-夏目文花「うぶ穴枕営業」エンジェル出版 ISBN:9784873064079
話○-△ 抜○ 消小 総合△
次々に担当を更迭する売れっ子エロ漫画家のところへ新たに送り出された駆け出し編集者が遭遇したのは……中編3話+短編6本。あどけないフェイスのむっちりキュートな女の子たちがかわいやらしく乱れまくりのワンダフルな漫画空間がどこまでも広がる作者成年向けとしての2冊め。
マークつきでの初単行本「近親情姦」から今作までは2年強とけっこうインターヴァルが空いた。その間一般誌でいくつも連載をこなして見るからに忙しそうだったのでまあ納得もいくのだが、さらにその後作者の出産がはさまった関係で現在一時的に創作活動がストップしており新作の供給がしばらく途絶えそう。次にいつ黄色い楕円物件が出るかわからないのでサクサク読んでしまわず少しずつしゃぶるようにこのコミックスを味わいつくすべし。
複数の媒体で看板扱いされていることでもわかるようにたいそうキャッチーな女の子をどしどし量産できる人で、少女漫画/一般青年誌調/エロゲ風味をほどよく混淆させた売れ線まっしぐらのタッチは訴求力高し。ただエロ/非エロ問わずツンデレなヒロインを前面に押し出した売り方をしてはいるけれど、個人的にはそれだけでなくオドオド系とかおっとりタイプやら素直っ娘などいろんな属性のキャラを上手にこなせる作家だと思っているのであまりイメージを固定してほしくないのが本音。
今作もボディラインは童顔巨乳さんでほぼ固定ながら、女子のキャラメイクは前述のとおり多彩。また年齢もミドルティーンから勤労女性まで幅広く用意する。とはいえメインとなるのはセーラー服やブラウスがお似合いのJKたちで、いまだ幼さの残る愛らしいお顔でいながら制服の下には豊かなお胸が息づいているそのアンバランスな発育具合がなんとも劣情をそそるのだ。
ストーリーについても一般漫画はもっぱら軽快ラヴコメばかりの印象だが、こちらでは能天気なライトエロからほの暗い凌辱ものまでワイドに展開するもどっちかというと後者の色彩が濃い。官能小説ばりの調教ネタが幅を利かせるエンジェル倶楽部の誌風にはよくマッチしているけれど、逆に非エロで夏目文花を知った新規ファンにとっては居心地が悪いかも。自分としてはダーク風味の作品の方がこの作家らしい叙情性を堪能できて好ましいとは思うのだけれど。
和姦/強姦いずれのタイプのお話でも濡れ場には充分なヴォリュームが割かれており使い勝手は良好。マリのように弾むバストをもてあそびながら濡れそぼつ蜜壷へすみやかに怒張をインサートすれば彼女らたちどころに法悦の態でよがりまくりの即応体制だ。まるんとしたお尻をこちらへ向けつつ自分から腰を使い結合部をきゅんきゅん締めつける積極的なオフェンスに男子もタジタジ。涙を浮かべ呼吸を荒くしながらしきりに膣内射精を懇願するおにゃのこのリクエストにお応えしフィニッシュは肉ヒダの奥深くへ白くねばつく液体を大量リリースだ。
やや描線が粗っぽく画面がときに雑に見えてしまうのはマイナスポイントだが、シリアス系の物語をつづる際にモノローグを多用し隠微な雰囲気をかもし出す演出の妙など評価できる部分も大いにある。著者あとがきを見ると本格的なカムバックはもう少し先のことになるようだが、復帰のあかつきにはさらなるパワーアップを果たしてくれることを期待。今回収録分では強気女子×ヘタレ男子の幼なじみどうしが性の特訓にいそしむさまがほほえましくもエロっちい「秘蜜基地」がマイフェイヴァリット。
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