話○ 抜◎-○ 消小 総合○
すっかりえっちぃボディに成長した隣家の幼なじみ女子に誘惑されめでたく恋人どうしに昇格表題作シリーズ3本&描きおろし番外編+独立短編6本。ボンキュッボンの妖艶な肢体を全面フィーチャーのドエロいヒロインたちと肉食獣のごとく濃密なファックをくり広げるさまが読者の勃起中枢をクリティカルヒットの作者処女単行本だ。
頭身高めグラマラス系の女の子を得意とする執筆陣をおもに取りそろえの天魔レーベルからまたしても飛び出してきた期待のニューカマー。今年はまばんといいJunといい、この雑誌発の新人についてはみなレヴェルの高さに目を見張ったものだけれど、このたびも期待を裏切らないハイクオリティぶりにシャッポを脱ぎましたですよ。
メリハリのきいた描線に彫りの深い顔立ち、ハリウッド女優のようにキリリとつり上がった瞳にみごとに発達したトルソという具合にその絵柄は萌え色の希薄なフィジカルなもの。既存作家でムリヤリ似たイメージのを探すとReDropをもっと濃くしたような感じかなー。ともあれそのバタくさい造形は格ゲーのキャラデザとか一般マニア誌の本格西洋ファンタシー漫画とかそういうのが似つかわしい雰囲気。
この印象的なタッチは当然フェロモン過剰な大人キャラを描くのに好適なのだけれど、今作のメインコンテンツである冒頭連作「ねい子」シリーズをはじめとしたミドル～ハイティーンに適用するとまたひと味違う魅力を放つ。アダルトな筆致でもってあえて10代女子を描いてみせることで、世間的には小娘なのにカラダはすっかり完熟というギャップ萌えがプラスされこの作家ならではの特徴的な部分が引き出されているのだ。
同様に物語の方も定石を踏襲した手堅い造りの人妻アヴァンチュール風のいくつかよりは「ねい子」ものに代表されるゆるかわティーンと甘く激しくイチャラヴ系の方が独自性が発揮できていて個人的には好み。初出の明記がないので収録作の執筆の新旧がはっきりしないのだけれど、巻末あとがきで「ねい子シリーズから吹っ切れた」とあるとおり著者も先に提示した2つの路線のうちの後者の方に手応えを感じているのではなかろうか。まあどういう経緯をたどるにせよ最終的にはみなポジティヴにお話を締めくくるので、修羅場てんこ盛りの痛い展開や愛のない荒涼とした空気はイヤだという貴方も安心して受容可能。
そして甘竹朱郎の描く魅惑の女体はもちろんエロシーンにおいて最大限にその良さが活かされる。腰はキュッと締まっているのにバストはドーンと張り出したその造形は大ぶりの乳首や淡いピンクの秘所などと併せ白人プレイメイトのごとし。サクサク脱衣し身体を開いてくれる彼女にさっそくむしゃぶりついて思う存分乳房の感触を楽しみながら下腹部をまさぐって手早く潤滑。早くもほおを赤く染め興奮しきりのエロメスどもが自分からくぱぁした淫裂めがけてシャフトをねじこめばたちどころに全身をよじらせよがりまくりだ。内壁をガツガツと突き上げるたび紡錘型の双丘をブリブリ揺らし息を荒げながら機関銃のように淫語を連射するヒロインのはしたない姿がさらなるエレクチオンを誘ってやまない。粘膜どうしを際限なくこすりあわせ吸いつく膣内の感触を楽しみながら、シメはしきりに中田氏を懇願する彼女のリクエストどおり子袋の容量いっぱいにジェット噴流のごとく精液を叩きこみミッションコンプリート。
華のある絵柄にウェッティかつ扇情的なお肌のトーンワーク、ダイナミックにちんこまんこがぶつかり合う性器断面描写と、ことヴィジュアル面においてはのっけから勘所をきっちり押さえたすばらしいお仕事。絵のクセは強いがそこが問題なく受け入れられるのならたいへん頼りになるパートナーとして自慰表明に大活躍してくれることだろう。表紙にも登場し単行本全体のトーンを決定づける働きをしている幼なじみ一途っ娘・ねい子さんのキュートさ炸裂な冒頭連作はむろんのこと、純真無垢なポニテJK従妹をエロエロに開発の短編「ダウト!!」がこのうえなく私的ツボ直撃で我が精巣の残機ゼロ。
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