話○ 抜△ 消大 総合△
年上爆乳ガールズのふかふかな谷間にはさまれながら甘やかにイチャラヴ短編全8本。マークなし。出てくるおにゃのこみな特盛ちちしりのおそろしく扇情的な肢体を無邪気にさらけ出しては激しく乱れまくるというたいそうスペクタクルな情景を大量供給のこの人初コミックスだ。
繊細かつ柔和なタッチで描き出されるされるヒロインたちの、くりくりお目々のキュートなお顔と首から下のむやみやたらとメリハリのついたド迫力の女体との対比がなんともミラクルなこの作家、他誌でも数年前からちょくちょく見かけていたもののゲスト原稿的なものが多くて一向にまとまるようすがなかったのだが、今回はレギュラー掲載枠を獲得したことでめでたくコミックス化にこぎ着けた。ただいかにもエロ漫画ティックないびつなボディバランスが持ち味であるこの人の作品集がまさか非成年扱いで出るとは思わなかったけれども。
今単行本にはこの版元が最近立ち上げたライトエロ系アンソロジー本「らぶチュ」に掲載された作品群を収録。当ブログで芳文社の抜き物件をレヴュるのはたしかはじめてなのだけれど、「らぶチュ」のみならずここ1、2年は同社のブルーカラー系親父漫画誌「週刊漫画Times」などでもエロ漫画家を積極的に起用しているので今後は取り上げる機会が増えるかもしれない。
初出媒体ではおおむねコンビニ売りの慎太郎シール誌に準じたレギュレイションが適用されていると見え、今作収録のヒロインはみな18歳以上の大学生または勤労女性で構成。もっとも表題が示すとおり実姉でこそないものの昔なじみ姉貴分や先輩に上司などとみな男子サイドに対して年長にあたる女子をフィーチャーするこの作品群については制約を逆手に取りセールスポイントへと昇華することに成功している。
さらに各話登場のお姉さんたちのキャラメイクにひと工夫こらすことでごく一般的なラヴコメ基調の物語に小粋なアクセントを挿入。ルックスはみなさん年長女子特有の包みこむような笑顔がチャーミングなそれなのだが、生活態度が超ズボラだったりテンパりまくりの空回り体質だったり言動が周囲から徹底的にズレてたりとヒロインはみなどこかにヌケた部分を持つ。しかしながらこれらの残念テイストがむしろ彼女らの個性をきわ立たせ魅力を倍加せしめるのだ。こうしたアプローチは昨今一般ラヴコメや4コマ誌などでよく見られるのだがそれをエロ漫画にも適用することで独自性を獲得できていると思う。
かくもアホかわいい年上ガールズもステディな年少男子との甘い交歓となればすっかりしおらしくなり、たゆたゆの肢体を愛する彼の手にゆだねて女の歓びを享受する。ちんこまんこを自主規制と白抜き修整とで封じられるぶん、止田卓史得意のお餅みたいにどっしり垂れたおっぱいやら巨大なマッスと化した桃尻やらを画面いっぱいに押し出して女子の柔らかな肢体のすばらしさを最大限にアピールだ。白いトルソを汗みずくにして男子の肌に密着させてくる彼女の牝臭に辛抱たまらずルパンダイヴ。重力に負け輪郭を崩したバストを両手で持ち上げつつ下腹部では激しく蜜壷を突きまくれば女子どもトロトロのアヘ顔さらしてアンアンあえぎまくり。結合部をゴリゴリこすりあわせきつく抱き合いながらのぼりつめてゆくヒロインの内奥めがけたっぷり精液をリリースし両者ダブルノックアウト。
摩擦運動のメインディッシュとしては黄色い楕円つき物件にどうしても見劣りはするものの、スターターとしての使用ならば存分に実力を発揮できよう。また乳房至上主義で性器描写をにさほど重点を置かない真のおっぱい星人にとってはむしろ夾雑物を排した極上のエッセンスとなり得るかもしれない。それになにより年長女子のカワイイ部分を大いにピックアップする作劇は非常に好感度が高く、読後ニヤニヤが止まらぬであろうことは保証する。収録作のなかでは久々に帰省した血のつながらない姉と離れていても変わらぬ愛情を確認の「オネエカエル」と、常時眉間にしわ寄せ不機嫌そうな先輩女子の真の姿は……な「せんぱいビフォーアフター」がとりわけよござんした。
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