-紙魚丸「JUNK LAND」コアマガジン ISBN:9784864361767
話○ 抜◎-○ 消極小 総合○
同級生女子の買いものにつきあわされセクシーランジェリーで誘惑されて成りゆきH本編&描きおろしショート後日談+短編8本。クールな物腰のツリ目っ娘どもがちんこを受け入れるやいなやすっかり発情し乱れまくるさまがじつにエロっちい作者初コミックス。
萌えカルチャーにどっぷり漬かった感じの絵柄が主流のコア各誌のラインナップのなかであるとき発見したこの作家の美大漫研調とでも称すべきソリッドなタッチは初見で脳裡にくっきり刻まれて、今回収録作品群の初出であるコミメガHを定期購読しなくなってもその動向はずっと気になっていた。たとえば一般誌に引き抜かれるとして(やな仮定だな)、同誌の他の執筆陣が電撃やらアライブやらでラノベ漫画化要員を担当するのが相応と思われるのに対しこの人の場合はビームやIKKIですこしふしぎ系オリジナル漫画を描きそうな感じ、といったら画風についてみなさまにもだいたいのニュアンスを把握してもらえるだろうか。
初出一覧を見るに2010-12年と執筆時期は比較的最近のもので固まっているが、ベースラインこそ共通なものの絵の新旧はわりと明確に見てとれる。まあ近作になるほどソフィスティケイションがいちじるしいのだという言い方もできるわけで、自分的にも直近に発表の数本や描きおろしパートの作画の方がそれ以前より艶っぽさが増していてfeel so good。
この印象的な筆致でものされるヒロインズはハイティーン~20代前半あたりの食べごろ世代で、みなさん手足もトルソもスラッと長細いスレンダー体型。お胸はやや貧から巨までそれなりにヴァリアントはありつつもサイズの大小よりむしろ釣鐘型の妙にやらしいシルエットが勃起中枢を効果的に刺戟。そして大半の女の子はツリ目ショートヘアのユニセックスな造形で一見色気に乏しそうな容貌ではあるのだが、そんな彼女らがいざ本番に入れば積極的に行為を主導し快楽を享受しまくるさまがたとえようもなくマーヴェラスで、このギャップこそが紙魚丸キャラの最大の魅力と断言してしまおう。
そうした変貌ぶりを十全に活かすべく物語は淡々とした日常パートから淫靡に燃えあがる濡れ場へとモードをスパッと切り替えるメリハリの効いたもの。お話のトーンは甘口ラヴから微ダークまでさまざまだが、和姦/凌辱いずれも肉欲におぼれたそのあとはもういちどスウィッチを日常側へ引き戻し散文的なやりとりを交わすことで読者の脳内にもなにやら余韻を残す劇終のヒキが味わい深い。こういうのを見てると雰囲気づくりが上手いなあと感嘆するとともにいますぐにでも非エロにぶっこ抜かれそうで心配にもなったりして。
おっぱいドーンまんこババーンみたいな露骨な絵ヅラを多用するわけではないもののエロシーン密度は充分に高く、ことにミチミチ音を立てながらぷっくりまんこに怒張がねじこまれていくのとリンクして女の子が表情を蒼白にしながら身体を打ち震わせはじめる光景が恐ろしいほどにエレクチオンを励起せしめる。そんな痴態を見せられて男子も辛抱たまらずビュルビュル白濁液を早撃ちしちゃうのがまた生々しくエロくてたまらんとですよ。
すぐさまちんこをマウントし直し2回戦へと突入すれ彼女らもみずから腰を使いくぐもった嬌声をもらしながらセックスの快楽へ没入。子宮口へシャフトを打ちつけられるたび全身をのけぞらせ歯を食いしばりながらイキまくる一部始終を堪能しながらしきりに膣内射精を懇願するおにゃのこのリクエストどおりまたしても子袋の最深部めがけ大量のザーメンを種つけだ。
パッと見の比較的地味めなヴィジュアルを逆手に取った淫乱モードチェンジの鮮やかな演出により効果的に読者の興奮を引き出す構成の妙はこれが処女単行本とは思えぬ力量。ダイナマイトボディの肉弾戦や汗だく汁だくファックだけが抜けるエロ漫画の必須条件ではないのだということを思い知らせてくれた逸品だ。収録作のなかではサバサバ系短髪メガネっ娘・田中さんの大胆不敵なアプローチと景気のよいイキっぷりがすばらしすぎる「オマエにはアタシがお似合いだ」/「オマエとアタシのエスケープ」連作で発火するほどにマイサンを摩擦。
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