今宵のユーロ離脱。

-久保田チヒロ「筆むすめ」実業之日本社 ISBN:9784408173726
話△ 抜△-× 消大 総合△

爆乳幼なじみクラスメイトの強引な勧誘により書道部に加入した主人公のうれし恥ずかし部活days表題作長編6話+独立短編2本。マークなし。あどけないヒロインの大胆不敵な性的攻勢に男子タジタジのドリームワールドにいつまでも耽溺できる作者2冊めは当社からの1stコミックス。
よその版元から黄色い楕円扱いで発売された初単行本「どこでも発情期」からおよそ2年ぶりの新刊となるのだが、そちらをどういうわけか見逃していた自分は今回がファーストコンタクトとなる。これを買いこんだあと著者の情報を収集してようやく既刊があることを知った次第(作者さますいません)。
最新型ではないもののイヤミのないアニメ系のタッチはなかなかに好感度が高く、多少デッサンがおぼつかない部分はあっても愛嬌のあるキャラの顔立ちやキュートな表情の変化により弱点をカヴァー。ちっぱいから巨大な双丘まで、はたまたタレ目もツリ目もという具合に多種多様な女の子を分け隔てなくかわいく描けるのは大いなる魅力だ。学園ものであるタイトル・チューンをはじめ読みきりでもあどけないフェイスの女子ばかりで熟女スキー向きではないものの広汎な層に訴求できそうなタイプ。
コンビニ売りの故・キャンドールを初出とする関係で、物語は連載/単発いずれも客層を意識した肩のこらないラヴコメ仕立て。ただ無難な印象の巻末短編2本はともかく、著者ブログいわく初の続きものとなる表題作は盛りだくさんの設定に対し尺が足りないようで消化不良ぎみ。そしていちばん問題なのは書道部にせっかく女子複数名を用意しておきながら各個撃破のハーレムエロを展開するでもなく、かといってメインヒロインとのタイマンラヴにも徹しきれず脇役にちょっかい出させたりとどうもスタンスが中途半端な点。前述のブログを読むにやむにやまれぬ事情もあるようなのだけれど結局のところわれわれ読者は目の前に出されたもので判断するしかないわけで。
ともあれらぶらぶちゅっちゅに徹した濡れ場はやけにウェッティなお肌が乱舞する眼福なもの。冒頭長編でちんこ挿入まで行うのは主演女優たるアホ毛おっとり巨乳っ娘・さくらちゃんのみとなるが、彼女のたわわな2つの胸のふくらみが性器結合部の摩擦運動とともにダイナミックに揺れる光景やその際の切なげなイキ顔などがほどよい興奮を励起せしめる。秘密の花園を突き上げられるたび汗みずくとなり随喜の涙を流す彼女の痴態を堪能しながら膣内深くホワイトエキスをお見舞いしフィニッシュだ。
慎太郎シール誌ゆえの制約でガチンコファック含有率がやたらと低く抜き原理主義の当ブログでは評価を下げてしまったが、前世紀末の少年誌ラヴコメのようななつかしくも甘酸っぱい空気を胸いっぱい吸いこみたい君には好適の物件。本作の掲載誌はお亡くなりになってしまったが、次に参戦するステージでは今回の経験を活かし傑作をぶち上げてもらいたいもの。またその際はできればガチ成年誌を舞台にエロシーン大幅増量も同時に果たしてもらえばありがたいことこのうえない。