-シヒラ竜也「Shameless Girl」ワニマガジン社 ISBN:9784862691941
話△ 抜○-△ 消中 総合△
元気っ娘から引っこみ思案、妹タイプからオネーサマまでよりどりみどりのムチツヤガールズがスペクタクルなボディをフル活用し乱れまくり短編10本(描きおろし1本含む)+フルカラーショート4本。超絶画力炸裂の華やかなヴィジュアルを総天然色ページ多めのゴージャス仕様で楽しめる作者黄色い楕円初コミックスだ。
今回この単行本が出ることは発売直前まで知らなかったのだけれど、書店に出向いたら探すまでもなくこいつがドーンと大量に並んでいて労せず購入。たわわなバストを路上でまろび出しせつなげな視線をこちらに向けるセーラー服少女という反則的にエロっちい表紙イラストはこれを目にしただけで股間にテントを張らざるを得ないスグレモノだ。俺的には今年ここまでのベスト・オヴ・単行本カヴァー。
漫画家としてのキャリアはゼロ年代なかばからとじつはけっこう経験を積んでいる人で、自分はCH系の媒体でセミレギュラー待遇だった5年ほど前が最初の出会い。その後講談社や集英社など一般誌進出を果たしてエロとは縁遠くなったと思ってたら、ここ最近は快楽天BEASTで定期的にお仕事していたことをついさっき知りビックリ。本誌はたまに買うけど系列のはほぼノーチェックだったからなあ。
まるで鳴子ハナハルが憑依したかのような今作カヴァーに象徴されるようにカラー原稿の絵柄は売れ線ど真ん中だが、中身の白黒漫画ではいくらか雰囲気が変わって一般青年誌/オタ漫画絵のハイブリッドなタッチになる。そのほかに作品のテイストによっては意図的に別の描き方を導入しているのもあったりでそのお筆先は自由自在。この人は以前からいろんな画風を試してはその美味しい部分を自家薬籠中のものにしていく驚異の吸収力がウリだが、今回も難なくハナハルテイストを身につけたのを目撃し改めて脱帽。これだけ器用だとお絵かきもさぞ楽しかろう。
年のころミドルティーンから20代前半あたりの女性陣は愛らしいフェイスの少女からオトナの魅力で迫るセクシーダイナマイツまであまり年齢の幅が広くないわりには趣向が多彩。同様にキャラ造形も天真爛漫からヤンデレまでなんでも来いのワイドレンジぶりだ。おっぱいサイズはつるぺた皆無のやや巨乳寄りと偏向が見られるものの、こちらの方が市場での受けはよいだろうから戦略としては正解。ちなみに個人的にはいくつかあるヒロインタイプのなかじゃ童顔オドオド系の娘がジャストフィットでございます。
ヴィジュアル面の圧倒的なパワーと比べると物語の方はそれほどに特徴的ではないが、コンビニ売り誌掲載らしいオーソドックスなラヴコメ主体で万人向け。とはいえシバリから自由になったのをいいことにガチホラーで通した巻末描きおろし漫画のように、その気になれば大向こうをうならせる展開にも持ちこめるだけのポテンシャルは持っている。このへんはさすが一般誌経験者といったところだろうか。
エロシーン含有量はいまどきの黄色い楕円漫画としてはいささかもの足りなさを覚える部類であるものの、モデル顔負けのパーフェクトボディを大胆に使役させては端整な表情を羞恥と快楽でクシャクシャにするスタイリッシュな作画のアシストにより弱点をカヴァー。とりわけ直近執筆のカラー漫画ではページ数が少ないぶんむしろすみやかにファックしてくれてモノクロ原稿より好印象。また高品質な作画も色つきだといっそう映えるので、同社のいぬぶろみたくカラーショートに専念した方が特色が生きるかもしれない。
愛らしい顔立ちからは想像できないみごとな盛りのバストをむき出しにしてピンと自己主張する乳首をまさぐれば女の子もたちまち反応し、ほおを染め瞳をトロンとさせながら呼吸を荒げはじめる。すぐさまツヤツヤの淫裂に攻撃を加えしっとり濡れたそこへピキピキちんこをインサート。激しく粘膜をこすり上げられていっちょまえのメスらしい痴態をあらわにする彼女のつややかなヒップをガッチリホールドしつつその子宮へ白くねばつく液体をドプドプ種つけだ。
作品の新旧により抜き度に差がつくのとワニ恒例の大きめ黒線消しが興を殺ぎ評定を下げてしまったが、たいそうソフィスティケイトされた作画はひたすらに眼福で目の保養物件としては至上の逸品。エロさと上品さを高レヴェルで両立させたCG塗りなどは同業者に見習ってほしいくらいだ。てなわけで収録作のなかでは童顔巨乳会長さんがコスプレ&脱ぎ脱ぎの冒頭ショート「メイキングA」が私的ベスト。
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