-黒越陽「inスル?」コアマガジン ISBN:9784864362375
話○-△ 抜○ 消極小 総合○
女教師兼彼女にテスト前のえっち自粛を言い渡されヘコむ男子生徒だけど結局2人ともガマンできず本編&描きおろし後日談+短編8本。もぎたてロウティーンから魅惑のアダルトさんまで多種多様なヒロインと糖度100%のハッピーエロスにひたりまくる極上の癒しツールたるこちらは作者初の単行本だ。
コミメガ系列各誌の執筆陣といえば同業他社で活躍中の漫画家や同人のメジャーどころといった既存作家をスカウティングしてくる印象が強いのだけれど、公募や持ちこみなどによる新人の発掘もむろん行っている。たとえば主力級に育ったなかでは牧野坂シンイチあたりが代表格だろうか。そしてこの黒越陽も以前に目立った実績はなく新人賞への応募から飛び出してきた期待のホープ。
たいそう訴求力の高いアニメ/ゲーム調の絵柄をベースにほどよくオサレ成分をまぶした売れ線まっしぐらのタッチはどちらかというと露骨な萌えテイストひかえめの、コアよりは快楽天を擁するワニマガジン社によくいそうなタイプ。初期の数本はさすがにまだ作画に不安定さが見られるものの、モリモリ執筆しているうちにすっかり上達して直近作などは驚くほどにお肌のしっとり感がアップし表情にも華やかさが増した。とりわけ宝石みたいにきらめく瞳の吸いこまれるような美しさは特筆すべきもの。
この端整なヴィジュアルによりつむがれるヒロイン陣はハイティーンを中心にしつつも中学生や子持ち未亡人などもありと上下バランスよく投入。わりと頭身高めでキリリとした顔立ちのうえ乳尻も盛りがよろしくてとなると構成を大人女性主体にしがちだし数人いる妙齢のレディはそれはそれでグッドなのだが、個人的にはそうしたボディデザインでありながら10代女子メインに描くギャップのすばらしさをむしろ美点として挙げたい。外見はすっかりオトナなのに言動はまだあどけない彼女らのそんなアンバランスぶりがわが内なる劣情をグッと励起せしめるのだ。元気っ娘からクール系、尽くすタイプに情熱派とキャラ造形の幅も広くてのっけからウェルメイド。
お話の方はコミメガ系の黄金パターンとも言えることさらスウィートなラヴマシンガン一斉掃射であり、母娘丼もの1本を唯一の例外としてその他は1on1のむずがゆくも甘酸っぱいらぶらぶちゅっちゅをゲップが出るまで堪能できる。和姦推しばかりで単調になりがちな部分は魅力的なキャラメイクによって補われ、兄だったり弟だったり同級生だったりのステディな男子をまっすぐに愛する女の子の率直な心の動きを言葉でなく態度や行動など漫画絵として見える部分できっちりと表現。これも初期作だと構成が錯綜してたり科白まわしがぎこちなかったりなのがキャリアの蓄積とともにぐんと演出が上手くなっていて、作者の着実な成長が見てとれる。
そしてコアマガジン系列での必須条件である「和姦でもガチエロ」はむろん貫徹されていて、ことに滑らかなボディを執拗な交合によりいつしかベタベタの分泌物まみれにした女の子が自分からされている行為を断続的に実況中継しながら気持ちよさげにのぼりつめていくシークエンスがたいそう扇情的。嬌声も擬音もグチャグチャに叩きつけられ性器結合部のドアップがひんぱんにインサートされるむやみやたらと情報量の多い画面が読み手の勃起中枢をダイレクトに駆動するのだ。
たゆたゆの爆乳を乱暴に揉みしだきながらケツを抱きかかえ濡れそぼつ蜜壷へたぎる怒張を一気にフェードインすれば、彼女らもすぐさま反応し全身をゾクゾク震わせながらこみ上げる快楽に端整なフェイスをすっかりとろけさせる。ハードな抽送のさなか耳元でエロワードをささやかれていっそうもだえ狂う媚態がたまらない。性器どうしのガチバトルが延々続くなか女の子が言語にならないふにゃふにゃのイキ声を大ヴォリュームでばらまきだしたら絶頂も間近。涙ながらによがり狂うヒロインの懇願するままに肉ヒダの奥深くへ白濁液を大量にリリースし果てなき肉欲の宴にもエンドマーク。
作品の新旧によりいくらか完成度のばらつきはあるものの、大人びた造形なのにキュートな女の子の行状やら妖艶なイキっぷりやらは絶品でたいそう楽しませてもらった。作画/作劇ともより洗練度が増すであろう次回作が楽しみ。あとは現状ちょっと煩雑に感じるエロシーンを上手く整理してもらい膣内射精含有率をアップしてくれれば文句ないです。今回収録のものではいずれもヒロインが三つ編みティーンな2本、親たちの旅行で留守番の幼なじみ男子女子がハプニングからめでたく合体「カモナマイはうす」と、学校教師の兄が教え子でもある妹の昼夜問わぬ猛攻に押しきられ「良妻兼妹」がマイ経絡秘孔直撃。
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