-河本ひろし「乳盛り」エンジェル出版 ISBN:9784873064147
話△ 抜○-△ 消小 総合△
景気よくまろび出されたチチシリを振り乱して女どもよがりまくり短編全8本。昭和期から現在に至るまで第一線で活躍し続ける業界屈指の大ヴェテランがひさしぶりに送り出す黄色い楕円仕様コミックスだ。
いわゆる「アニメ絵」と言われて誰もがまず想起するに違いない、クッキリハッキリの描線と強烈にディフォルメを効かせたタッチがトレードマークの作家。エロ/一般を問わないシームレスな作家活動で古くからのエロ漫画オタにはおなじみだと思うが、個人的には漫画作品よりむしろいまは亡き雑誌「コミックジャンボ」の表紙担当として長年君臨していた姿を真っ先に思い浮かべる。
そんな自分もこの作者の単行本を最後に買ったのはたぶん前世紀末くらいの話で、今回こうして店頭に並ぶまではエンジェル倶楽部で執筆開始していたのも知らなかった。人妻や母親が幅をきかせる同誌の誌風にあわせてか表紙や裏表紙のキャラの年齢は見るからに高めではあるものの、作画そのものはおっきなお目々に特盛バスト&ヒップという自分の記憶どおりの河本ひろしだったので心より安堵。
お顔よりはるかにデカいメディシンボールサイズの双丘やらこれまた常軌を逸した巨大な臀部などボディデザインは従来どおりだが、前述のとおりヒロインの年齢層はグッと上昇してOLだのママンだのの妙齢の女性がメイン。少数派のティーン女子も心もち造形が大人びていて、この作家の露骨なくらいにロリロリしたフェイスとそれとは裏腹の爆盛りおっぱいが好きな自分としては昔のままのスタイルでいいのにと思わぬでもなし。とはいえ年長組でもキュートさを隠せないデザインはやはり半劇画系主体のエンジェル倶楽部では改良をほどこしたうえでもそうとう浮きそうではある。
オハナシの方もこれまた同誌で主流を占める官能小説ライクにベタなエロシチュ乱れ撃ちを忠実にトレースしており、アイドルをファンが集団で襲うだの欲求不満の子持ち主婦がおこちゃまどもを誘惑するだのといったテンプレそのまんまのストーリーを臆面もなく展開。とくに好き合ってもいないのにサクサク性交に突入するインスタントなノリゆえラヴ成分は希薄だが、同時に強姦輪姦の連鎖が続いてもさほどネチネチ心理描写をしないので読後感は良くも悪くも軽やか。物語的うま味はほぼゼロに近いものの、そのぶん脳みそのリソースをすべてハンドジョブに振り分けられる親切設計だ。
ガチンコファック原理主義のエンジェル出版の流儀に従いエロシーンには充分なページが割かれていて、河本ひろし特有のテカテカしたテクスチャの爆乳爆尻が画面いっぱいに入り乱れる光景はひたすら豪華絢爛。ゴムマリみたく乳を好き勝手に揉みしだいたりちんこあてがったりとその雄大な胸の谷間をフル活用するプレイが多いのもありがたいところ。胸部にいくつも陰茎を挟みこまれ手淫口淫を強要されて本番前からすでにザーメンまみれになる女子どもの痴態がなんとも扇情的。
たゆたゆのフトモモのすきまから強引にシャフトをねじこみ熱い蜜壷に侵入を果たすと彼女らも突き上げる快感に全身をよじらせだらしないイキ顔さらしてよがり狂う。ビッグバストを盛大に振り乱しながら下腹部を激しく摩擦されて声高らかに淫語乱射するメスイヌどもにお仕置きとして大量の精液をビュルビュル注入しフィニッシュ。
路線としては以前のように10代女子中心の方が自分はやはり好みで年増系主体の今作は若干採点を落としたが、長大なキャリアを誇りながらもちゃんと時代に追随し陳腐化をまぬがれているのはすばらしいこと。間違っても最新型とは言えないまでもオタ絵として現代に通用するレヴェルのものをコンスタントに提供できているのはひとえに作者の研鑽のたまものだ。次作ではもう少しお歳が下方向の女の子を描いてくれればいっそうありがたいです。
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