摩耶とかのリアル絵作家テイスト。でも中身は記憶どおりの友美イチロウ絵なので俺に限らず内容見本なしの環境で購入するとだいぶギャップを感じると思うのだ。このへんはTIみたく漫画コマ抜粋を裏表紙や帯につける配慮がほしかったところ。
とまれ20代女子主体の巨乳ヒロインズがしっぽり活躍の物語たちはコンビニ売り誌掲載ということもあり穏健和姦でほぼ統一。ギャグ寄りからしっとり系までいささか作劇に振幅はあるものの、総じてハッピーエンドでシメられて良好な読後感を保証する。ことにシリアス風味のそれはなんだかきまじめかつイイ話すぎて、とても毒々しいヤバネタ満載の「みーたん」を描いていたのと同じ人物の手になるものとは思えない。読破したいまでもなんだかだまされているような気分だ。
エロシーンは慎太郎シール誌ゆえの制約で少々もの足りないが、最大の魅力であるたわわな双丘をさまざまなアプローチで強調の構図が読み手の視線をすみやかにそちらへ誘導。とりわけ両サイドから胸をギュッと揉みしだく際にシルエットが変形し乳首が寄せられる光景だとか、いきり立つシャフトで蜜壷を貫かれるたび2つのふくらみが独立した生きもののように振動するさまなどがじつに眼福。こみ上げる快感に小刻みに嬌声を上げ全身をのけぞらせる彼女らの絶品イキ顔を堪能しつつフィニッシュだ。
これ1冊ですべてをまかなうのは正直厳しいといわざるを得ないものの、自慰表明のスターターとしては充分活用できるアイテム。not抜き漫画におけるブラックなギャグが脳裡に残りすぎている俺はこの作品集自体が壮大なフェイクではないかとつい疑ってしまうけど、変な先入観なしにこのピュアラヴ模様に没入するのが正しい受容のしかたなのだろう。これを契機に次は黄色い楕円誌でも描いていただけると個人的にはうれしい。

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